表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界チートレイザー  作者: ナロー
【第三幕】 【修道会】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/325

その三十二 学院の魔法実験室


 黒髪少女が残したメッセージをたどって、少年は学院の敷地内に建てられている建物の前までくる。



【中に入ってください】



 表示されたそのメッセージ通りに、扉を開けて中に入ると、果たして、そこには黒髪の少女と金髪の少女の二人がいた。


 長テーブルのようなものに足をのばして座る黒髪の少女と、彼女の足に手をかざしている金髪の少女。金髪の少女イブが、入ってきた少年の気が付いて、手で招く。


「戻ってきたわね。お疲れさま。さっそくだけど、薬草を」

「うん」


 金髪の少女まで近付いて、少年はポケットに入れていた薬草を手渡す。


「それをどうするの? サキさんの足に直接つけるの?」


 少年が知っているゲームなどでは、薬草を使えば体力を回復するという文章が表示される。しかしこれはゲームなどではない。実際に傷に薬草を使うとなると、どうするのだろうか、少年は疑問に思う。


 あきれたように、金髪の少女は答えた。


「そんなわけないじゃない。と言っても、異世界から来たんなら知らなくて当然か。これからこの薬草を調合して、液状にしたあとで患部に塗るのよ。あと、効果を増幅するために、水に溶かして飲むの。そうすれば、身体の外と中から、同時に細菌を攻撃できるでしょ」

「へえー。でも、調合って、どうやって?」

「それだけどね。ここに来るまでは修道会に一度戻らないとって思ってたけど……ここに来たのは好都合だったわね」

「どういうこと?」


 意味が分からないという少年の問いに、金髪の少女は周囲に首を巡らせる。


「ここは学院の魔法実験室みたいでね。魔法具や魔法薬を作るためのフラスコとか大鍋とか、すりこぎ棒とか、いろいろなものがそろってるから。これだけ道具があれば充分よ」


 薬草を受け取った金髪の少女が、黒髪の少女に言う。


「サキだっけ、少し待ってなさい、すぐにあたし特製の薬作ってあげるから」

「あ、ありがとうございます」


 次に少年の方へと向いて、


「ケイっていったっけ、あんたは扉の近くにいて。誰か来たら、すぐに教えるように」

「うん、分かった」

「それじゃあ、始めるわよ」


 勢い込んで、金髪の少女は薬作りに取り掛かり始めた。


――


 イブに言われた通り、少年が扉の近くまで、向かってくる。


 扉の外で様子を窺っていた修道服の男は、少年が扉に近付く前に、彼に気付かれないように、そっとその場を離れた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ