二日酔いだな4
何も考えずに書いたので、何も考えずに読んでください。
「避難口はこちらです!」
俺はその声を頼りに移動する。
大丈夫だ、ケガはしていない。
足も動くし、助かるだろう。
避難した先では腰を下ろすことができた。
漸く一休みができる。そう思ったところにしかめっ面のおばさんが登場する。
「男なのに休んでるんじゃないよ!まだ避難できていない人もいるんだよ!」
どうやらここは『非難場所』だったようだ。
そんな時代だからこそ見逃すことも多いのだろう。
宗教に乗っ取られたこの国は言論を封鎖する必要もなく、なあなあで上に従う無気力なゾンビが徘徊する。
妨害電波がこの国の情報源で、インフルエンサーは誰でも同じ。
もっともらしいことを言うと叩かれるし、穴を見つけては石を投げる。
「石を投げる資格があるものだけが石を投げなさい!」
そんなことを言うやつにさえ石を投げるのは、意志のないゾンビたち。
ターゲットは誰でもいいんだと。まるで俺みたいじゃないか。
勝手に酒を飲んで、インターネットデブリを量産するんだもの。ポイ捨てと同じさ。
そりゃあ、意思の疎通などできるはずもないものな。ううぁ…。
ゾンビどもが何かを忘れるように娯楽を求め、人間に戻ろうとするも、国に別途金を払わねばならない。
煙草、酒、ガソリン、その他諸々ね。
かといって消費税を0%にする政党は間違っている。
見えないか、そうか。
所得税を下げれば、相対的に収入が増えるのだがな。
最低賃金を上げる必要もなく消費税率を下げる必要もなく、国民の消費を加速させることができるのだがな。
そこには至らんか。
とはいえ、己が自堕落な生活を送っているのは事実。
結果、部屋のごみは片付かず、衛生面からの体調不良に気付かない。
病院に行って金を払って、外国ではもっと金をとられるらしいよと震えている。
バカなんだろうな。俺たちは。
上司の話に花を咲かせよう。
まあ、種は上司自身が蒔いているのだが。
水は労働者の汗と涙。時には血が混じったり、吐しゃ物が混じったり。
アルコールという自白剤を自分で飲んでいて気付かないか。
アルコールに殺菌作用なんてないのさ。
だって、もし殺菌作用があったら腸内環境がボロボロになるだろう?
生のニンニクを大量に食えばそうなるようにな。
あ、待てよ?
念のために調べてみようか。
ふむふむ。
アルコールの濃度に関係しているらしいな。
正確には70から80%のエタノールを使用した消毒液であれば殺菌作用が期待できるらしい。
細菌のたんぱく質を変性させる…。何がどうなって何が起きるんだ?まあいいか。
俺の目の前にあるこいつはアルコール度数9%だ。
だから腸内が殺菌されないのか。なるほどな。
そうだ、上司の話だったな。
とある女性社員が移動になり、上司と話をしていた。
その後、上司の姿を見たものはいない。
どうやら女性社員がセクハラで訴えたらしい。
見てわかるが、健康診断で肥満を指摘されたんだと。
上司は仕事柄言わなきゃならんよな。
それを件の女性社員に話した。
その結果が自主退職だ。
物騒な世の中、という言葉があっているかはわからんが、気を抜けない世の中になったのは感じる。
俺だって他人事じゃない。
いつ社会的に抹殺されてもおかしくはない。
防衛をすれば過剰だと言われ、守らなければバカだと罵られる。
一体どこに避難すればいいんだろうか。
この不安を、ストレスを抱えた俺は、他の誰かを非難するのだろう。
「甘えてんじゃねぇ!社会は厳しいんだぞ!」
「そんなんじゃどこに行っても通用しないぞ!」
んなこたぁない。
だって、俺が無事だもの。
社会は厳しくないし、どこにいても通用している。
大丈夫だ。大丈夫なんだよ。
な、だから酒を飲もう。
ブラックのコーヒーを飲んでから飲むと二日酔いしないらしいぞ!
あ、そう。コーヒー飲めないのか。ごめん。
俺もコーヒー飲めないんだ。ははは。
そのうち、社会にはびこるゾンビのような悪玉菌がアルコールで殺菌されるんだろうよ。
そうなるまえに、避難しますか。アデュー!世界よ!
そうして、俺は記憶をなくしたのだった。
面倒な文章すみません。
一部読み辛かったり、話が飛ぶのはワザとです。はい。