その245 【第四幕 王都】 【完】
――出発の日。王宮にて。
「さあ行くわよ。修道長の許可もちゃんと取ったことだし」
「おい、何でお前がリーダーみたいな感じなんだよ。このパーティーのリーダーは俺だからな」
「はいはい」
王宮の玄関から出ながらイブとハオが言い合っている。気持ちが落ち着いたのか、ハオは普段の雰囲気に戻っていた。
玄関にはソニアとフーラ、ミョウジンが見送りに来ていた。ミョウジンに関しては無愛想にそっぽを向いていたが。
「みんな、旅先でも元気でな。みんなの無事を祈っているぞ」
「ソニアさん達もお元気で」
ソニアの言葉にケイが応じ、次いでサキが頭を下げる。
「いろいろとありがとうございました」
「礼を言うのは私の方だ。呪い、解けるといいな」
「……頑張ります」
サキだけでなく、ケイの顔にも一瞬暗い陰が差した。サキの呪いの説明を聞いて、ケイにも思うところがあったのだ。
王宮の鉄格子の門が開かれていき、サキが頭のフードを被る。ケイ達は用意されていた馬車に向かいながら、
「行ってきます」
「いってらっしゃい」
そして馬車は走り出す。開けた窓から手を振る彼らに、ソニアとフーラもまた手を振り返す。
――ケイ達は王宮を出て、王都を出て、次の街へと向かっていく。自分達の目的を果たすために――。
――そこに新たな出会いと戦いが待っていることを、このときの彼らはまだ知る由もない――。
【第四幕 王都】
【完】




