魔力とスキル
さて、また売りに来たわけだけども、ここにくる回数が多い気がする。今回は聞きたいこともあるし、さっさと終わらせよう。
「ちょっと聞きたいことがあるんですが」
今回も全て売り払ってしまった。おかげで所持金も大量になった。
今回聞きたいのはスキルについてである。情報といえばNPCと相場が決まっている。
「はい、なんでしょう」
「魔法についてなんですが、魔力を動かすスキルとかあるんですか?」
「そうですね...。魔法のスキルを入手すると、オートで魔法を発動することができるようになるのですが、魔力を直接となると魔道具屋の店主の方が詳しいと思います」
「そうですか。魔道具屋はどこにありますか?」
「この通りをまっすぐ行くと看板が出ているはずです」
「ありがとうございます」
魔道具屋かあ。ファンタジーな道具は何も持ってないな。何か面白そうなものがあれば買ってみるか。
「ここか?」
魔道具屋の見た目は完全に魔女の家。
中に入ると、少し暗めの店内に所狭しと商品が並べてあった。
話を聞く前に先に店内を回ることにしよう。何かヒントがある可能性がある。
「ん?このアイテムは......。一応持って行ってみよう」
店内の分かりづらいところに置いてあるものに目が止まった。ここの店主はなかなかの曲者かもしれない。
「いきなりすいません、聞きたいことがあるのですが」
「...なんだい」
「魔力の操作ってどうやるんですか?」
「わざわざ教える必要があることは無いよ」
わざわざ教える必要があることは無い、か。
「そうですか。じゃあ、この商品を買いたいんですが」
買うのはさっき見つけたアイテムだ。商品名は魔力操作の玉というらしい。
「なんだい、見つけてたんじゃないか。それなら本当に聞くことなんてないだろう?」
「いえ、一応専門家に聞いた方が色々と分かる気がするので」
「......今までにそれを見つけて買ってったやつは多少いたが、聞いてきたやつはアンタが初めてだよ」
え、みんな聞かないのか。絶対なんかあると思うんだけどなあ。
「じゃあ裏庭にきな。色々と教えてやるよ」
「ありがとうございます」
そうして案内されて裏庭にきたが、裏の土地は空いているのかかなりの広さがあった。
「さて、それの使い方は分かるね」
「はい。説明書読みましたから」
この玉の中に入っている魔力を動かすらしい。マジックアイテムなのでしっかりとアシストはあるようだ。
「これ、全く動かないんですけど」
「そりゃそうさ。普通の人なら3日はかかるね」
「3日!長いですね」
「まあ、すぐに終わらせる方法もあるがね。ちょっといいかい」
そう言って、店主が玉に手を当ててきた。
水の流れの表面に手を当てているような感じがしてきた。
「感じたかい?あとはそれを自由に動かせればスキルが取得できるさね」
やっぱり話を聞いてよかった。イベントまでに魔力を使ってやりたい事もあるし、時間短縮できるのは嬉しい。
さて、さっさと取得するか。
誤字報告ありがとうございます




