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NO.1はいつも君  作者: PINE
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第1話

新連載・・・ではありません。

別サイトに掲載させていた作品をお引越ししてきました。

多少、手直しは加えながら掲載していきます◎


PINEの処女作でございます。

ラブコメ・・・のつもりです。

私の名前は市居香奈(いちいかな)。15歳。夜宮(よみや)高校一年生。


市居(=一位)という名の通り、小学校・中学校と成績は常に学年一位をキープしてきた。それは高校でも同じだと確信していた。


あいつと出会うまでは。




顔良し。


成績良し。


スタイル良し。


3拍子揃った私はもちろんモテる。幼い頃から蝶よ花よと育てられ、ちやほやされてきた。私を好きにならない男なんていないし、私あこがれない女もいない。私は学校中、いや街中のアイドルだった。


・・・・・・そりゃあ、私がいくら性格がよかったとしても、人間褒めちぎられれば付け上がるもので。私が負けることなんて無いと思ってしまっていた。



高校の入学式当日。勝負の日である。


まず、この初日に、私のことを全校生徒の頭に焼き付けなければならない。堂々と壇上に上がり、新入生代表の挨拶を読む。この学年で、いや学校中で一番は私である、と記憶させる。この美貌も見せ付ける。


とびきり可愛い子が成績も優秀だなんて恰好の噂の的であり、憧れの的でもある。合格が決まった日から(正確に言えばその前からだけど)、挨拶文は考えてきた。暗記はもちろんしてある。


でも、待てど暮らせど、学校からの連絡は来なかった。そう、成績優秀者がする新入生代表挨拶を行ったのは私ではなかったのだ。


入学式当日にも連絡が無かったから、いい加減、代表挨拶は私じゃないってわかった。悔しくて悔しくて、誰かに負けたのが信じられなくて。きっと、ブサイクなガリ勉野郎ねって思っていた。入学式の式典の間中、私は血が止まると思えるほど膝の上で手をぎゅっと握り締め、代表が出てくるのをじっと待っていた。これでもかというほど舞台を睨みつけて。


代表挨拶の時間になり、名前が呼ばれる。

皆が、代表はいったいどんな生徒かと固唾をのんで待つ。


「咲良 優」


名前が呼ばれ出てきたのは、私の想像をはるかに超えた・・・男だった。


私の描く代表は、瓶底めがね・七三分け・出っ歯のガリ勉野郎。

しかし、そんな想像とは裏腹に、「咲良優(さら ゆう)」と呼ばれた代表は、なんだかものすごく私の気に障るヤツだった。


・・・っていうか私はこの男が嫌いだ!


何が嫌いかって、私より成績が良かったという理由だけではない。



女子A「きゃー!咲良クンよ!こっち向いて~」


女子B「咲良君カッコいい~!!」


女子C「優さま~~~!!!」



何が嫌いかって・・・・学校中のアイドルの座を奪われたことだ!!!


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