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食欲

 ……体重計の前で私は激怒した。


 『焼き芋うめー』


 必ず、この邪智暴虐の肉を除かなければならぬと決意した。


 『モンブランうめー』


 私は、ただの高校生である。毎日友達と、遊んで暮してきた。けれども脂肪に対しては、人一倍に敏感であった。


 『柿羊羹うめー。よっぴーも食べる?』


 ……そう、全部、全部アイツが悪いのだ!






 私は驚いた。


 普段は穏やかなよっぴーが、今日は異様な気配を発しながら私を見ている……!


 よし、ちょっとお手洗いに……


 「何故太らない?」


 ……捕まった。


 「よっぴーだって太ってないよ――」

 「――何故太らない?」


 ……駄目だった。


 ええい、もうどうにでもなあれ!


 「あれ、お胸が大きくなった?」

 「マジで!?」


 ……許された。

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