反省
この世界に着て9日目 時刻はAM8:00、
もちろん洞窟内なので私の時計が基準だ。
昨晩は結局21時ごろ隊長たちと合流できた。
途中、空を飛ぶ牙の生えたペンギン?に遭遇した。
早速手に入れた機関銃で迎撃しようとしたが弾がなかった、、、、、。
慌てて先生に弾を購入してもらったが、装填の仕方がわからず、、、、、。
アタフタしている間に小姉が攻撃魔法で退治してくれた、、、、、。
バリアーを維持するためには被弾のたびに修正計算が必要らしく、それをしながら攻撃魔法用の計算も同時進行出来るのは世界でも3人しかいないと教えてくれた、
そんな凄い人にため口混じりで話していた事に気が付き、襟を正す。
今更ながらに口調を改めると ”止めて” と 怒られた、、、。
その後隊長たちと合流を果たし熱い抱擁を受けた。
ひとしきり再会を喜び合った後、
とても複雑そうな顔の隊長にまた怒られた、
隊長何故か眉毛が無くなっていて、とても怖いです、、、、、、、。
「良いかトーコ。ウェルシュを助けてくれた事はとても嬉しいし感謝仕切れない思いだ。
だが、ウェルシュが助かっていてもトーコが無事でなければ我々は喜べないし、意味がない。
保護する約束を果たせなった場合、この職を続ける自信を失っていただろう。
まして二人とも失ったとしたら私は正気で居られる自信がない。
我々は軍人だ、たとえウェルシュが死んだとしてもトーコが無事なら、その死に意味と名誉を見出せる、それを忘れないでくれ。」
「でも、最初から死んでも怨まないって約束で同行させてもらってるんやないですか」
なんて反論してみたが、
「それは、トーコに危機感を持って貰うための方便だ。軍人が非戦闘員を護れなくて良い筈がないだろう?」
軍人の価値観なんてよく解らない、けど真顔で ”それが当然” と押されると、そんな物かと納得させられそうになる。
「でもやっぱり、命の恩人の危機を見て見ぬ不利は出来ません、、、、、、。
たとえ力不足でも、1秒でも時間を稼げるなら私はまた同じ事をすると思います、、、、、、、。」
力強く言うことは出来ない、でもコレばかりは私が私であるために譲ることが出来ない、、、、、。
隊長が頭を抱えしばし考え込む、、、、、。
「良いか、トー、、、、、」
スパーーーーン
ドカッ
隊長が言いかけたとき、大姉さんが隊長の後頭部をひっぱたく、
同時に小姉さんが隊長のもも裏に蹴りをいれる。
「そもそも、トーコが護らなきゃいけないと思う状況を作り出すことが私達の失態だろ」
大姉さんが隊長を威圧する
「大体階層を跨ぐときに何もないと油断した私達が悪いんでしょ?今まで何もなかったとしてもアレだけ異例な階層だったんだから何かあると考えるべきだったのよね。」
小姉さんが諭すように言う。
「それについては最もだ、順序が狂ってしまったが謝罪しなければ行けないとは思っていた。
すまないトーコ許してくれ、反省の意を籠めてベンと二人髪を剃った。」
ガバッと、巨体を90度に曲げて頭を下げてくれる隊長と、いつの間にか隊長の横に居たボタンさんも頭を下げてくれる。
隊長、、、、、もともとツルツルでしたよね、、、、、、、、、
、、、、、、、あ、眉毛!、、、、、、、、、
思わず手鼓を打つ。
ターバンを取ったボタンさんもツルツルなのだが、よく見れば眉毛もない。
もともと髪がなかったのか、両方剃ったのか、、、、、ターバン外した姿を始めてみるので判断が付かない、、、、、
でも、後者だとしたら単に坊主にするだけよりインパクトあるなぁ と感心してしまった、
口では「そんな謝らないでください」と言いながら、そんな事を考えていた。
朝食を済ませる、一日と少し逸れていただけなのにとても久し振りに感じる、
少し前にもこんな事言ってた様な気がする。
そんなこと言い出したら、この世界に来てまだ9日と言うほうが信じられない、
今までになかった充実っぷりに、少しこの先が不安になる、、、、、。
出発だ、目的は最良目標のオレンジ色の石がある噴水の捜索。
隊長は私を心配して帰還しょうと提案してくれたのだが、
「もう一回やるんですか?デスワームさん探しから、、、、、?」
「、、、、、、、、すまない、感謝する」
そんなやり取りの結果、探索続行となった。




