星女神のお仕事
星の名前を冠する女神。
星女神は、様々世界を優しく照らしてきた。
それは、かすかな光で。
とても、ちいさな光だけれど。
多くの生命たちにとっては、なくてはならない光だった。
だから星女神は、暗闇につつまれた世界を見つけては、あかりを灯してきた。
そんな事を繰り返しながら、星女神は今まで、いくつもの世界を旅してきた。
暗くない世界も、暗い世界も。
様々な場所を渡り歩く。
暗くない世界はたくさん繁栄していたが、暗い世界はゆっくりだった。
星女神が見回った地域では、光のない場所で生きられる生命たちが、多くはなかったのだろう。
だから星女神は、そこに生きる者達の手助けがしたくて、明かりをともし続けていった。
今日も星女神の灯した星は、色々な世界で輝いている。
かすかな光、ちいさな光だけれど、皆で集まって満点の星空になって、そっとその世界を照らし出している。