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第十一打:熊除けの歌

                                  ――――――キレた

「おーれは村じゅーで1ばーん♪つよーいと言われーた♪男ー♪」


「なんですか?その歌?」


「んぬ?熊除けの歌じゃい!」


熊除けの歌を口ずさむ俺に呆れ顔をする明菜先輩。


つーか、同い年だから先輩じゃねーんだけどね。

んで、なんで俺が明菜先輩と歩いているかっつーと


生徒会にお呼ばれです。


マジめんどい…



「ねぇ明菜先輩。俺、この学校初日なんだけど。なんで生徒会に目ぇつけられなきゃいけないの?」


「初日から問題起こすからです。ヒロト君だけならまだしも、副会長にまで喧嘩売るからです。」


淡々とした口調で話す明菜先輩。

つーか、言いたい事言って何が悪いのさ!

それが悪いって言う方が問題だろ!

つーか、生徒会室って何処だよ?

かれこれ5分くらい歩いてるぞ!


「もー!いややー!うち、歩けへん!帰るー!」


「下手な関西弁でゴネないでください。もう着きますから」


ちったぁノれよ。つまんない娘ねぇ。


文句タラタラで廊下を歩くが、目の前は行き止まり


「行き止まりじゃん。まさか…ハリーポッターみたいに壁の中に入れるっていうベタベタなオチじゃねーだろうね?」


「そんなオチはありません。…………道を間違いました…」


「バカかよ……」


俺の一言に恥ずかしそうに顔を赤くする明菜先輩。

そんな可愛い反応いらねーよ!

ゴネるぞ!


「もう帰っていいですか?ていうか、帰っていいですか?」


「ダメです!仕方ないですね…」


小さくため息をついて、ブツブツと魔法を詠唱する先輩

そして、2人を周りを白い光が包む


光が引けていくと、先程まで立っていた場所とは違う場所に移動していた。

目の前にはデッケェ扉。そこには『副会長室』と書かれている

副会長になると部屋まで与えられるのかよ?


「色々言いてぇ事はあるよ?とりあえず、最初っから魔法使って連れていけや!コノヤロウ!」


女性に野郎呼ばわりは気が引けるがちょっとイラッとしたね。

明菜先輩はショックを受けたような顔している。


がしかし!


謝んねーぞ!俺、悪くねーもん!!

謝んねーぞ!



「こんなとこまで呼び出した女王様に文句言ってやる!」


俺は扉に手をかけようとした


その瞬間


バチッと電撃みたいなのが迸る


「なにこれ?嫌がらせ?新手の嫌がらせ?」


「結界魔法ですね。術者の許可が無いとこの部屋には入れません」


そうですか。

でも、そんな解説いらねーな。

早く入室させなさい。


「副会長。明菜です。真島さんをお連れしました。」


明菜先輩がそう呟くと、先輩の体を青白い光が包みこむ


んで、先輩の姿が消えた…


って!オイ!!


俺は!?俺を呼んだんじゃねーの!?



『真島 涼。お前の話は聞いている。お前にこの結界が破れるか?』


廊下に響く副会長の声



「無理そうだから帰る。つーか、ふざけんな!用事あんのはテメーだろ。なんで俺が無理してテメーの部屋に入んなきゃなんねーのよ?」


踵を返し、廊下を歩き出す。


『ふふ…。お前はもう私の作り出した魔法空間の中だ。その廊下をいくら歩いた所でこの扉の前に行き着くだけ。抜け出したかったら、この部屋に入るか、生徒会に逆らわないと土下座するかだ』


「…………。」



大きくため息をついて、目の前のデッケェ扉を後ろ回し蹴りでぶっ壊す


扉があった向こう側には、唖然としてるいる明菜先輩と副会長、何人かの生徒


そして、俺とやり合った時以上にボロボロのヒロトが倒れていた



ヒロトが倒れているのは、何人かの生徒に制裁をされたからだろう。

1人の生徒のシャツには返り血が着いている







――――キレた



シャツに返り血が着いてる奴を無言で殴りつける。

他の連中が何か言って、馬乗りになっている俺に魔法をぶつけてくるが痛みすら感じない。

殴っている奴の歯が折れ、拳に突き刺さる

開いた口から血が溢れ出ている


ビクンビクンと痙攣した所で、標的を変える


目についた奴から失神するまで殴り倒す

2人、3人と顔を腫らした奴が倒れていく




あとは副会長と明菜だけ


先に目についたのは副会長だったと思う


肩で息をしながら副会長に詰め寄る

どこが痛いんだか分からないくらい、全身痛い。



しかし、脚に鋭い痛みが走る

一度感じた事がある痛み


後ろを振り向くとヒロトが魔法で作り出した銃を構えていた


「ヒロト…オメー大丈夫かよ?」


「全身痛ぇよ。でも、寝てられねーだろ。お前が誰か殺すかも知れねーし」


腫らした顔で苦笑いするヒロト


その言葉で俺は周りを見渡す


またやっちまった……



「やりすぎだよ。ばーか。なんでキレたんだよ?」


「お前がぶっ倒れてるの見て…プッツンしちまった」


おれがキレた理由は自分でもよくわからない


ヒロトとは深い関係でもないし、俺自身なにかされたわけでもない



「ったく…。でも、ありがとな」


ヒロトは深くため息をついて少し照れくさそうに笑った



「副会長。俺、やっぱり生徒会抜けます。」


ヒロトを決心した眼差しで副会長に言う


「それはどういう事になるかわかっているのか?」


「ええ。でもたった今、相棒ができました。俺は強大な生徒会より笑い合える1人の友達をとります。」


「………そうか。それなら―――」



ヒロトに向け放たれる高速の魔弾


破壊力、スピードが後輩に向けて撃つような代物じゃねぇ




その魔弾を前蹴りで弾き飛ばす



「「「なっ……!!」」」


「おー!イテー!こんなん喰らったら死んじゃうべや!」


めちゃくちゃ痛ぇ……


なんでこの学園の奴らは加減ちゅーもんを知らねーんだよ!



「貴様、邪魔をするのか?」


俺を射抜くように睨みつける副会長


「あんたこそウチの相棒に何してくれてんだよ?」


睨み合う2人


「貴様のようなボロ雑巾を相手にしているヒマはない」


「あんま人見下して喋んなよ。ムカつくぞ?」


「ふぅ…。なら貴様から指導してやる!」


俺に向け放たれる炎の玉


「俺の間合いに入ってるのに不用意に動くなよ」


「な…に……」


副会長の背後に立ちドスの利いた低い声で言う


何か仕掛けてくるのは微かな動作でわかった


後は魔法が放たれる前に動いちまえば喰らわずに背後を取ることは容易い


ま。魔法ばっかりに頼ってる傲慢なバカ野郎にゃ理解出来ねー動きだと思うけど



「さて形勢逆転だぜ。副会長。つってもボロ雑巾なんでね、ちょっと寝とけや」


ムカつくけど女の子だからなるべく痛くない所を当て身で気絶させる


崩れるように倒れる副会長



「ヒロト君……」


「ゴメン。そーいう事だからさ。俺、アイツと一緒に行動するわ!」


少し寂しそうな笑顔でヒロトは明菜先輩に言う


「じゃあ…敵に……?」


「そう…だね」


「ちげーよ!敵とか味方とかめんどくせーな。変な線引いてんじゃねー!!友達でいりゃあいいだろ!誰かが書いた線で友達が消えるなら、俺がその線消してやる!」


「ハハハ!だってよ!じゃあ、明菜も一緒に俺らとつるむ?」


俺の言葉に笑うヒロト


そして明菜先輩に手を差し出す


「でも…」


「今すぐ決めれねーよな。とりあえず俺達逃げるわ!」


ヒロトは差し出していた手を引き、魔法陣を展開する


「行くぞ。マーシー!」


「おう!」


ヒロトは魔法陣の中に飛び込む


「明菜先輩さ、もっと笑える場所に自分を置かないと笑い方も忘れちゃうよ?」


俺は明菜先輩にそう言い、ヒロトの後に続く




あー。これからめんどくさくなりそ。

転職もした。引っ越しもした。ゴタゴタした。後悔も反省もした。もう充分だろ?       後は成功したい!!                         つーか、久々に執筆したからグチャグチャだ。って、元々か……

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