夢占い
誤字脱字、批評、ただの批判 なんでもいいので感想を付けて(←ここ重要)ご意見お寄せください
ジリリリリ!
その音で意識がハッキリすると夢から醒めた。
私は起き上がると目覚まし時計を止める。
時計は11時を指していて、私は遅めの朝ごはんを用意した。前日の作り置きを頬張っているとドアベルが鳴った。出てみると、そこには友人がいた。どうやら旅行のお土産を持ってきてくれたらしく、家に招き入れると旅行の話を始めた。途中、旅行から帰った夜に変な夢を見たらしく、SNSで夢占いをやっている人に聞いてみると私が友人を殺そうとしている、という旨だったそうだ。私は友人が夢占いを昔から病的なまでに信じていることを思い出しながらそんなこと考えたこともない、と弁解したが一切耳を貸さない様子の友人は懐からナイフを取り出すと私に馬乗りになり、占いは絶対に外れないと言うとナイフを振り下ろした。
そしてそれとほぼ同時刻に、とある民家で同じように夢占いを病的に信じる人による殺人が発生した。
その2つの事件が判明した頃、とある自宅警備員は独り言を呟いていた。
「全くチョロい仕事だ。夢占い師を騙ってテキトーに返信してたら感謝され有名になれる」
その時、付けていたテレビが何かを言い出した。
「速報です。数日前から連絡のつかなかった女性(27 マンション在住)と男性(41古民家在住)の遺体が発見され、警察はそれぞれの友人である女性(27)と男性(42)を容疑者として逮捕し、2人を扇動して事件に至らせたと思われる、SNS上で夢占い師を名乗る男を容疑者と見て捜査を進めていると分かりました。それでは次のニュースです。競馬ファンが閉場しようとしていた競馬場に乗り込み、不法侵入で警察は突入してきた男らを逮捕し、詳しい動機を調べています。................」
「えっ...えっと...」
ピンポーン
「すみません、警察の者ですが夢占い殺人事件について少々お話伺ってもよろしいでしょうか。自称夢占い師さん」
お読み頂きありがとうございました。