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【第十八限】 蒼瑠のパーフェクト脅迫教室

結局R-15になりました。

なんか申し訳ないです。


ではではどうぞ^^

みんなー! 蒼瑠の脅迫教室、始まるよー!

俺みたいな廃人目指して、頑張っていってねー!!

・・・・うん・・・・茶番はもうよくね? てか俺が勝手にやっただけじゃね?






「・・・・おいアリサ」


「・・・・・・何よ」


・・・・この惨状の後処理及び今後一切こういったことを引き起こさないようにすべく実行する今回の作戦。作戦B、と名付けることにする。

今作戦において俺がすべき仕事はただ一つ。


「これはどういうことだ」


「はぁ? そんなのアンタに関係「答えろッ!!」・・・・ッ」


・・・・怒る。ただそれだけ。

作戦BはBUCHIGIREのBだ。


しかし、頭ごなしにキレればいいわけではない。

今回のポイントは、「理性を保ちつつ、マジギレ感を醸し出す」こと。

つまり、見た感じマジギレであればいい。

そう相手に思わせる簡単な方法とは何か。

答えは簡単至極、武器で雰囲気を増強させればいい。

例えば、普通に胸倉を掴むのと、胸倉を掴んだ状態で首筋に包丁かなんかを当てるのとではだいぶ印象が違うだろう。後者は前者よりもより相手に『恐怖感』を与える。


今作戦における最大の狙いはそこである。

アリサやゼノのような言葉で説得できないであろう力自慢野郎は、それ以上の力を見せ付けて屈服させる。

ついでに『恐怖感』も植えつけて二度とこのような事態を招かないように予防線を張っておくのだ。

簡単に言ってしまえばペットの躾だ。



side:アリサ


何なのよコイツ・・・・いきなり怒鳴ったりして・・・・

もしかして怒ってるの? 元はといえばコイツが悪いのに・・・・逆ギレかしら?


「・・・・・・・・(ボソッ)」


は? 今何て言っ・・・・


「!?」


・・・・えーえー、そりゃもー驚いたわよ。

下等な人間の分際で、イカれた殺気は放つわ、何よりバカでかい剣片手で持ってるわ。どっから出したのよそんな物騒な・・・・あれ? まさかコイツ、人間の癖に転装が使える・・・・?

・・・・はん、でもこんなんで私が騙されるとでも思ってんの?


決まってるわ、こんなのハッタリよ!

私が知る限り、人間にはこんな力はないもの。魔力を持った特殊な人間が幻覚魔法を使っているか、剣そのものが軽いのか。

なんにせよ、そんな質量不足の剣に破壊力なんて『バギャァッ!!』・・・・・・!?

う、嘘・・・・!? 床が砕けた!? 太刀筋も一切見えなかったし・・・・

何なのよコイツは本当に・・・・得体が知れないにも程があるじゃない!!



side out


さて、今床を破壊したことで相手に「この剣にはそれ相応の破壊力がある」と思わせることに成功したはずだ。

実際アリサの目にも若干畏怖の色が見える。まぁ世間一般でいう人間というカテゴリの生物とは身体能力がかけ離れてるように見えるわけだし、仕方ないといえば仕方ない。

あとはゆっくり接近すればチェックメイトだ。

はて、何故ゆっくりである必要があるのか・・・・?



side:アリサ


がりがり・・・・がりがり・・・・


アイツが一歩進む度に、地を這う剣先が床に筋をつけて、ゆっくりゆっくり、アタシに迫ってくる。

何なのかしら、この感覚・・・・ちょっと背中が寒くて、心臓がおかしくなりそうな・・・・・・


『もしかして怖ェのか? 珍しいな』


この声・・・・ゼノ? アイツが念話使うなんて珍しいわね・・・・

てか、怖いって何よ怖いって!!


『怖い? そんなわけ無いじゃない! そんな感情とうの昔に押し殺したわよ』


『ほーぉ。いつまで経っても達者な口だな。 その点体は正直だこと』


『バカにすんじゃないわよ! アタシの体がどう正直・・・・・・え・・・・』


震え・・・・てる?

あいつ、なんか。ぜんぜん、こわくなんか、ない、のに?

てが、あしが、がたがたいって、とまらない?

なんで? いや、そんなの、いや。

こんな、いやなきもち、とっくの、むかしに、すて、た、はず、なのに。


『まァ無理も無ェか~・・・・お前このままだと『還る』ハメになるんだし? 見る限りじゃあの人間、お前のこと本気で葬りに来るぜ。武器から漏れてる魔力が尋常じゃねェ』


『かえる』? あたしの、がっこう、せいかつは、あた、しの、せいしゅん、は、もう、おわるの?

いやよそんなの。

なんとか、しなきゃ。あいつを、とめなきゃ・・・・



side out


まぁなんといい具合に嵌ってくださることだろう。

皆様、ガッタガタです。ガッタガタでございますよww

ちょっとSの血が覚醒してニヤッとしちゃいそうなのを堪え、あくまで無表情を保つ。


話は変わるが、生物には、基本的に防衛本能というものが備わっている。その生命の危機を感じ取ったとき、臨戦態勢をとる。アリサも今同様の状況。

俺に殺されると思い込み、命の危険を感じ、こうして震えながらも立ち上がり、両手に火を灯して目の前の敵を滅さんと構えている。

本当に、本当に思惑通りだ。ここまで綺麗に決まっていいのか? この作戦。


フヒヒ、もうここまできたら極限まで怖がらせてやれ!


「・・・・まずは・・・・何処とサヨナラしたい・・・・?」


「いっ・・・・嫌ああああああああぁぁあぁあああぁあぁああぁぁあっ!!!!!!!!」


こうかは ばつぐんだ!

よし、悲鳴と共に火球が飛んできたぞ・・・・

完全にぶっ壊れちまったな。


「・・・・・・・・え・・・・・・・・?」


・・・・俺の勝ちだ。



side:アリサ


何でよ。ありえないじゃない。

何でアタシ自慢の業火が・・・・


剣一振りで掻き消されんのよ。


効かないの?

効かないってこと?


ダメじゃない。

もうおしまいじゃない。


下等な人間風情に誇り高き龍が負けるなんて・・・・

認めない。認めたくない。

でもそれが現実?


・・・・ほら、そんなこと考えてる間にアイツ目の前に来ちゃったじゃない。

アタシはプライドを取るの?

それとも始まったばかりの青春を取るの?




・・・・謝ったら・・・・許してもらえるかな・・・・



side out


「ごめん・・・・なさい」


やっと言ったか。なかなか素直になれないのな。


「・・・・聞こえんな」


「ごっ・・・・ごめんなさいって言ってるの!! もうしないわよこんなこと!!」


言い方は強がってるけど、実際半ベソで震えてる。

・・・・こういうのもなんか可愛いもんだよな。


「・・・・ダメだ。お前には今ここで消えてもらう」


「・・・・!!」


相棒を天高く振りかざす。

あとは振り下ろす雰囲気を醸し出した瞬間に先生が教室内に入って俺を止めさせる。

ただそれだけ。なんたってクラスメイトを初日から殺すほど犯罪者じゃない。

そもそもだ。万一振り下ろしたとしよう。アリサは死なない。

どういうことかというと・・・・

何を隠そう俺の相棒、地砕剣ザルナブレイド【亜】には、攻撃力が無いのだ。

影の刃でエネルギーを無力化できる。地面に叩きつければ「特殊能力として」砕くことができる。

ただ、普通の剣のように「斬る」能力はゼロ。もし攻撃力があったとしても、軽さ相応、発泡スチロールで叩かれた程度のダメージなんですよ。

要するに、剣のような風貌の盾、ということになる。

つまりだ。俺は今まで盾で人を脅してたわけですね。サイッテー


そう考えるとアリサが酷く惨めに思える。今度ちゃんと謝ろう・・・・


・・・・・・・・・・・・何故だろう。俺の背部に急に激痛が走り、視界は霞み、意識が遠のいて・・・・


「ひぐっ、えぐっ・・・・アリサちゃんを・・・・ぐすっ・・・・いじめないでください・・・・!」


「リリア・・・・!? アンタ・・・・」


「こらーっ!! あなた達何を・・・・中・・・・谷君・・・・・・?」

今回はより心情をはっきりさせるべくside○○を使ってみました。

どうでしょう? 正しく使えてますかね?

自分でもまさか蒼瑠君があそこまで黒くなるとは思ってなかった件。

最後の流れは書いてる途中で思いつきましたww


次回は保健室アゲインかと。

ではでは^^ノシ

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