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マッドサイエンティストの異世界魔改造記  作者: 沖田 春
第1章 人体改造
1/4

プロローグ

初投稿です。至らぬ所が多々あると思いますがよろしくお願いします。

そこは、そこそこの偏差値を誇る進学校の理科室。

その中には、学園において最も触れてはいけない(アンタッチャブル)な3人がいた。


「クフフフ、ついに、ついに完成するぞ。我が長年の夢が。」

学校指定のジャージの上に白衣をまとった細身の青年が歓喜の雄叫びを上げている。


「ふふ、やったなハルキ。俺の左腕も疼いている…。間違いなく実験は成功するぜ。」

長い前髪で目が隠れてしまっているが、そのスタイルの良さと整った口と鼻からイケメンであることが察せられる青年が後に続いた。


「へへー、これで私の夢も叶っちゃう!早く、早く最後の仕上げをしちゃおう!」

大人しいそうなお嬢様のような風貌をした少女も、その顔に似合わぬ、恍惚とした表情を浮かべて叫ぶ。


「クフフ、慌てるでない。もうすぐだ。もうすぐ俺たちは偉人への階段を登ることになる。」

ハルキと呼ばれる青年が、目の前の怪しげな色をした液体の入ったビーカーを眺めながら少女に答える。


今、ハルキの目の間にあるのは彼の長年の研究成果である。『魔法使いになる秘薬』である。あと、1滴。そこに液体を投与することで、その秘薬は完成する。


思い出すと長い道のりだったとハルキは感慨にふける。

小学生の頃から、周りに青い目で見られながら、蛙の解剖をしたり、怪しい液体と怪しい液体を組み合わせてきた成果がついに今日、あと1滴、液体を投入することで報われるのだ。


この秘薬が完成したら、世界は変わる。資源不足、貧富の差など数多に渡る問題を解決できるのだ。

ハルキは期待に胸を含ませながら、スポイトを手に取り、小さな小瓶に入った青白い液体を少量吸い上げる。


「いいか、お前たち。これが歴史の変わる瞬間だ!」と叫ぶとともに、『魔法使いになる秘薬』に必要な最後の材料をポトン…と投与した。


その瞬間、目の前にある『魔法使いになる秘薬』が輝き始めた。その黄金色の輝きをみて3人の口元に笑みが浮かぶ。


「ついに、完成し…。」ハルキがそう言おうとした瞬間―


『魔法使いになる秘薬』は半径1kmに響く大音を上げながら大爆発を起こした。


これが後に語られる。3人の高校生が起こした大事件。「狂気の化学部暴走事件」である。



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