1.メロンパンは外カリカリ、中スカスカで
メロンパン好きの23歳女性が戦争を終結させます。
どういうことでしょうか。読めば分かるかもしれません。
「風向きは?」
「北東から2メートルの風っス。」
「気圧は?」
「1020hPaっス。」
「ここからの距離は?」
「5㎞っス、、、ってこれいるんスか?」
「雰囲気出るでしょ」
私は今から一つの国を破壊する。そして、戦争を終わらせる。
掌が熱い。そろそろかな。私の掌には青白く光る玉がくっついている。そう、私は今ビ〇〇バンア〇〇クを放とうとしている。目の前に広がる国に。サワラ―という国らしい。覚えても無駄だよ、すぐに地図から消えるから。別にサワラ―に恨みがあるわけじゃないけど、仕事だから仕方ない。
「準備できたっスかー?」
「うん、できてる」
それではご覧いただこう。一つの国が消滅する瞬間を。
「発射」
青白い玉はものすごい速度で飛んでいく。
そして目の前は真っ赤に染まった。いや、黒色も見えるかな。
5200万人が死んだ。
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「いやーお見事です、どうやったのかはわかりませんが。こちら報酬の12億ビーになります。他にご要望は?」
この人はタカラトラーリという国の首相のシンジ・チャン。よほど戦争に勝ったのがうれしいのか満面の笑みだ。
そしてここは首相官邸の一室。立派な部屋だ。
「とりあえず12億は銀行に。あとメロンパンを」
「、、、メロンパン?」
「ええ、この国で一番おいしいものを」
「かしこまりました」
ものの一時間で12億も稼げるなんて、夢のある仕事だ。
「お待たせいたしました。こちらが我が国一番のパン屋”ベーカリーベー”のメロンパンです。」
「ありがとうございます。では、失礼いたします。」
首相官邸を後にする。今日もいい天気だ。遠くの方に黒いモヤモヤが見える以外は。
私の手にはメロンパンが二つ。一つは相棒にあげよう。
いただきます。
「ん、、、!!」
これは、外カリカリ中スカスカのメロンパン、、、!!
わかんないことだらけですが、なんとか頑張ります。
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