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【第三限】 ファースト・コンタクト

特に書くことはありません。


ではではどうぞ

「そういえば・・・・」


自分の下駄箱の場所を確認しつつあることに気づく。


「学校の周りの地図・・・・住宅地(らしき四角の塊)だったよな? なんで草原の真ん中に・・・・・・? この地図もしかして間違ってんのか?」


まぁ、はなから色々間違ってはいるわけだが・・・・。

持ってきた地図をよくよく確認すると、住宅街と学校との境目に線が一本引いてあるのを見つけた。


「何の線だこれ?」


線が汚いのと路地の線と若干混じったので見落としていたようだ。

その時である。


「あ~、ごめんなさいです! 見にくかったですかぁ?」


「ほぇ?」


突然誰かに話しかけられた。

声がした方を振り向くと、そこには小さな女の子がいた。


ピンクのワンピースに緋色がかった腰まで伸びた髪。胸の辺りには赤い宝石のようなものがついている。

さらに頭のてっぺんからはたくましい(?)アホ毛が飛び出ていた。


というかそれどころじゃない。なんで高校に幼女がいるんだろう・・・・。

・・・・迷子かな?


「えっと・・・・き」


「君とは何ですか失礼な!」


「え・・・・・・」


じゃあなんて呼べばいいんだよ!? というか年下に失礼もクソも無くない・・・・?


「まったく・・・・先生を君呼ばわりとは無礼にもほどがあるのです」


・・・・・・は? 何を言っているんだこのガキは。

この見てくれで先生? 笑わせるにもほどがある。からかっているのか?


「む・・・・なんですかそのあからさまに『は? 何を言っているんだこのガキは。この見てくれで先生? 笑わせるにもほどがある。からかっているのか?』とでも言いたげな目は」


「うっ!?」


こ・・・・心を読まれた!!?


「これだから人間の偏見は嫌なのです」


「は・・・・はぁ、すみません」


また嫌な予感がしてきた。というかこれは完全におかしなフラグだ・・・・。

まさかこんな小さな子供相手に敬語を使う日が来るとは・・・・。


「ずいぶん露骨に嫌そうな顔をするのですね・・・・もしかしてまだ信じてないのですか? 中谷君・・・


「そりゃまぁ・・・・・・あれ? どうして俺の名前を・・・・・・・・?」


「当たり前じゃないですか。私は君のクラスの担任なのですから」


「あ~なるほど・・・・・・・・・・・・ってええええええええええええええ!?」


「あ、そういえば自己紹介がまだでしたね。私はディナ・ゾイル。ディナ先生と呼ぶといいのです」


絶叫する俺をよそに先生は勝手に自己紹介を始めた。


「種族は神獣。細胞変換能力セルチェンジャーを扱っていますです」


??? わからない単語・・・・というかすごくわかりたくない単語がいっぱいでてきた。

でも・・・・わからないとわからないでモヤモヤする。


「せ・・・・先生」


見た目のせいでこう呼ぶのにすごく抵抗がある。


「なんでしょう?」


「そのシンなんとかとかセルなんとかって・・・・なんですか?」


モヤモヤするのは性に合わないので思い切って訊いた。


「あー、それは後で説明するのです」


一蹴だよ。思い切って訊いた結果が後回しだよ!

くそぅ・・・・


「なにやら不満そうな顔をしていますが、キチンと理解していますですか?」


「理解していないから訊いたのですが・・・・」


「いえ、そうではなく・・・・」


先生は苦笑を浮かべながらこう続けた。


「君はどうにも頭が固いようですねぇ・・・・私は『一人でもわからない人がいるのであれば、他にもわからない人がいる可能性があることを理解しているのですか』と言ったつもりだったのですが・・・・」


「あ・・・・・・」


なるほど。もし俺と同じような状況の人がたくさんいるのであれば、一人一人にいちいち説明するよりみんなに一気に説明した方がいいに決まっている。

どうやら教師の肩書きはダテではないらしい。というか何故この外見でそこまで思考がまともなんだろうか。


「理解した」


「それはなによりなのです♪ それはいいとして・・・・中谷君は随分登校するのが早いのですね?」


「え?」


ギリギリの時刻に家をでたからそんなはずは無いのだが・・・・?

頭に疑問符を浮かべていると、先生が何か考え始めた。


「むむむ・・・・ここまで何もわかっていないとなると・・・・とはいえあんな適当なことしか記さなかった私の責任でもありますし・・・・・・」


「あの・・・・せんせー?」


「あ、はい! 何でしょう!?」


「どうかしました?」


「ただの大反省会なのです」


大反省会に「ただの」をつけると毎日のように大反省しなければならないことをしているように聞こえる。


「参りましたねぇ・・・・説明することが多すぎます・・・・・・君に限って」


勝手に参られても困る。


「ふむ・・・・まぁずっと立ち話というのもなんでしょうから、取り敢えず挨拶がてら学園長室に行きましょう。時間もまだ余裕があるようなので、そこで学園長と一緒に色々と説明しますです」


「え・・・・あ、はい」


勝手に仕事を増やされる学園長が少し不憫に思えた。

キャラが複数になるとどうしても会話文が増えてしまいますね^^;


ご意見・ご感想も随時受付中です☆

(ログインしなくても書き込めるようにしました)


ではまた次回^^ノシ

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