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エピローグ
語彙力を下さい。
永い時が終わる。
理由を忘れられた戦争は幕を閉じ、泰平の世が訪れようとする。
結末といえば戦争の世に生きた戦士共は飢えるだろうし敗者は衰退の一途を辿るばかりだろう。
なのに高らかにそびえ立つ城からは笑い声が絶えない。
ただ、武器すら持てぬ者達には変化させることは出来ない。
刻々と無慈悲に流れる時の濁流に流されるしかないのだ。
彼らが持てるとすれば、それは選択だろう。
それだけが何も持たない彼らの唯一の救いなのだから。
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