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先生との出会い

お姉さんの超能力により、瀕死だったはずの私と誰の指図も受けないとグレていたスマホ、

奇跡の生還と更正を果たした。

お姉さんが竹筒を渡してくれた、時代劇で見たこと有る、たぶん水筒だ。

生き返るって表現がこれ以上なくぴったりくる。

視界の隅で例の犬がうずくまっている、記憶よりもだいぶ赤い、

取り敢えずそこには触れない。




お姉さん達は四人組だったようだ


超能力者のお姉さんはさっきも言った通りボッキュッボンの超絶美人さんだ、袖口がサタデーナイトフィーバーした白のワンピース、身体に密着したデザインでボディラインへの自信が良く現れている。

ただ、小さい、、、

胡座をかいて座っている私と目線が合う、100センチも無さそうだ、それでも幼い訳ではない、何度もいうが美人さんだ、

スーパーモデルさんをコピーして、縮小して張り付けたら今の絵図が出来上がると思う。


次に腹筋隊長、身長は2メートルを越えている黒人男性、身に纏う鉄の鎧とむき出しの腹筋、どちらが固そうかと問われたら迷わず腹筋に表をいれる。

機会があれば是非触らせてもらいたい。

背中に背負っている巨大な金槌はなんだろう?


その横は初めまして、痩せマッチョの男性

身長は私より少し低そう。ヨガの国の人かな?

頭にターバン、額にボタン?、皮の胸当てと、ピチピチの皮のパンツ、腰にむき出しのままの湾曲した刀がぶら下がっている、足切らないんやろか?


最後の人は大きな女性、私も巨人と言われていたが、この人と並べば小柄と言える。

なんせ、隊長の頭の上に顔がある、腰まである黒髪に引き締まった褐色の肌、黒のビキニに赤い皮のロングスカート、グレーメッシュのロングカーデガンがお洒落だが、よく見たらカーデガンがジャラジャラ言ってる、、、、、タブン鎖だ。

先程から私を仰いでくれている扇子も、切り返す毎にガチンガチンと、重たい鉄の音がするのはなんでだろう?



色々と認めたくない事実が見え隠れするが

この四人に命を救われたのは紛れもない事実だ。

姿勢を正し、正座する。深々と頭を下げて

「この度はとんでもない事に巻き込んでしまったあげく、命を救っていただいて有り難うございました」

拙い知識で出来る限りの礼をする。


「たさ、にちまのもよやちのもら、なちのぬよなまなひさ?」

小さいお姉さんは困り顔。


勿論私も困り顔。


伝わらない言葉、


どう表現したら良いのだろうこの思い。


身振り手振りの会話って基本買い物くらいでしか役にたたんよね、、、、、。


困り果ててキョドっていると視界に入った隊長の腹筋が語りかけてくる

「ねぇちゃん、腹すかねーか?」

隊長の顔に視線を移すと、無言で頷き、ソッと袋から干し肉を取り出して手渡してくれた、、、、、、。

隊長がすごいのか?

私が目覚めたのか、、、、、?


貰った干し肉をドキドキしながら飲み込んでいく、

全ての食べ終わったあと勇気を振り絞り声を出す。

「あの、、、、」

小さいお姉さんに視線を送る

「たさ、あまましやちよなひさ?」


だめじゃん!この世界の食べ物食べたら「急に言葉が!」てのが定番じゃないの?!

昔読んだ少女漫画の知識にすがってみたが敢えなく撃沈したそのとき、


ピロリン♪


スマホが鳴った


[何かお困りですか?タップしてオーケーゴーゴロと言ってみてください]


見かねたゴーゴロ先生からの助け船、

(でもね、認めたくはないけど先生の力でも及ばへんねん、この世界、、、、)


そう思いながらも、翻訳アプリを起動する


マイクを押して


「こんにちわ」


ピロン♪


[こんにちわ]


(あ、そうか翻訳する言語選ばんと、、、、、、って、それがわからへんねん、、、、)


無理と言いながら結構期待してたみたいだ、


心が痛い、、、、


「やんまほせ?なかっまもつぬおっめすね」


大きいお姉さんが話しかけてきた、

はははっと、乾いた愛想笑いを返すしか出来ない、、、、


ピロン♪


[ナンダソレ カワッタドウグモッテルネ]





ゴーゴロ先生スゲェェェェエ!!!!


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