表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/89

ハイお釣り500まんえ~ん

この世界にきて丁度一週間目の朝だ。


朝といっても辺りは暗い、昨晩が少しショック過ぎていろいろ忘れていたが、今はまだ洞窟の中だった、皆はまだ寝てるようだ。


いろいろ問題は山積みだ、今一番の問題は 焼酎とコーヒーが無くなった。

今までチビリチビリの飲んでいたのだが、昨晩ヤケ酒ぎみに飲みつくしてしまった。

今夜からの寝酒どうしよう、、、、

[、、、、、、、トーコ、まだ少し混乱しているようです、落ち着いて]



、、、、、、また少し逃避してしまったようだ。

もちろん寝酒も大切なのだけど、今朝になり先生からの告白でもっと重大な問題を思い出した。

この洞窟に入って今日で4日目、先生の電池が残り40%を切った。

一応ザックのパネルに2回は満タンに出来る予備バッテリーは搭載されていたので、今日まで何とかもったが、

バッテリーはすでに空、出口の目処も立たない、毎日が詰みそうです、、、、、、。


[先生何か名案はありませんか?!」


全知を授かった先生、この世の全てを知っているわけだから、一見最強に見えるんだけど、落とし穴があった。


この世の全ての知識ってのは、当然ながら途方も無い量のデータで、それらのデータ自体は64GBのSDカードに入っているらしい、、

そんな容量で入りきるハズ無いだろうと、突っ込まざるを得ないのだが、そこは神様。

神々の圧縮技術できちんと収まっているとの事だ、そこで出てくる問題は

先生の処理速度が追いつかない、、、、、、、。


詰め込まれたデータも手当たり次第入れてあるためインデックス作成も出来ていない。

先生現在急ピッチで整理作業を進めているらしいが、終了予定時刻はちょっと言えない数字になっているそうだ、、、、。

[せめて私が量子ビットを扱えていれば、、、、、、]

なんて先生悔しがってたのだが、先生そんなスマホ、そもそも私に買えるんですか、、、、?



そんな訳で全知といっても、現状は一般的な知識やちょっとした専門知識、を優先して整理しているので、通常何処かの誰かか知っている様な情報しか引き出せない。




悩む先生、、、、、、、


発熱するスマホ、


「あかん先生、あんま考えたら電池がめっちゃ減る!」


バッテリーは一瞬で36%になった。


ピロン♪

[通知:省エネモードに切り替わりました以降磁界測定による周辺索敵は停止します]


「なにそれ?そんなんしてたん??」


ピロン♪

[周辺磁場を測定監視することで、近隣の生物の動向をを監視しておりました]


「それで、来客とかわかったんか、万能やな先生。」



ごそごそと、他の皆も起きだしてきた、

今のうち翻訳が出来なく成る可能性を伝えておこう、

最悪の場合でも今は皆をナビゲートするだけだ、複雑な会話は必要ないだろう、、、、、


ナビゲート、、、、?


「洞窟内だか無理やろうと試してへんかったけど、、、今の先生やったら、、、、MAP使える?」


ピロン♪ 

[MAPを起動します]




予想通りというか、画面は現在地の矢印を残して黒く塗りつぶされていた。



ピロン♪

[周辺検索にて出口を検索します]


「いやいやいや、さすがにそれは、、、、、、、、、出てきたやん、改めて凄いわ先生、、、、。」




検索結果をMAPで開く、最大俯瞰で位置関係を確かめようとするが、、、倍率が動かない、


「先生倍率かわらへん、何で?」


ピロン♪

[屋内でのMAP表示は100M倍率で固定されています]


(、、、、余計な機能を、、、、、)


「電池食いそうやけど仕方が無い、先生 ナビ起動して」


ピロン♪ 

[アプリストアよりインストールしてください、ストアを起動します。]


ストアが起動するとすぐにナビアプリが表示されている、流石は先生痒い所に手が届く対応。


早々インストールを押すが、ポップアップによる購入意思の確認が入る。


「何コレ有料ソフトなん? かなんなぁ、、、、、、、あはははは、ちょっと先生

これ、500とPsの間に漢字で 万 ってちっちゃく書いてあるやん、

どこの大阪のおばちゃんやな(笑)」


ピロン♪

[アプリ購入料金は、元世界及び現世界の管理者の取り決めによって設定されているという一文を、利用規約に発見しました。]


「え、、、つまり、、、???」



ピロン♪

[おそらく誤表記ではないと予測されます。]



「いやいやいやいやいやいやいやいや、先生の会社ボッタクリすぎやろ?」


ピロン♪

「管理者とはおそらく私が遭遇した自称神々であり、アリアンデロン

開発会社とは一切関り無いと断言します]



















 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ