聖地巡礼セット【カレー丼とミックスジュース】
参考ゲーム
ときめきメモリアル
久遠の絆
シャドウハーツ2
FF3・4
女神転生シリーズ
サガシリーズ
新桃太郎伝説
天外魔境2
戦国無双
戦国BASARA
初代熱血硬派くにおくん
デビルサバイバー2
デスピリア
実況パワフルプロ野球
幕末恋華新選組
龍が如くシリーズ
ゴジラ怪獣大決戦
ウルトラマン Fighting Evolution 3
キン肉マン キン肉星王位争奪戦 マッスルグランプリ2特盛
さんまの名探偵
ウェルカム・トゥ・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
「定番の観光地以外になると、奈良の聖地はパッと思い浮かばんな」
金鉄の物件だと柿の葉ずしと巾着きつねうどん、牛乳スープ鍋、そうめん、奈良漬け、人の食べるものではないが鹿せんべいがある。
「やっぱり鹿のイメージかも」
「『ぱわふるメモリアル』の修学旅行でも鹿と戦ってたな」
「2だと修学旅行で『ときめき状態』になること多いから、鹿に勝つのは必須なのよね」
なお修学旅行前にときめき状態にすることを『ときめき修学旅行』通称『とき修』と呼び、特殊イベントが発生したり真エンディングの条件になっている。
ゲームに登場するのが遅い転校生や、学生よりも攻略条件の厳しい教師キャラでとき修を起こすのは至難の業。
『修学旅行を制する者はぱわメモを制す』といっても過言ではない。
「そういえば『イカヅチイレブン2』でも鹿せんべいで鹿をおびきだして、動物が苦手な総理大臣の護衛を追い払ってたわね」
「……なんでサッカーゲームで総理が出てくるんだよ」
「エイリアン学園から地球を守るために総理の協力が必要なのよ!」
意味が分からない。
「奈良テレビの屋上で総理の娘とサッカー対決してたけど、さすがにテレビ局には入れないわね」
「そもそもテレビ局の屋上にサッカー場はねえよ!」
超次元サッカーにもほどがある。
「『永久の絆』と『シャドウアーツ2』のクライマックスに出てきた石舞台古墳は外せないわね」
「シャドウアーツはプレイしてないからわからん」
「シャドウアーツ2は1のバッドエンドから始まる名作よ」
「……説明の仕方がおかしい」
ヒロインの死亡エンドが正史というのもすごいが、それで名作扱いされているのが驚きだ。
前作の主人公が落ちぶれるゲームや、前作の主人公が死ぬゲームは知っているが、どちらも酷評だらけでプレイするにも勇気がいる。
永久の絆は家庭用からパソコンへの逆移植、それも18禁バージョンが発売された珍しい作品だ。
主人公たちの前世(平安・元禄・幕末)が複雑に絡み合う大作である。
似たような作品だと『東京魔人学園忍法帖』がある。
これも幕末・昭和・現代の三部作なのだが、前世ではなく先祖という設定だ。
シリーズ最終作の昭和編にいたっては開発中止になってしまったのが惜しい。
「宮本武蔵が胤栄・胤舜と戦った宝蔵院ってどこだっけ?」
「興福寺だ。映画だと茶粥を振舞われてたな」
漫画版では胤栄だが、原作小説と映画では『日観』という僧である。
茶粥は奈良の郷土料理で、ほうじ茶で作るらしい。
イモやクリ、カボチャ、かき餅などを入れるそうだ。
原作では茶漬けになっている。
『茶漬けを進ぜる。お身ばかりでなく、一般の修行者にこれは出すことになっておる。当院の常例じゃ。その香の物の瓜は、宝蔵院漬というて、瓜の中に、紫蘇と唐辛子を漬けこんであって、ちょびと美味い。試みなされ』
ある意味、奈良で一番食べたいのはこれかもしれない。
「興福寺は現存する最古の将棋駒が発見された場所でもあるし、五重塔とか国宝の阿修羅像も有名だぞ」
「アシュラはレトロゲームのイメージかも」
アスラ王やアフラマズダ―(アスラ族のルーツになったとされるゾロアスター教の神)という名前で登場する場合もある。
『佐賀』シリーズや『女神異世界転生』シリーズ、『アルティマファンタジー4』『旧世紀オデッセリア』が印象的だ。
いずれもシナリオに関わる中ボスやラスボスとして登場する。
強い敵と戦うほど技を閃く確率が上がる『浪漫佐賀3』では、アシュラが最も技を閃きやすいザコ敵のため、ファンの間では『アシュラ道場』と呼ばれている。
興福寺では他の像も常時公開されているらしい。
阿修羅像以外は知らないのでパンフレットをパラパラとめくる。
「あ、鳩槃荼と迦楼羅像もある」
「……なんでその2人にだけ反応した」
「どっちもトラウマボスだし」
カルラとクバンダは仏教の天竜八部衆だ。
クバンダは『女神異世界転生5』だとフィールド上で遭遇するボスであり(ザコだと思っていたらボス戦BGMが流れてビビる)、『アバタール・チューニング2』では悪魔化した収容所の所長としてプレイヤーを追跡してくる(演出もBGMもこわい)。
「たしかカルラはガルーダのことだったな。『アルティマファンタジー3』だと竜騎士がいないと勝てん。でも全員竜騎士じゃ回復に不安があるからって白魔道士を入れると、ボコボコにされるんだよな」
「『新金太郎伝説』のガルーダよりマシよ」
「そんなに強いのか」
「『最低の悪役ランキング』に必ず出てくる腐れ外道。吐き気を催す邪悪。歩くトラウマ製造機」
「おおう……」
『アルティマファンタジー6』のカフカ、『幻影水滸伝2』のミカ・ブライト、『虎食え5』のゲンマ、『ブレスオブフレア4』のユウナがランキングにいる時点でこいつのやばさがわかる。
だがラスボスとしての評価はかなり高い。
最近のボスはムダに悲しき過去が多すぎるのだ。
たまにはこういう純度100%の悪の化身と戦いたい。
「他に奈良で有名なのっていうと……松永久秀かしら?」
「出たな、戦国のボンバーマン」
乱世の梟雄として有名な武将だ。
『主家(三好家)乗っ取り』『将軍暗殺』『東大寺大仏殿焼き討ち』の三悪事を行い、何度も信長を裏切った男だ。
名器と名高い茶釜『平蜘蛛』に火薬を詰めて爆死したため、だいたいゲームでも信貴山城でド派手に爆死する。
『日本で初めてクリスマス休戦をした』というエピソードもあり、ネタには事欠かない武将だ。
「さすがに信貴山城はちょっと遠いぞ。そもそも廃城になってるしな」
「えー。ほとんどの城は『一国一城令』とか『廃城令』なんかで戦うことなく壊されてるから、炎上・落城してそのまま廃城になってる信貴山城はロマンポイントが高いのに」
「……ロマンポイントってなんだよ」
「オタクのサガ」
城跡や古戦場跡にすらロマンを感じるのがオタクのサガ。
たしかに政策や米軍の空襲で壊されてしまった城よりも、実戦で失われた城のほうが切なさを感じる。
「無難に東大寺にしとけ」
「あー、『戦国KABUKI2英雄外伝』で大仏殿焼いてたわね。なぜか片倉小十郎と戦うけど」
「……なんで奈良に東北の武将がいるんだよ」
伊達政宗の刀を盗んだ松永久秀を追い、炎上する大仏殿で戦うことになるらしい。
大仏殿を焼いたのは史実ではあるが、シナリオライターはどういう繋がりで政宗と小十郎を出したのか謎だ。
「あとは『人外魔境2』に出てきた奈良の大仏ロボかしら」
「……待て、大仏ロボってなんだ?」
「え、大仏って動くものでしょ?」
「動かねえよ!」
だが調べてみると大仏がロボのように動くのは、漫画やアニメではよくあることらしい。
……オタクは大仏をなんだと思ってるんだ。
そして修学旅行3ヵ所目・大阪。
「名物が多すぎて選べん」
「全部食べればいいじゃない」
金鉄の物件だと大阪はタコ焼き、ネギ焼き、けつねうどん(きつねうどんではない)。
なんばはタコ焼き、チーズケーキ、豚まん。
天王寺は串かつ、ヨーグルトケーキ。
さすが食い倒れの町だ。
「ここが伝説の梅田ダンジョン……!」
「勝手にダンジョンにするな」
「でも『初代冷血軟派くにおさん』だと不良グループのアジトが下水道にあるのよ」
「……フリーダムすぎるだろ」
梅田、新宿、横浜などの駅は構造が複雑すぎて地元民にダンジョン扱いされている。
ファンタジックな雰囲気から『泉の広場』はセーブポイントと呼ばれているらしく、記念撮影をするゲーマーも多いそうだ。
「バグると透明な電車が出てきて、気づかないうちに轢き殺されるのよね」
「当たり前のように線路を歩くな」
レトロゲームらしい適当さだ。
とりあえず梅田を拠点に観光地を巡ることにする。
「あれ、通天閣なのに世紀末じゃない」
「なんの話だ」
「『ディスピリア』と『デーモンサバイバー2』。両方とも世界崩壊してて、通天閣は『再生の塔』って呼ばれてたり、悪魔から身を守る結界装置だったりするのよ」
「……どっちも同じ会社のゲームだな」
「『アトランティス』のゲームは『東京に何か恨みでもあるのか?』っていうぐらい東京崩壊するから、いつものことといえばいつものことなんだけど」
「東京のとばっちりで世界を崩壊させるな」
「噂では『東京崩壊ノルマ』があるらしいわよ」
「ねえよ!」
通天閣の建っている浪速区の繁華街は『新世界』と呼ばれている。
世紀末なゲーム的にこれほどふさわしい名前もないだろう。
なお通天閣は虎が如くやくにおさん、大怪獣『カメラ』の映画では2作品も登場している。
東京タワーのような大阪のシンボル的存在だ。
「野球漫画読むまで、ずっと大阪に甲子園があると思ってた」
「誰もが通る道だ」
「なんなら大阪に甲子園がある漫画も読んだことあるわよ」
「……編集部仕事しろ」
甲子園が聖地すぎるせいで大阪ドームはどうしても地味な扱いになる。
パッと思い浮かぶのは『実況ときめきプロ野球』の『シナリオモード』だろうか。
これは実際にあった試合を再現するモードで、基本的に相手に勝てばクリア、史実と同じ勝ち方をすると完全クリアになる。
『ときプロ8決定版』のシナリオ『みんなの夢をのせて』が有名だろう。
9回裏ノーアウト満塁5-2、『代打逆転サヨナラ満塁リーグ優勝ホームラン』を決めた伝説の試合だ。
これほど完全クリアが気持ちいいシナリオもない。
大阪ドームがらみなら『ときプロ11超決定版』のシナリオ『さよなら桃鉄バイソンズ』も外せないだろう。
ホーリックス・ブルーオーシャンとの吸収合併により桃鉄バイソンズがなくなってしまうことが決まったシーズンの、本拠地大阪ドーム最終戦。
11回裏ノーアウトランナーなし、2-2の同点からサヨナラ勝ちするシナリオだ。
ちなみに合併後の球団名はホーリックス・バイソンズである。
なぜかバイソンズを吸収したブルーオーシャンの名前が消えてしまった(本拠地も神戸から大阪に移転しているので、ブルーオーシャンよりもバイソンズとして活動したほうがいいと判断したのだろう)。
バイソンズは20年ほどリーグ優勝から遠ざかっていたものの、最近は3年連続リーグ優勝するなど調子がいい。
「行くな! 行くな! 越えるな!」
……だからといって自分たちの観戦している試合で勝てるわけではない。
俺の観戦する試合に限って負けている気がするのは気のせいだろうか?
「これが噂のテッコンキンクリート」
「鉄筋コンクリートな」
大坂城は鉄筋コンクリートで改修され、エレベーターまで完備されていた。
……ここまで近代化されると逆に清々しい。
大坂城といえば大坂の陣。
『戦・国士無双3』では『敗北条件変更!』というナレーションと同時にBGMが切り替わり、真田幸村が徳川本陣へ突っ込む展開が燃える。
4では兄の真田信之もプレイアブルキャラになっており、徳川家と豊臣家のどちらが勝っても真田家が存続できるように徳川についた。
関ヶ原での上田城の戦いや、大坂での幸村との戦いが切ない。
豊臣サイドのキャラなら家康、徳川サイドのキャラなら幸村がラスボスだ。
……たまには毛利勝永のことも思い出してやれよ(立ちふさがる敵をすべて薙ぎ払い、幸村が討ち死にした後は大坂城に戻って主君である豊臣秀頼を介錯し、最後は切腹しているミスター大坂の陣)。
「『戦国KABUKI2』の大砲でホンダム撃破するとこ好き」
「ホンダム?」
「本多忠勝が『機動戦士カンタム』みたいな人型ロボっぽい鎧で大暴れするからホンダム」
「ロボ要素はどこからきた?」
「戦国最強だからでしょ」
説明になってない。
「大坂城はアニメでもゲームでも映画でもよく巨大生物に襲われるのよね。『トラウマン』のソドム、『ゴジュラ』のアンジェラス。アニメ版の『ミス味っ子』でもカレー丼食べた味王さまが巨大化して大坂城破壊してたし」
「なんでカレー丼食って巨大化するんだ」
「『ガーレンジャー』の怪人は芋羊羹で巨大化してたわよ?」
「……よく考えたら不思議の国のアリスからして、何かを食べて大きくなったり小さくなったりしてたな」
カレー丼や芋羊羹で巨大化してもおかしくはない……のか?
カレー丼ならぬ牛丼でお馴染みの『マッスルマン』は『マッスル星・王位争奪戦』が大坂城で行われる。
クロスオーバー格闘ゲーム『カプセルコンピュータVSスネーク2』の決勝戦ステージも大坂城近辺や天守閣である。
格ゲーのステージ(背景)には名所が使われることが多いので、大坂城のようなランドマークは大人気なのだ。
「石山本願寺が焼失してるのが惜しいな。まあ、焼失したから大坂城が造られたんだが」
「戦国KABUKI2の本願寺・顕如はお金に汚い筋肉キャラで、お金ばらまいてこっちの足軽買収してくるから嫌い」
「……ザビエルはシャビエルって偽名なのに、よく顕如を実名でそんなキャラにしたな」
「あー、だから2にしか出てないのかも」
大人の事情。
「腹減ったな」
「じゃあカレー丼とみっくちゅじゅーちゅにしましょ」
大阪はミックスジュースが有名で、だいたいどこの喫茶店にもある。
バナナ、りんご、みかん、牛乳、氷をミキサーするのがスタンダードだろうか?
名物というだけあって普通にうまい。
「『幕末愛華新選組』みたいに舟遊びしたい」
「じゃあ水上バス乗るか」
「相撲はどこで見れるの?」
「大阪場所は3月だぞ」
「えー」
新選組が浪士組だった頃、道を譲る譲らないで喧嘩になり力士を斬り殺しているのだ。
どうやらゲームでは舟遊びの帰りに力士と喧嘩しているらしい。
残念ながら相撲は見れないので、水上バスは道頓堀で乗ることにする。
虎が如くでは道頓堀をモデルにしたマップが何度も出てくるのでなじみ深い。
「でかっ!?」
戎橋を水上バスでくぐりながら『1粒300ヤード』の巨大看板を見るとちょっと感動的だ。
「神に祈りを!」
同じポーズで写真を撮るのもお約束。
「住之江競艇のボート対決は『まんまの名探偵』最大の難所だったわね」
「純粋に連打力が試されるからな」
まんまの名探偵はお笑い芸人・明石家まんまのキャラゲー。
タイトルからしてクソゲーの臭いがプンプンしているが、意外にもアドベンチャーゲームとしてよくできている。
BGMや演出がわりと怖く、子供がプレイしたらちょっとしたトラウマになるレベルだ。
住之江競艇でのミニゲームは大御所芸人・横山たかしが競艇好きということで実装されたミニゲーム。
ゲーム進行上、絶対にクリアしないといけないことから多くのプレイヤーを苦しめたという。
連打が苦手なプレイヤーはここで詰むレベルだ。
「公営ギャンブルだと競艇が一番当てやすいんだっけ?」
「先生がそんな感じのこと言ってたな」
競艇は1レースごとの出走数が少ないので当てやすい。
そして基本的に内枠のボートと、第1ターンマーク(第1コーナー)を制したボートが勝つ。
第1ターンマークに近い内枠が圧倒的に有利で、なおかつ先頭が一番スピードが出るからだ。
競艇は風よりも波が障害になり、先頭のボートが最も波による影響が少ない。
逆に2番手以下は先頭の起こす波で減速させられる。
全員同じエンジンなので競馬のような個体差はないはずなのだが、同じエンジンでもなぜか微妙な性能差が発生するらしく、新聞には前回までのエンジン使用者の成績が書いてあるのが面白い。
「Here we go!」
そして今回の目玉『ユニバ―ス・スタジオ・ジャパン』に到着した。
ちなみに今の『Here we go!』は万里男のモノマネである。
わかりにくい。
「ゲームが出てる作品だけでも『スーパー万里男』『白亜紀パーク』『スパイダーガイ』『ハリー・ボッテー』『トランスファーマー』『覇王鬼帝』、いろんなエリアがあるな」
「なんならUSJがテーマの『ウェルカム・トゥ・ユニバース・スタジオ・ジャパン』ってゲームも出てるわよ」
「それは面白いのか?」
「ロードが長い」
「……リアルだな」
現実のUSJでも長蛇の列ができていた。
こんなところまで忠実に再現しなくていい。




