プロローグ
「さて、ゲームの始め方はっと...」
ゲームなんて久しぶりだし、うまくできるかね
◆
「ん、今日の朝食はパンか」
なんか最近パンが多いな?まあいいか。別に嫌いって訳でもないし。
ドタドタドタ
「お兄ちゃん、おっはよー」
「あぁ、葵、今日は早いな、夏休みなのに。なんかあったか?」
「んー。強いて言えば、ゲームだね」
「そうか。やり過ぎるなよ」
「お母さんたちは?」
「仕事行った」
「次のニュースです。今日の午後、満を辞してサービスを開始する、《humanoid spread》についてですが...」
このゲーム、確か体感時間が2倍に引き延ばされるって説明があったな。少し気になるけどまあ、人気だし買えないだろう。
「じゃあ俺は買い物に行ってくるから。なんか欲しいもんとかあるか?」
「今は特にないかな」
「そうか。じゃあ行ってきます」
「いってらっしゃーい」
◆
店がたくさん並ぶ商店街的なところまでやってきた訳だが、なんだこの人だかりは。
「すみません、コレなんですか?」
「知らない?商店街とかでよくあるクジ引きだよ」
クジ引きか。にしても混みすぎているような...。
「なんでこんなに混んでるんだって顔してるね。実はね、景品の中に最新VR機器があるんだよ。一回目はタダだし引いてみたら?」
「ありがとうございます。引いてみます」
当たるか?3台分あるらしいしチャンスは...。
「すみませーん、引きたいんですがー。」
「どうぞ。回してください」
ガラガラガラ...コロン
「おめでとうございます!一等です!」
...............えっ?
「まじか!!!」
「こちら、景品のVR機器です。」
これは早く帰らねば。さっさと買い物してこよう。
「ただいまー」
...自分の部屋にいるのかな?まあいい、これを冷蔵庫にしまってっと。
「早速起動してみますか。」
初めて書きました。
面白いと感じていただけたらブクマよろしくお願いします。