五話 使命
五話 使命
俺たちは、この世の中にごく稀にいる、能力を持つもの達だ。
俺の能力は、自分の魂をものや人に憑依させて、操る能力だ。
この能力で闇に落ちた奴らを何人も殺してきた。
闇に落ちた奴は戻ることはできない。だから、殺す。
最初こそ殺すことに罪悪感はあった。だが、それが俺の使命なのだと思ったら、幾分気持ちが軽くなった。
闇の奴らを殺すことによって、俺の存在意義が示されたように思えた。
さて、行くとしようか。
闇に紛れるように、黒いコートの男は消えていった。
僕は、今公園にいる。そして、まだ未成年と思しき少年数人が、僕を囲んでいる。
「おい、金出せ!」
「断る。」
「あ”?てめぇどーなってもいいのか?」
「君たちは、どーなってもいい覚悟でいるのか?」
「おい、てめーら殺るぞ!」
数分後、辺りには少年たちの死体が
転がっていた。
「あー、あーバカなやつらだなー」
僕はそのまま家に帰った。
「たっだいまー」
誰もいない家の中に向かって一応声をかける。もちろん声が返ってくるはずなどないのだが‥‥
「おかえりー」
そう言って現れたのは、琴音だった。
「おい、なんでお前がいるんだよ!?」
「いいでしょ?」
そういって琴音は首を傾げた。
「いやいや、よくないからね?ここ、僕の家!普通、一人暮らしの男の家にこないよね?」
「いいじゃない!私達もう、あんなことやこんなことしちゃってるんだし///」
いや‥‥してないし。
「誤解与えるようなこと言うなや!」
「えへへ〜」
「よし、さっさと出てけ?」
僕はにっこり笑顔で告げた。もう3月だか、今日はやけに寒い日だった。
「こんな寒い日に女の子を一人外にほっぽり出すの??サイテー」
「いやいや、僕にそんなレディーファーストとかないからね?」
「ブー」
拗ねても知らねーわ、ということでほっとく。
「無視ですかぁー」
んぬぬぬ中々五月蝿い。
「あー、もう寝よー」
僕はこれ以上琴音の相手をしているのが面倒だったから、布団に入った。
ふー、あったかい。ん?あったかい?あれ?僕今入ったばっかだよな?そんな早くあったかくなったっけ?
ふと、そんなことを思い布団の中を見る。
「ふええええええ???」
すいません!更新遅れました!
次話は、明日できれば投稿します!