表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
10/44

第十回:R33

 BR系の直6エンジンを搭載していた歴代モデルの中で最も大きくなったモデルであり、且つスカイラインという4ドア車の中からハードトップという選択肢が消滅した車であり、その代わりにステージアというステーションワゴンが、C34ローレルと共にシャシーを共有する遠縁の兄弟車として初めて加わった型式にもなった。


 大型化した車の類に埋もれずその体躯は堂々としているが、他の同クラスの日本車に見られた様な如何にも重そうなもっさりとした感じはない。全体のバランスを考慮して上手く纏めた端正な車という印象を筆者は抱いている。

 しかも、ドアがAピラーを覆うタイプのセダンタイプにも関わらず、その造形は極めて平面的で、なのに要所々々に丸みを加えつつも加減を図る事で鋭さにも磨きを掛けた非凡なデザインというだけでなく、よく見るとサイドウインカーの形状やフロントバンパーのフォグランプやハザードランプに挑戦的な形状を与える事で遊び心も垣間見せている。スカイラインの伝家の宝刀である2つずつ並んだ環状のリアコンビランプの間にウインカーとバックランプを上下に仕切るように縦にぶち込むというリアデザインも、今から思えば、セダンなのにスーパーカーっぽく見えるという意味でかなり斬新だったと思う。


 ホイールベースと幅員が増えた事で直進性と安定感がグッと向上した分、荷重移動が難しく小回りも利きにくくなったと云う点で、以前から駄作呼ばわりされたり名車扱いをされたりと評価が激しく2分している車だが、筆者の個人的な意見としては、名車と言わぬまでもスカイラインの名を冠するに相応しい良車、という感である。


 名車として評価したくても出来ない理由として、以下の1点に集約される。

 やはりデザインが手放しで格好良いと絶賛出来る程美しくない。愛嬌のあるエクステリアはいいとして、内装……特にセンターコンソール付近のボタン類のゴタゴタ感、雑多な雰囲気が頂けない。

 この時代、車の制御がドライバーの勘からコンピューター制御へと移行し、アクティブサスやLDSやABSといった電子デバイスの装着が標準化されつつあった時代である。新しい設備の制御盤を取り付けるにあたって試行錯誤に励んでいた時期である事を考えると仕方のない事なのかもしれないが、もう少し機能的で洗練されたボタン配置にする事は出来なかったのだろうか?一つ一つのボタンが小さ過ぎ、どれがどの操作スイッチなのか一目で判らないのは普段使いの車として評価を下げざるを得ない。


 後、酷いのが後期型のステアリングホイールの形状である。

 前期型は3本スポークの如何にもスポーティーなデザインで、しかもスカイラインのSマークエンブレムの刻印入りのハンドルなのに、後期型は普通の4本スポーク、エンブレムもただの日産マークである、と差が激し過ぎる。

 まあ、ただそれだけならいい。筆者は3本でも4本でも何方のデザインも好きであるから。だが、そのハンドルがB14型サニーからの流用品ならば話は別だ。日産が昔からサニーやスカイライン等複数車種でグレードを超えてミッションやプロペラシャフト等の部品を共通化している事は周知な事実ではあったが、外から目に見える形でそれを見せつける暴挙に出る必要性があったのだろうか……。

 少ない予算の中でエアバックを装備させる為の苦肉の策だったのかもしれないが、せめて中のエンブレムをスカイラインの専用物にするなり、何らかの手を加えて欲しかった。そうすれば少なくともダサいと一蹴されなかったろうに、と思うと本当に勿体無い。


 そう言えば今何となく感じたが、R33の外観ってB14やU12ブルーバード等と趣がかなり相似している気がする。まさかと思うが、エクステリアデザインさえ流用するような手抜きをやらかしていたのか?


 そんな邪推をしてしまう筆者なのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ