試験!
ちょっと短すぎたかもしれないです!次はちょい長めにします!
「助けてくれ」
「やだよ」
俺は深くため息をつきながら「またこのパターンか」と呟く。
今は六月下旬。学生なら大抵はこの時期にあると思うが、七月の頭には定期考査がある。
どうせ涼介のことなので苦手教科を教えて欲しい、という俺からしたらクソみたいなお願いだろう。
「どうせお前、数学がやべぇんだろ」
「ぐっ、確かにそうだけど……」
「なら真希に教えて貰え。 あいつ、数学は学年五位だったろ」
涼介は知らなかったというふうに驚いていた。いや、お前の彼女だろ。なんで俺が知ってんだよ。
「俺は総合で五十位以内。数学はランキングさえ入ってないから俺は知らんぞ」
「でもお前一年の時……」
「一年は一年。二年は二年」
ちぇー と呟く涼介をみて嘆息してみる。どうにか自分で頑張って欲しいものだ。
「あ、和仁くん。何話してるの?」
「お、ふゆ。おはよ〜 いやさ、こいつが勉強教えてくれっていうから」
「あっ、それなら私も……」
「えっ」
「あっ、やっぱり……ダメ?」
目をうるうるさせながら上目遣いでお願いしてくる。流石にこの状況でダメだと言える奴はいない。
「まぁ……いいけど……」
「ホント!? ありがと〜、英語分かんなくてさ」
「おいおいおいおい、彼女贔屓か?」
「「だから付き合ってないって!」」
声を揃えて言った。てかコイツ、前に真希にシバかれたばかりでは?
「あ、そうだ。なんなら四人で勉強会でもするか?」
「いいけどふゆは?」
「私は……和仁くんについてくから」
「ん、分かった。てか涼介、どうやって予定合わせんの?」
流石に唐突に今日〇〇でやるぞ〜なんて言われても各々の事情があったりしては残念だ。にしても手段が学校で口伝えするくらいしかないのか。
「伝達か?ならグループ機能でも使えばいいじゃんか」
「へ?」
そういってスマホを取り出すとなにか操作し始めた。多分LIMEのグループ機能でも作っているのだろう。
「ほれ、和仁招待したから入れるはずだぞ。あ、俺は尾崎さんのLIME知らねぇから和仁がやってくれよな。 ……念の為に聞くけど持ってるよな?」
「それは持ってる。流石に持ってる」
「ヒュー。流石だな」
「真希に言いつけとくわ」
「あっごめんなさい」と謝る涼介をよそに俺はグループに入るなりふゆに招待を送る。……流石に入り方ぐらいは分かってくれてい────
「あの、これどうやってやるの?」
───はい。教えるから待ってね。てか今の世代でメッセージアプリの使い方知らない人だっているんだな。たまげるわ。
「えっとなぁ、普通にここ押して参加でいけるから」
「えと……こう?」
「そうそう。まぁ簡単だろ」
「あっ、いけたいけた。ありがとっ」
にへへっと可愛らしく笑う。おれもそれにつられて「いーえ」とお礼を返しながらも笑う。
「……あっつ」
「?なんか言ったか?」
「いーやなんでも。あ、真希もやっとかないと潰される」
「ホントだよお前。まぁ、真希入れずに先俺ら入れてることにシバかれると思うけど」
「……流石にそれはないっしょ」
和仁もふゆも、もちろん涼介も苦笑するしかなかった。
……あれ?ってか試験まで土日挟んであと3日じゃねーの?
そんなことに気づかない二人はすっごく平和そうだった。……あとで地獄を見るけど。
最近真希の出番少ないよねって。まぁ次出てくるんですけど




