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ザ・ビーチ
「今年は二人で海に行かない?」
その彼女のお誘いに、思わず素っ頓狂な声をあげていた。
だがちょっと待ってほしい。俺達は既に海に来ている。もちろん水着で。ジュース片手に、砂浜の水着美女達を眺めるのが仕事なのだ!
「ねぇ、聞いてる?」
だけど……今の彼女の水着はライフセーバー仕様。魅惑の身体もぎゅうぎゅうに押し込まれている。
「あ、今私の水着姿を考えてるでしょ? 」
そう水着、ビキニ、モノキニ、チューブトップ!
「しかも迷ってるし」
でもあんまり露出度が高いのもなぁ。脱いでもらえばいいだけだしなぁ。
「ダメだこいつ、私が一緒にいないと」
そんなことを考えていると、ガッと肩をつかまれた。
「全部着てあげるから、買って?」