†無知に鞭†Ⅱ
*
……ここは……? 見渡す限りの空、白い……雲の上!?
うわ、すげえッ! 雲に乗ってるよ! ゆらゆらする。波みたいだな。
――……ボ? ……きて!――
誰かいる。手を振ってる。誰だ? 何か話してる。
――……きろ! ……やく!――
よく聞き取れない。あれは、母さんと父さん!?
あ……れ? 急に進まなくなった。あと少しなのに!
そういえば……、ベルクが前にいってたな。
雲は水蒸気の塊だから乗れないって。冷や汗が、頬を流れた。落ちる……ッ!!
「――っ! ぶぐっ! ぷはっ!!」
溺れ死ぬかと思った。
夢か……。びっくりした。
「ぁはっ、ははははっ!! ロボッ、朝だよ! ……あはっ! ははははっ」
咳込みながら顔を上げると、ベルクが腹を抱えて笑っていた。目には涙が浮かんでいる。
「ぁ、朝ッ?」
半日も風呂の中に!? 手がふやけてしわしわになっている。嘘だろ? あのまま寝ちゃったっていうのか!?
「ほら、朝ごはん食べに行くから、早く着替えてね。あ、床は濡らさないように」
俺の着替えを放って渡すと、ベルクは部屋に戻って行った。時々思い出し笑いをして。くそ……ッ!!
服を着替えて、ベルクを追いかける。相変わらず、行動がはやいな。そんなに急ぐことないのに。
「準備できたぞ?」
後ろから声をかけると、ベルクが振り返った。その顔が腹立つ! 笑うなら笑え。堪えるな。余計腹立たしい。
「じゃあ、行こうか。宿主さんにいいお店、訊いてあるんだ」
店? どこかで食べるのか? 俺はてっきり、どこかで安い物探して食うのかと思ってたよ。別にそれでもいいんだけどな。
宿を出てから、しばらく歩くと、宿主に訊いた店が見えてきた。かなり古い。柱になっている木が風化してきている。
オイオイ、大丈夫かよ……。ベルクは知っていたのか、少しも顔色を変えずに古い木のドアを開く。鈍い鈴の音がした。
「入らないの?」
いや、だって……なあ?
俺が入るのをためらっていると、ベルクがドアに寄りかかりながらこちらを見てくる。ドアがとれそうだから離れろ! ギイギイいってるし。
「……入ります」
入ります。だから、魔術はやめろ。その手をしまえ。ったく、強制かよ……。
お、中は意外に綺麗なんだな。
草色のエプロンをした、若い男の店員が近づいてきて、――お好きなところに。といって足早に戻って行った。接客がなってないなあ……。
「なんでもいいよ。好きなの選んで。お金はあるから。ロボの」
俺の金かよ……。
近くにあった対面式の席に座ると、ベルクがメニュー表を渡してきた。
「……この日替わりメニューってやつでいいや」
「りょうかい」
さっきの無愛想な若い男に注文を済ませる。ベルク、頑張ったな。太陽の儀式の時みたいになったら、どうしようかと思った。
「今日はこの後どうするんだ?」
ベルクが注文を終えたみたいだから、この後のことを聞いておく。
「今日は、出発しないでもう少しこの町にいようか。この先はしばらく森だから、いろいろ揃えなきゃならない物もあるし」
「俺は?」
「自由にしていていいよ。お昼はどこかで食べてきて。日の入りまでに帰ってきてくれればいいから」
おっ、自由? ベルクの割には気前がいいなあ。買い物を手伝わされるかと思った。
そういえば、この町にもあるのかな。久々に行きたいし、食べ終わったら探してみよう。
話していると、さっきの店員が料理を二人分置いていった。ベルクのは、麺料理か。
日替わりメニューって何なんだろう。俺のだけ、カバーが被せてあって中身が見えないんだけど。
なんか……変なにおいがするなあ……。開けるの嫌だなあ……。
恐る恐るあけてみて――
「――ッ!!」
慌てて閉めた。
「どうしたのロボ?」
「い、いや、なんでも、ない……」
なんか動いてるんだが!!
虫ッ!? 日替わりメニューが虫ッ!? は……初めて聞いた。そんな店があるのか。
しかも生きてるし……。どうやって食うんだよ。
「ちゃんと完食しなきゃ駄目だよ」
「……これをか?」
「もちろん」
「交換とかは……」
「駄目に決まってるでしょ。早く食べないと、僕、買いたいものがあるから、先に行っちゃうよ?」
即答かよ、この鬼が! こんなもん食えるわけないだろ!
〈うでむし〉だっけか、あの虫。気持ちが悪くてぞっとする。ただでさえ虫は嫌いなのに!
食用なのか? いや、前に通りで大道芸やってる奴が喰ってるのは見たことあるけど、それとこれとは別だろ。
「うぅぅぅ……これを……か?」
蓋を少しだけ開けて中をのぞいただけでも、ざっと10匹はいる。
「――くくくっ」
「……なんだよ? 俺は今人生の窮地に立たされてるんだ。笑うなよ」
「くくくっ……ははっ! 冗談だって!」
何がだよ。そんなに笑うなよ。俺は今人生の窮地に……
「おい、もう一回言え」
「だから、冗談だって! ロボの頼んだ料理、それじゃないよ」
「はぁ?」
……話についていけないんだが、とりあえずはこれを食わなくてもいいのか?
いいんだな?
大体こんな気持ちの悪い虫が食えるわけない。というか食いたくない。
あぁぁ、悪寒がする。虫はやっぱり好きになれない。俺には無理だ。
「先程は失礼致しました。御注文の品はこちらになります」
さっきの無愛想な店員が俺の本来ここにあるべき料理を持ってきた。……全然無愛想じゃねえじゃん!!
料理は普通の定食だし。
俺のところに届けると、そのままベルクと談笑し始める。……知り合いかよ……。
何にこやかに笑ってるんだよ!!
余計腹立たしいし! その笑顔を即急にしまいやがれッ!
「はぁっ! あー、くそっ! イライラするッ!」
早くここを出よう。もう二度と来るもんか。
急いで口にかき込む。なるほど、こんなおんぼろ料理店でやっていけているだけあって、味はなかなかおいしかった。
「じゃあ、ロボ、僕先に行くね。お金は払っておくから」
先にベルクが席を立って店から出ていく。
鈍い鈴の音と、草色のエプロンをした、若い店員の元気な声が聞こえた。
「…………」
はあ……。なんか、疲れるなあ……。
*
店を出て、一時間がたった。
町の中を観光がてら歩く。別に、目的地がないわけではない。
歩きながら、さっきの店を思い出す。
なかなかうまい店だった。虫さえ出てこなけりゃな。
「…………」
俺の目の前を、学生が歩いて行った。
なんか、ほんの少し前のことなのに懐かしいな。
俺が通っていたのは、首都ソレイユにある〈ソレイユ国立学園〉で、エスカレーター式の学校だった。
生徒は主に、首都内にいる権力のある人の子供など。いわゆる〈金持ち学校〉っていうやつ。
生徒数も結構多くて、俺の学年は、太陽の儀式の時にいた奴ら234人と、早生まれで太陽の儀式に出ていない他の67人を合わせて、300人生徒がいた。
俺は授業を受けるのが面倒くさいから、よくさぼってたし、そういうやつは結構いたから、いつもの顔触れなんていうのは、ベルクを入れた220人位だったと思う。
中には、週に回数を決めて通っている奴もいたから、全員が揃うなんてことはめったにない。
俺も中等部のときなんかは、ほとんど学園に行っていなかった。
唯一、たくさんの人が来るのがテストの日。二ヶ月に一回、園内一斉テストの日があって、点数が悪いと、次の学年に上がれないものだから、たくさんの人が登校する。ざっと、280人位。俺の感想としては、560もある黒い翼が密集してワサワサしていて、気持ちが悪いことこの上ない。
3日ぐらいたつと、結果がでて号泣する奴が毎度毎度いるけど、俺は結構良いほうだったかな。
上から10番位には必ず入っていたはず、たしか。
授業を受けていなかった俺が、独学で勉強するのによく通ったのが――
――図書館。
ソレイユの中で、一番大きい図書館だったはずだ。
図書館で知ってる奴に会うたびに、必ずと言っていいほど目を丸くして全身で意外ですアピールをされるのには少し悲しくなるけど。
慌てて熱さましを持ってこられたときにはさすがに殴ってやろうかと思った。そんなに意外かよ。
「おっ、あった。どこの町にもあるもんだな」
歩いているうちに、目的地に着いていた。
入口の右横にある古い大木に、〈アケルナル町立図書館〉と書いてある。アケルナルっていうのはここの町の名前だ。だいぶ文字が霞んできてるな。
中に入ると、久しぶりに嗅ぐ独特のにおいがしてきた。やっぱりここは落ち着くなあ。
適当に空いている席に座り鞄の中から持ってきた本を出す。
「〈魔術書〉か……。とりあえず目次でも読んでみるかな」
かなり分厚い。リュミエールも、もう少し簡単なのをよこせよ。初心者向けじゃねえだろ、明らかに。
お、なかなか面白いのもあるな。
へえ、召喚魔法も載っているのか。
ん? 〈妖精召喚〉か……。一回やってみたい。ベルクは〈悪魔召喚〉は駄目だって言ってたけど、〈妖精召喚〉は駄目だって言ってないよな。
断じて屁理屈ではない……はずだ。
召喚魔法のページから読んでみようかな。
ページは、っと。
「んぁ? なんだ?」
本の間に四つ折りの紙がはさまってる。大分古いな。黄ばんでるし。開いてみる。ペリペリッと音がした。
魔法陣っていうんだっけ? 円の中に、星が一つ描かれている。
「……魔法陣? 召喚魔法か。さらまんだー? 悪魔か何かか?」
……これは……召喚魔法? 召喚してもいいってことか? そうか? そうなんだな?
リュミエールが挿めたにしては古い気もするけど。
まあ、ヤバい奴とか出てきたらベルクに頼めばいいか。
とりあえず、ここを出よう。
席を立って、分厚い魔術書を鞄にいれる。椅子がギギッと鳴って数人にチラッと見られた。
軽くため息をついて、出口へ行こうとした時、突然片足が前にだせなくなって、転びそうになった。
「――ッ!」
「ねぇっ!」
足元から声……?
「ね、おにいちゃん、これ、落ちたよ」
見ると、5歳くらいの女の子が俺の服の裾を握って見上げている。
随分と、力が強いな……。
片手には、黄ばんだ紙が握られている。
「お、おぅ。ありがとな」
目線を合わせて受け取ると、その子は二コッっと笑ってワンピースのポケットを探りだした。
「はい!」
ん? なんだこれ?
急に小さな包みを渡される。
「開けちゃダメッ! それね、お守りなのッ!」
開けようとすると、耳元で叫ばれた。
み、耳が……。
「お守り?」
なんだそれ。初対面で急に渡されてもなあ……。
「そう! お守りッ! パパが作ってくれたの。おにいちゃん、魔術師さんでしょ? だからそのお守りあげる!」
「魔術師? 俺が?」
何言ってんだ? 大体、なんでそれを俺に渡そうとするんだ。
「そうじゃないの? 〈四大精霊〉の召喚、するんでしょ?」
「〈シダイセイレイ〉の召喚?何の話を――」
「あ……ご、ごめんなさいッ! おにいちゃん、怒ってる? メルがかってに紙見ちゃったから」
名前、メルっていうんだな。珍し……くもないか。どこかで聞いたことがある気がするけど、気のせいか?
しかし、何の話だかさっぱりわからないんだが。誰か、話の流れを説明してくれ。
…………うわ……。
やめろ、泣くなよ? ここ、図書館なんだから。
そんな顔するなって。俺が悪いみたいじゃねえかよ。
「怒ってな――」
「ホント? 怒ってない? ……よかったぁ」
怒ってねえけどよ! 話の途中で口をはさむな。
「それよりさ、このお守りって――」
「それ、おにいちゃんにあげる! 召喚、がんばってね」
俺にも話させてほしいな?
「これ、もらっちゃっても――」
「メルはまた、パパに作ってもらうからいいの!」
――いいのか?
って、俺の質問聞かないで答えちゃっていいのか!?
「……そっか、んじゃ、ありがたく――」
「うんッ! メル、もう行かなきゃ。バイバイ、おにいちゃん」
――もらおうかな。
って言おうとしたんだけどな。
最後まで聞いてほしいな。
「お、おう。じゃあな」
走るの速いな。そんなに急ぐ必要あるのか? 急いでたなら、俺に絡まなきゃいいのに。
っていうか、俺の話も聞けよッ!!
な、何だったんだ?
突然すぎて、何がなんだかさっぱりわからない。
っていうか、なんだよ、あの全部知っているような……。
まあ、世の中にはそういうやつもいるってことで。
しかし、紙を見ただけで何が召喚できるかわかるってすげえな。
俺も知らなかったのに……あたりまえだけど。
「はぁ……」
これ、何のお守りだよ?
まあ、もらうに越したことはないし、ありがたくもらっておくか。
「……さて」
召喚魔術、やってみるかな。
大体のことはこの紙に書いてあるし、大丈夫だろう。
とりあえず、昨日通り過ぎた森に行って、そこで色々調べるか。
精霊ってどんな姿をしているんだろうな。
お守りをポケットに入れて、俺は図書館を出た。
*
もうそろそろいいかな。昨日通り過ぎた森の、小さな広場になっているところに荷物を下ろした。
「…………」
なんとなくなら、解らなくもないんだけど……。少し、足りない気がする。
大体、この紙に載っている呪文と、魔術書に載っている呪文が一致しないのもおかしい。
「うーん……とりあえず、ここに載ってる呪文だけでいいかな……?」
普通に考えたら、もう少し準備がいるような気もするけど……。
まあ、さっきの子も、召喚できるようなことを言っていたし、大丈夫か。
難しく考えるのは、面倒くさい。
広場の真ん中に立って、片手に魔法陣の描かれた紙を乗せ、もう片方の手に、呪文が書かれた紙を持つ。
……じゃあ、初めてみますか。えっと――
「――我、汝を此処に呼び出せし者。その猛火を以って、結びし楔を鎹とし、汝、此処に来たれ。我、刎頸の友として、嬉々として迎い入れん……」
こ……これでいいのか?
何も起こらな――
「よォ、エル。お前が俺を呼び出すなんて、久しぶり…………貴様、何者?」
なんか、出てきた……。
俺の顔を見るなり、一気に警戒態勢に入ったそいつは、30センチ位。少年の体躯をしていて、赤みを帯びた黒い短髪。全身に淡い火を纏っている。
「名乗れ。どこでその紙を手に入れた?」
紙って、このことか?
どこで手に入れたっていうか、なあ……。
「貴様、その髪の色……、ヴールか? ……いや、違う。あいつはもっと――」
今、なんて? ……いや、そんなわけないか。
それよりも、返答、したほうがいいのか? この場合は。
ベルクは下手に答えると契約されかねないとかなんとかって……。
あ、でも、あの場合は相手が悪魔だからで、あの子の言った通りこいつが本当に妖精の類なら、大丈夫なのか?
でも、あの子精霊って言ってたしな。精霊に悪魔は入るのか? 入るって、どこかで聞いた気がする……。
「――おい、貴様、言葉を話せないのか?」
あぁぁ、ベルクの言う通りにするんだったなあ。
返答、したほうがいいよなあ……。
「……はぁ……俺の名前は――」
「偽名はなしだ。本名を名乗れ」
なんで!? こいつもベルクの術みたいに、心を読めるのか!?
「昔、偽名を名乗ろうとした奴がいてな。名前は、確か、ガラだったか……――貴様、知り合いか。俺が名前を出すたびに、反応しているが? 俺が気が付いていないとでも思ったか」
やっぱり、さっきのは本当に、あの名前を呼んでいたのか――?
俺の知っている名前だとは思ったけれど、本当に? 俺の想像している人で、間違いないのか?
賭けに出よう。もし俺の予想が合っているなら、きっと大丈夫だ。でも、もし俺の予想が違ったら……考えたくもない。きっと死よりも残酷なこと。
「名乗るよ。俺の名前は、エクリクスィ・フラム。エクリクスィ・ヴールとエクリクスィ・エタンセルの息子だ。お前の、知り合いか?」
「……なるほど。お前、エルとヴールの息子か。道理で、髪の色が似ていると思った。その髪の色は、どこを探してもいないだろうからな」
本当に知り合いだったのか。……いきなり呼び捨てにしてるし。
悪魔に騙されているだけだったら、どうしようかと思った!
精霊の顔が少し和らいでいる。なぜか口調まで和らいでいる。警戒心が強いのな。
「それよりだ、フラム。この紙をどこで見つけた?」
「紙って……魔法陣の書いてある、この紙か?」
「それ以外に何がある。その紙は、エルしか持っていないはずなんだよ。知らねェなら教えてやるがな、俺とエルは契約を結んでいた。なんでも、俺が初めての召喚だったらしい。俺が出て行ってやった時に大層喜んで、契約を結んでほしいって言ってな。迷っていたら、ガラとヴールが言いあいをしながら俺のほうに近づいて来る。何かと思って見ていたら、どうやエルが俺を召喚した事に、ガラが反対だったらしくてな。何となく癪に障ったから、奴らが言い合っているうちに契約を結んでやった」
いや、それいいのかよ!? 母さん警戒心なさ過ぎだろ。
なに、してやったりみたいな顔してるんだよ。
「フラム、お前、ガラを知っているか?」
「知ってるよ。フェルゼン・ガラは俺の親友の父親だ。しばらく会ってないけどな。どうして?」
「いや、聞いただけだ」
聞くなよ!
また鎌かけられたかと思った……。
「フラム、お前、俺と契約結ばねェか?」
契約ッ!?
これは、結ばないほうがいいよな。ベルク絶対怒るし。
っていうか、態度変わりすぎだろ。さっきまで貴様って呼んでただろ、お前。
「そッ、それは……ちょっと、な」
「ガラの息子に怒られるってか? それは心配することねェ。俺がなんとかしてやるから。俺もさ、昔は契約なんて結んでなくてよ。しぶしぶエルと結んだんだが、意外とメリットあんのな」
いや、なんでベルクのこと知ってるんだよ。怒るだろうけどさ!
「いいから結んどけって。どうせ旅してるんだろ? なかなか戦力になるぞ、俺は。四大元素の一角を担う存在だからな」
自分で言うなよ。
「大体、その紙使って俺を召喚した時点で、契約したも同じなんだよ。それは、エルが俺を契約した時に、特別に作った召喚呪文なんだから。あとはお前が承諾するだけだ」
嘘だろ!?
どうするんだよ……。俺、明日の命ないかも……。
「……解ったよ。あとで、ベルクのことは、頼むぞ?」
「了解。俺の名は、サラマンダー。火を司る精霊だ。よろしくな、フラム」
もう少しわけた方がいいですかね……?




