八話 気配
またまた投稿遅れました。
すいません。
もう、ぶん殴ってやって下さい。
八話 気配
人を殺すのって、なんでこんなに快感なんだろう。血まみれのシャツを見て僕は思った。「また、人を殺しちゃった♪あははー」
でも、悪いのは僕じゃない。相手から先に攻撃してきたんだから、こっちが攻撃しても構わないよね?僕は、間違ってなんかない。
僕のことを間違っているというなら、そいつの方こそ間違ってる。だって、誰でもやられっぱなしではいられないから。それに、正義を名乗る警察でさえ人を殺すし。
ん?なんか、来るな。強い覇気と、殺意それからなんだこれは?
「おもしろそう〜♪」
上には上がいるとはよく言ったものだ。では、その頂点に君臨する者は何なのだろう。神様か?人間か?動物か?
それとも‥‥
僕のような多種能力者だろうか。
僕の持っている能力からすれば、神様なんて屁でもない。
では、何故この様々な能力が僕に与えられたのだろう。神様が与えたのだとしたら、どんな意図があってのことなのだろう。もしかしたら神様は、僕が正義のためにこの力を使ってくれるであろう、とでも思ったのだろうか。だとしたら、神様とはなんと哀れなものなのだろう。この世界を作った神なら分かるであろう、この世界が段々と闇へと進んでいることを。そんな闇に溢れた僕達に力を与えても悪用するだけだとは、思わなかったのだろうか。神様はそこまで僕達を信頼しているのか、神様とは誠ながらクズだ。
「気づいたか、俺の気配に。」
相手にどんな能力があるか、俺にはわからない。だからこそ厳重に注意しなければならない。こんな仕事を続けていれば嫌でもわかる。闇に落ちたものの気配と、殺意が。いや、殺意に似た好奇心かな‥‥。
チャラリロ〜♪
また、メールを告げる音がなった。
【この戦い長引くかもしれない。闇に落ちたものを捕らえることを頭の片隅に置いて、戦いに集中してくれ。前回言った通り殺しても構わん。奴を野放しにしてくれるなよ。】
読み終えて男が笑う。
【わかってます。任せて下さい。】
送って直ぐに上官から返信が来た。
【あぁ、信頼している。】
信頼か‥。こんな俺を信頼しちゃっていいんだか。
風邪の音が止まない。
明日あたりに台風が来るだろう。そんな天気だ。雲が太陽を隠すように覆う。
始まるのだ、強者同士の争いが。
誰も知らぬ間に始まってしまうのだ。
正と悪の、光と闇の、生と死の戦いが。
次回投稿は、明日あたりできたらします!