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【第四限】 説明を受けよう!・・・・前編

ちと長いので今回は二話分にわけようかと思います(汗)


自分の文才の無さに自分の首にフィットするロープを探す日々・・・・


ではではどうぞノシ

あれ以降たいした会話も無く学園長室がある(らしい)ところへむかっていた。

幸い廊下に死体などのゲテモノは転がっておらず、少し安心した。

でも決して安心できる状況ではないんだよなぁ・・・・・・。


「さあ、着いたのです」


連れてこられたのは、普通と言ってはあれだがまぁ普通の、ありがちな部屋だった。

ただこの中にこのおかしな学校をまとめあげる人物・・・・もっとも「人」物であるかどうかも怪しいが・・・・まぁとにかくそんなのがいると思うと、そんな普通な部屋も威厳が・・・・ないな。

むしろ変なオーラが出ている。ただならぬ気配を感じる・・・・。

なんか入りたくなくなってきた・・・・・・


だがもう手遅れだ。先生がドアをノックしてしまった。



「こんこ~ん! ゼル~? 入りますですよ~」


ノックに合わせてこんこん言っちゃうあたりはまだまだ子供だな~・・・・

・・・・っと、また心読まれたらやばいな・・・・・・消される。


先生が返事もないままにドアを開ける。

ゼル・・・・学園長の名前かなぁ? 先生普通に呼び捨てにしてるけど・・・・

さて、どんな酔狂野郎が出てくることやら・・・・


「あ! ディナちゃん・・・・・・と誰?」


ま た こ の パ タ ー ン か


そこにいたのは先生と同じくらいの背丈の女の子。

(シスター+祈祷師+白魔導師)÷3みたいな格好をして、学園長室の金魚にエサをやっていた。

あ、ちょ! 先生が話しかけたから手元が止まってエサがダダ漏れ状態に・・・・・・


ところで・・・・どんなエサをやったらクリアな水がドブ色に変わってしまうのだろう。


わかることは、学園長と呼ばれた女の子が持っているエサのパッケージにでかでかと「バーサク」と書いてあることだけだ。


ってかいきなり誰ってなんだよ!


「あ、こちら中谷 蒼瑠君。新入生兼私の教え子となる人間なのです」


先生がなかなか個性的な紹介をしてくれた。人間って・・・・


「ふーん。私はここの学園長、ゼルエル・オ・レーベル! 『ゼル』って呼んでね! よろしくね、中谷君」


「え? あ、はい。よろしくおねがいし」


「そういえばディナちゃん」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「どうしてここに来たの? 何か用かな?」


「あ~、そうだったのです! 実は・・・・」


先生がここに来た経緯と目的を話す。






一気に空気が重くなる。


「・・・・ディナちゃん」


「・・・・・・はい」


「どこまで事前説明を怠ったらこんなことになるのかな?」


「・・・・事前説明を全くしないとこんなことになるのです」


「・・・・アトデジックリオハナシシヨウネ?」


「・・・・・・」


笑顔で交わされるやりとり。

・・・・先生が死なないことを祈ろう・・・・

というか今の俺は完全に空気だ。まぁこんな会話に混ざる気にもなれないが・・・・。


「さてと」


ここでいきなり学園長が話を切った。


「え~と・・・・中谷君・・・・・・だったよね?」


そしていきなり話を振られた。空気が一瞬で変わっただけにちょっと戸惑う。


「へ? あ、はい」


さっきからこんな返事しかしていない気が・・・・・・。


「君はこの学校がどんなところかまだわからないんだよね?」


「ええ、そりゃまぁ・・・・」


普通じゃないことぐらいしか知らない。


「ふっふーん。では説明しよう!」


今さっきまで渋い顔をしていたくせに妙に乗り気だ。

俺はど~もこの人(?)たちのツボがわからない。むしろ存在がわからない。


俺があきれているうちに説明が始まった。


「ここは私立星陽学園。たぶん君が知っているのはここまでなんだよね・・・・」


その通りである。名前以外知らない。あ、普通じゃないことは知ってる。


「我が校も人間を迎えるのは初めてだからね~」


・・・・?

『人間を迎えるのは初めて』?

そういえば・・・・


「先生」


「ほいほい! なんでしょうか?」


「さっきから俺のこと『人間』とか、さっき言ってた『種族』とか『神獣』とか・・・・一体何なんですか?」


そう。そこが全くわからなかったんだ。・・・・反面あんまりわかりたくもないが。

わかったらわかったで俺も普通じゃなくなってしまう気がした。


「あ、じゃあそのことも含めて学校紹介しちゃおう!」


頼んでもいないのに学園長が説明を始めてくれた。


「まず人間は知らないと思うんだけど、この地球には色々な世界が存在するの」


うん、知らない。オカルトの世界では知ってる。でも知らない。


「どこも地形とか気候は地球の力が大きいから連動されるんだけど、それぞれの世界で住んでる種族が違うのね」


「はぁ・・・・といいますと?」


なるほど、まったくわからん。


「えっとね、本当はこの地球にはたくさんの種族の生き物たちが一緒に暮らしてるんだけど、複雑な結界で種族ごとに隔離されてるの。他種族をごっちゃにしとくと争いが絶えないからね・・・・」


「して、その種族とは?」


そこがわからないと何もわからないんだって!


「簡単に言うと人種みたいな感じかな~。君は『人間』、私たちは『神獣』、あとは『天人』、まぁ簡単に言うと天使かな? あと『龍人』、まぁドラゴンだね。他にも」


「あ~はいはい。わかりました」


「ぶ~」


いや、わかってないよ!? 事態飲み込んでないよ!?

でもわかるんだよ・・・・これ放っておくと長くなる。それだけは。


「・・・・わかったならまぁいいや! それで、ここは色んな結界にちょっとずつ干渉してできた空間なんだよ~」


「・・・・っと、それはつまり『ここは色んな世界と通じている』っていうことですかね?」


「ぴんぽ~ん♪ あったまいいねぇ君!」


褒められてるんだかバカにされてるんだかわからない言い方だ・・・・。

最後の方ディナ先生が空気になってました・・・・

後編できっと説明させます! そう、きっと・・・・。


ディナ「・・・・・・・・(殺意)」


いや、絶対。


ディナ「♪」




ではではノシ

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