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魔法のペンとスケッチブック

ーーおばば食堂ーー


佐丸は、高圧的な態度で店に入ると

女と目が合った


元妻の、座敷わらしだ


綿「……」


佐丸「……」



2人は黙り込んだ、仕事の話はできる

でもここで合うと、夫婦だった頃を思い出して

少し複雑な気持ちになる


佐丸「おばば、赤い唐揚げ定食、」


天狗「はいよ」


座敷わらしは、佐丸を見るのをやめて、食べだした


佐丸「おい」


綿「……」


なんかすんごく、声掛けられてるわ

どんな神経したら、元奥さんにおい!なんて声かけられるの?ほんと、腹ただしい


急いで食べて帰りましょ


佐丸「無視するなよ、笑子」

綿「その名前で呼ばないで!」


綿菓子は、つい、声を出してしまった

一旦冷静になって、怒りを落ち着かせる


綿「今の私は、綿菓子って名前があるの、その名前は聞きたくないわ」


佐丸「綿菓子?変な名前だな」


綿「ねぇ、私分かった貴方から、名前を呼ばれるのも、寒気がするぐらい、嫌なんだわ」


綿菓子は、早々と食べて、お金を置くとお店をでていく。


天狗「…佐丸、女の扱いがまだ分からないみたいだね」


佐丸「そんなの分かってたら離縁しねーっつの」

天狗「1本取られたね」

佐丸「で、おばば、人間界に行ったんだよな」


天狗「ああ、行ったさね」

佐丸「次は殺れよ?」

天狗「命令は嫌いだよ」

佐丸「じゃあ、なんなら動く」

天狗「お前が命令するなら、殺らないよ。」

佐丸「どいつもこいつも!どうなってんだ、この四季座は、俺が纏めないと締まりがねぇな」


佐丸はイライラしながら

赤い唐揚げ定食を頬張る


おばばは、佐丸をこの四季座の管理者にするのは

まずいと思っていた。


綿菓子も同じだ。


ただ、佐丸を管理者にと言う支持率もある

今の管理者は、座敷わらし。


佐丸は今の状況は面白くなくて、ずっと不機嫌な顔をした




なんで、あんな奴と会ったのかしら

いつも会わないのに


会いたくないし、また温泉の旅にでもでかけましょ。


綿菓子は、荷物を纏めた



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



燈は一人で河原に来ていた


何も考えずに、魔法のペンで

スケッチブックに落書きをする


最初はこの目に見えてる

風景を描く


ペンを持って

ピントを合わせる


「あれ?飛び出さない、風景だから?」


試しに、お菓子を書いてみた


スケッチブックからポンと、飛び出たお菓子は

キャッチしようとしたら、消えた


燈は、取れなくてイライラして

何回も描きまくる


「あーーーー!何これ何回描いても取れない!!」


と、寝転んだ時に、渉の顔が目に映った


渉「何やってんだ?水無月」

燈「お絵描き!」


渉はすぐに燈の隣に座った

見ててっと、燈は、お菓子を描いて、ポンと出して、触ると消えるを繰り返した


渉「お菓子出しても食べれないのか」

燈「そーなの、何回やってもキャッチできない」

渉「それって、全部そうなんじゃ、試しにさ、ウサギでも描いてみたらどうだ?」


燈「うさぎねぇ……」


スラスラと一発描きしたら

ポンと、うさぎがぴょんぴょんと、跳ね出した。

渉の膝の上にぴょんと、止まると消えた


渉「…やっぱり触れれないんだな」

燈「これさ、戦闘で使えるの?」

渉「……その時の状況次第?」

燈「えーー何それー面白いから描きまくるけどさ!」




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