六話 始まり
すいません(汗)
投稿遅れました!
ほんとすみません!
一回死んできます
六話 始まり
ビビった。
布団の中には、琴音がいたからだ。
「チッめんどくさいな、能力使うか。」
僕は、琴音に向かって左手を掲げた。
次の瞬間、ボフンッ 琴音は僕の前から姿を消した。
これが僕の一つ目の能力。
目の前の対象を別の場所に動かすことができる。僕は、能力を多数持つものである。
僕がこの能力に目覚めたのは10歳の時だった。当時の担任がすごい嫌な奴だった。
生徒に平気で暴力をするし、気に入った女生徒には、セクハラをするような奴だった。
僕は、ある日そのクソ教師に応接室に来るようにと言われていた。当時の僕はかなりの悪ガキで、呼ばれるのには慣れていた。だが、その日はいつまでたっても家に帰してくれず段々とムカついて来ていた。そこで僕は、このクソ教師をもっと怒らせようとして、厨二病っぽく左手を掲げてみたら、ボフンッと音を立ててクソ教師が僕の目の前から消えた。
僕は、その時こそはビビったけど、翌日には、違う先生になったし、クラスの皆もすっごく喜んでいて、特に罪悪感とかは無かった。むしろ、当然のことだとさえ思った。
それが僕の能力の始まりだった。
それからというもの、何かある度に能力は目覚めていって、今となっては多種能力者となってしまった。まあ、能力は多ければ多いほどいいと思うし、何かと便利だし、結構有利だしな。すべての能力を、扱い切るのはかなり困難なことだった。
だが、今ではすべての能力をマスターしている。おそらく、僕に勝る能力者はいないと思う。
今朝は、久々に早く起きて朝食の支度をしていた。
目玉焼きと、トーストと、サラダと、ヨーグルトと、ぶどうと、牛乳だ。
テレビをつけると、早速昨日僕がころした少年数人のことがやっていた。
僕は、どんな風に見つかったのだろうと、興味津々で見ていた。
『昨日未明、未成年の少年数人が公園で亡くなっているのを、近所に住む人が発見しました。亡くなった当時、遺体は酷く損傷していたとみられています。』
クククッあぁ笑が止まらないなぁ〜。
愚かな奴ら、僕が多種能力者とも知らずに。
チッ、思ったよりも行動を開始するのが早かったか。
マズイな‥‥あいつがこれ以上人を殺したら、あいつがこの事件で人を殺す楽しみに気付いてしまったら、もう、戻れない。
俺の友人のように‥‥。