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将棋
「よっぴー! カノコを賭けて……決闘だ!」
と、となりのクラスのチェス部がよっぴーに決闘を申し込んだ!? しかも……私を巡って!?
一方、よっぴーは鼻から抹茶を吹いていた。
「いや、将棋ならともかく、チェスのルール知らないんだけど……」
「ふん。将棋と同じ、つまり”王”を取れば勝ちだ」
かくして、チェス対将棋という、奇妙な戦いが始まる……!
よっぴーは奮戦し、角を囮にクイーンを取ったのだけど、反撃で飛車がやられ、あえなくすみっこに追いやられていた。
真っ青なよっぴー。
勝利を確信し、感激の表情で私の前に跪くチェス部。
「いや、付き合わないよ? だって女”王”が負けて、よっぴーの味方にいるし」
……これがホントの盤外戦!
私「よっぴーがやられたようね……!」
クラスメイト(♂)「フフフ……奴はボドゲ四天王の中でも最弱……!」
クラスメイト(♀)「チェス如きにやられるとは、盤上遊戯のツラ汚しにすぎませんわ……!」
よっぴー「誰……!?」
私「囲碁部と盤双六部だけど……ちなみに、私はオセロ部」




