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インタビュー記録 ⑥

瀬戸: ずっと言いたかったんだけど……あのヒロインたちの格好、あれ何なの? 露出狂かよ。


調査員: 露出……。確かに、鎧というよりは装飾に近いデザインが多いという報告はあります。


瀬戸: 「多い」どころじゃないだろ! 聖女とか名乗ってるくせに、脇腹はガバガバだし、スカートには謎のスリットが入ってて、歩くたびにパンツ見えそうなんだよ。魔王軍と戦いに行く格好じゃねえだろ。あんなの着てたら、速攻で擦り傷だらけだ。


調査員: 視覚的な華やかさ、いわゆる「読者サービス」としての側面があるのかもしれませんが。


瀬戸: だからそれが気持ち悪いんだって! 俺が真面目に「次の街までのルートを確認しよう」って地図広げてる横で、わざわざ屈み込んで胸元強調してくる。……いや、見たくなくても目に入るんだよ。でも、あいつらの顔を見てみろ。羞恥心のかけらもない、無機質な笑顔なんだ。


調査員: 彼女たちにとっては、それが「普通」だったのでは?


瀬戸: そこだよ。俺、一度気になって聞いたんだ。「その服、どこで売ってんだ?」って。そしたらあいつら、なんて言ったと思う? 「城下町の仕立て屋です」って真顔で答えやがった。


調査員: 普通の回答ですね。


瀬戸: 普通なわけあるか! 俺、実際に見に行ったんだよ、その仕立て屋。……そしたらさ、棚に並んでるのが全部『エロ装備』なんだ。村の娘用の「絶対領域付きエプロン」とか、女戦士用の「ビキニアーマー」とか。……誰が買うんだよ、あんな実用性ゼロの布切れ!


調査員: ……。


瀬戸: 買い手なんていねえんだよ。流通も経済も無視して、ただ『作者』が俺(と読者)に見せたい服だけが世界に溢れてる。狂ってるだろ。職人が一針一針、「勇者様を誘惑するために、ここを透けさせよう」なんて考えて縫ってるのか? 想像しただけでゾッとする。


調査員: 瀬戸さんは、その「不自然な記号」に耐えられなかった。


瀬戸: ああ。俺が欲しかったのは、ユニクロのパーカーなんだよ。機能性があって、目立たなくて、誰の性癖も押し付けられてない、ただの布。……あっちの世界には『普通の服』すら売ってなかった。世界全体が、一人の変態(作者)が作った着せ替え人形の箱庭だったんだ。


調査員: ……。


瀬戸: 調査官、あんたのその地味なスーツ。……最高にクールだね。どこで買った?

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