初防具と錬金術2
「よし、次は錬金術だ。露店に鉄のインゴットとか売ってるかな」
お、あの露店で売ってるな。所持金で足りるだけ買ってくか?あんまり少ないとこれからやることの効果が分かりにくそうだ。
「鉄のインゴットっていくらで売ってるんだ?」
「鉄なら1つ3000Gだね」
「うっ...。結構する...」
露店の店主はポニーテールの少女だった。
インゴット1つで、ちょうど両手に乗るくらいの大きさだった。鉄でこの値段だとファンタジーな鉱石とかはもっと高そうだ。
「あれ、お金が無いの?鉄鉱石から錬金術で自分で作るならかなり安く済むよー」
「あ、そうなのか。じゃ、5000Gで買えるだけ欲しい」
「おお!錬金術持ちかー。鉄鉱石なら...12個で5200Gだけど、おまけして5000Gでいいよ」
「いいのか?ありがとう」
「いいよいいよー。あ、私の名前はシルクね。だいたいここで売ってるから、たくさん買ってくれたら安くするからまた宜しくね」
「ああ、その時はよろしく」
さて、これで無一文か。
......よし、ウサギ狩ろう。
◆
さて、ウサギの金でシートも買って宿屋にもはいったし、実験するか。
「えーと...。まず鉱石を取り出して錬金術を...。とりま【鑑定】!」
【錬金術】
効果
物の形、性質を変える。
「取り敢えず使うか。【錬金術】!」
そう宣言した瞬間、鉱石が淡く発光し、インゴットに変わった。全部で3つ出来た。
「あのスキルの熟練度稼ぎするか。【破砕】!!」
【破砕】
効果
物を粉々に砕く。生物にも一部効果あり
インゴットが一瞬で粉々になった。これを取り込めば、予想通りなら...。
「【取り込み】」
そういうと、砂鉄?が俺の身体に吸収されていった。何も変わった気がしないが、ステータス画面には出てるのか?
「ステータス」
名前:リール
種族:砂人(第2階級) 砂:鉄(49:1)
Lv.3
HP:25/25
MP:19/19
STR:13
VIT:7
AGI:16
DEX:17
INT:10
スキル
【人型化】
【念力】Lv.3
【取り込み】
【砕身】Lv.1
【鑑定】Lv.1
【気配察知】Lv.5
【剣術・甲】Lv.1
【錬金】Lv.2
【破砕】Lv.2
【硬化】Lv.1
【回避】Lv.3
【受け流し】
【挑発】
固有スキル
【砂化】Lv.5
【砂操作】Lv.5
【岩化】Lv.1
装備ボーナススキル
【俊足】
称号
【砕く者】【初討伐】【無慈悲】
お、表示が増えてる。あれだけの量だとこんなもんか...。道は長そうだ。