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【コミカライズ掲載中】電気代払えませんが非電源(アナログ)ゲームカフェなので問題ありません  作者: 東方不敗@ボードゲーム発売中
本編

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東方Projectセット【かき氷と牛乳】

全面改稿中です。

何話か投稿しますが、基本的に長い話を2~3話に分割して再構成したものなので、真新しいネタは特にありません。


参考ゲーム

妖精大戦争


上海アリス幻樂団「東方プロジェクト」 F0004-4


「……弾幕濃いぞ、なにやってんだ?」


「『妖精大戦争』よ」

「ん、東方なんとかじゃなくて妖精大戦争なのか?」

「漫画『東方三月精』のエピソードの続きなのよ。ようするに番外編ね。それに東方シリーズっていうと、東方風神録とか東方花映塚みたいに東方○○○ってイメージがあるけど、外伝は違うんだから」


『妖精大戦争』

『ダブルスポイラー』

『秘封ナイトメアダイアリー』

『弾幕アマノジャク』


 パッケージを見てみるとたしかに変わったタイトルが多い。

 システムもかなり違うようだ。

「お前、もしかしてシリーズ全部持ってるのか?」

「あたりまえじゃない」

「……どこにそんな金がある」

「東方は同人ゲームだから1000円から1500円ぐらいで買えるわよ」

「1000!?」


「シューティングって出荷本数が少ないから中古でもすごい高いのよね。だから東方クラスの人気シューティングの新品が、どれも1000円台で買えるって奇跡的なことなのよ」


「へぇ」

 スタンダードな風神録や、対戦できる花映塚、外伝であるダブルスポイラーや弾幕アマノジャク、妖精大戦争のようなシステムの違うゲームをたくさんそろえてもフルプライスのゲームと大差がない。

 同人ゲームならではの破格の値段設定だ。

「ゲームシステムが違うから物理的に避わすのが難しい弾幕とか出てくるわよ」

「面白そうだな」

「ふふん、あんたにしのげるかしら」

「舐めるなよ」

 さっそくプレイしたいところだが、先に漫画を読んでからにしたほうがいいだろう。


「妖精大戦争ならやっぱりかき氷よね」


「氷は自分で削れよ」

「はーい」

 ガリガリ氷を削り、氷の上にのせるものも大量に用意する。


「シロップは好きなのを選べ。宇治抹茶金時や白熊にもできるぞ」

「白熊ってスーパーでも売ってるアイスよね?」


「ああ。鹿児島名物のスイーツで、あんことフルーツに練乳をかけるかき氷だ。上から眺めると白熊の顔っぽいから白熊というらしい」


「へー」

 飲み物は牛乳。

 いちごシロップを混ぜれば、いちご牛乳としても楽しめる。

 いいチョイスだ。

 メロンシロップに炭酸水を混ぜてメロンソーダにしてもいい。

「さて……」

 漫画も読み終わったのでコントローラーを受け取り、さっそく妖精大戦争をプレイ開始。


 基本的なシステムは他のシリーズとたいして変わらないものの、『アイスバリア』という特殊な能力を使うことができる。


 ボタンを長押しし、指を放すことで発動するバリアだ。

 弾がバリアに接触すると凍りつき、その場で止まる。

 凍らせた弾に接触しても死なない。

 ただし赤い弾(炎)は凍らないので注意。

 もちろん敵がバリアに触れたらダメージだ。


 アイスバリアはゲージが30%以上にならないと発動させることができない。


 敵にショットを当てる、敵を倒す、グレイズする(弾にかする)とゲージは早くたまる。

 パーセンテージが上がるほど効果時間が長い。

 30%で発動しても一瞬でバリアは解除されるので、使い方を間違えるとゲージを無駄遣いしてしまい、ハチの巣にされてしまう。

 たくさん凍らせるほど高ポイントになり、ショットレベルが上がったり、残機が増えたり、ボムを獲得できるようだ。

 なのでザコ敵も出現した直後に倒さず、わざとこちらへショットを撃たせてから凍らせる。

 うまくいくと面白いように弾幕が凍りつくので爽快だ。


「たぶん勘違いしてると思うけど、アイスバリアは弾数じゃなくて凍らせた面積が広いほど高ポイントになるのよ」


「面積?」

「そう、ここに表示されてるでしょ」

「あ」

 画面に『こおらせた面積』というパラメータが表示されていた。

 自機と弾幕に集中していると、こういう基本的なことも見逃してしまう。

「面積ってゲーム画面の面積か?」


「そうよ。一方向に集中した100発の弾幕より、広範囲にばらまかれた50発の弾を凍らせたほうがポイントが高いってことね」




 ……………

ボ……………

 ……………




・・・・・

・・・・・

・・ボ・・

・・・・・

・・・・・



弾の数が多い上の攻撃より、面積が広い下の攻撃のほうが凍らせた時のポイントが高い




「……タイミングが難しいな」

 なかなか広い面積を凍らせることができない。

 ステージが進むとアイスバリアの難易度が上がるのでなおさらだ。

 そもそもアイスバリアを発動させるにはチャージする必要がある。

 だがショットとチャージは同時にできない。

 ショットを撃ち続けるとチャージが間に合わず被弾。

 チャージが速すぎると敵へ効果的にダメージを与えられない。


 ショットとバリアの切り替えが難しい。


 特にボス戦は厄介だ。

 ボス戦では弾幕を凍らせつつ、凍らない弾を避わすことになる。

 バリアを発動してしまうとゲージは0%になるので、急いでボスにショットを当ててゲージを30%以上にしないといけない。

 ショットを当ててゲージを回復しながら弾幕を避わし、ボスの次の攻撃が来る前にチャージをしてアイスバリアを発動、そしてバリアでは防げない攻撃を避わしながらショットを当ててゲージを回復(以下繰り返し)。

 忙しすぎる。


 しかもアイスバリアという万能の盾があるために、物理的に避わすのが難しい弾を撃ってくる。


 プレイヤーがバリアを張るのを前提にしているため、バリアが間に合わないとまず死ぬ。

 おまけにバリアで弾幕を防げてしまうのでボムも少ない。

 敵の攻撃が激しくなってくると、どうやって対処していいのかわからなくなる。

「なんかコツはないのか?」


「比較的薄い弾幕を『気合避け』して、濃い弾幕を凍らせるしかないわね」


「気合避けってなんだ」

「気合で避ける」

「ふざけんな!」

「仕方ないでしょ。攻略サイトにもそう書いてあるんだから」

「……マジで書いてるじゃねえか」



【気合避け】

 パターン通りに飛んでこない弾を自力で避けること。



 パターンを組めないので、気合で避けるしかないらしい。

 覚悟を決めた。

「うおおおお!」


ぴちゅーん


「……やっぱり無理じゃないか?」

「気合が足りないのよ」

 あくまで気合が重要だと言い張る。

 仕方ない。

「うおおおお!」


ぴちゅーん


「……」

「気合が足りない」


「テクニックが足りないんだよ!」


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