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白
前回までのあらすじっ
超弩級の天才にして超絶美少女である私に
唐突に現れたチェス部が愛の告白、よっぴーがマジギレ
やめて、私のために争わないで!
「……納得できない!」
趣味の脳内劇場で遊んでいると、チェス部が盤面をひっくり返しながら言った。
「こうなったら……直接対決だ!」
…………マジで? 私、負けないよ? だって
「馬鹿な!?」
決着は一瞬だった。
馬鹿め! ボドゲ最強のオセロに、チェス如きが叶うわけなかろー!
燃え尽きたチェス部に、私は言ってやったのだ!
「そもそも私、彼氏いるしー!」
ふはははー! これで今日も飯がウマイ!
一方、よっぴーは隣で白けた顔をしていた。で、呟いた。
「また白々しい嘘を……」
…………ちくしょう。




