第二話
僕がこの世界に生まれ変わってから三年が過ぎた。
まだまともな言葉すらしゃべれなかった時と比べて今ではずいぶんとうまくしゃべれるようになった。
しゃべれるようになったことでこの世界のことについてティナことケモミミメイドさんについていろいろ聞いてみた。
いわく、この世界は≪セクレト≫と言われており三つの大陸に分かれているらしい。大陸はそれぞれ
アディン大陸、グレンダ大陸、ゼスト大陸と呼ばれている。
アディン大陸は主に人族や獣族。グレンダ大陸は魔族。ゼスト大陸には妖精族や竜族などが住んでいる。
住んでいると言っても主にっていうだけで別にこの大陸にはこの種族しかいないということではないらしい。
魔法についてはそれぞれ火、水、風、土、光、闇、無の七属性と竜族などにしか使えない竜魔法や
時空属性、刻印魔法、精霊魔法の特殊魔法に分けられる。
誰でも使える無属性を除いた六属性は適正を持ってないと使えることができない。
精霊魔法は精霊と契約した人しか扱えず、時空魔法はに至っては3歳の時に授かる『ステータス』に載っていないと使えないとのこと。それゆえとても貴重だとか
刻印魔法は人や物に刻んで発動する魔法でこれも専門の知識がないと使えない。
そして魔法を使うための魔力。魔力は生まれつきで決まっており、成長と共に増えていく。増えていく量は個人差があり、こればかりは運みたいだ。
あと魔力総量は種族ごとに異なり、人族を平均とすると獣族は人族と比べて少なく魔族はかなり多いらしいとのこと。
龍族や精霊族などはもう比べ物にならないほどの魔力があるらしい。
ならお母さんとお父さんはどうなのかと聞いてみたら、ティナさんは誇らしげに二人とも普通の人たちよりも多くの魔力を持っていると答えてくれた。
ほーそんなにすごいのかーお父さんとお母さんは。
一通り聞いた僕はまず一番気になる魔法を使ってみようとしたが結果魔法は使えなかった。
ティナに言ったら「もうその御歳で魔法を使おうと試みてるのですね・・・! ですが魔法は『ステータス』をさずがった後からしか使えません。唯一例外なのが無属性ですね、これは魔力そのものを使うため、適性がなくとも使えるのです、こちらを試してめてはいかがですか?」って言われてため
しょぼしょぼと魔力そのものを使うことに挑戦することになった。
だけどよくよく考えてみると魔力って何だろう?
地球にいたころは魔法どころか魔力すらなかったからいまいち魔力というものがわかんない・・・
悩むばかりで解決策がなかなか思いつかない
・・・・・あ、そうだ!わかんないんだったらあるって仮定してみたらどうなんだろう?
早速自分の体の中に意識を向けてみる、形はどんなのがいいのかな。取りあえず丸っこい形を想像してみるか、次にその形を崩して体中に伸ばしてみる。
「・・・!」
体中に向かって想像した魔力みたいなのを伸ばしてると、もともとあった場所から少しずつ何かが減っていくのを感じた! きっとこれが魔力なのかな?
確かな手ごたえを感じたら次はもっと強く想像してみる。丸っこい形から少しずつ、少しずづ体から手足に向けて伸ばしてみる。
しかしなかなかうまくいかない。
伸ばした形がぐにゃぐにゃになったり太さがバラバラだ・・・
そんなこんなで苦戦しているといきなり体がだるくなってきてそのまま意識がなくなった。
次に目が覚めるとベットの上で寝かされていた。とても頭が痛い・・・
近くにティナさんがいたから聞いてみたら
魔力を使いすぎて体の魔力がなくなって魔力欠乏になって気を失ったらしい。
「自分の体をお大事にしてください!」と初めて怒るティナさんを見てこれからは寝る直前に魔力を扱う練習をするかと決めた
練習自体はやめるつもりはないのです。
それからの毎日は寝る前に魔力の操作練習をし、魔力をすっからかんにして気絶するように眠り、次の日の朝にまたティナさんに起こしてもらい、クリスと一緒に遊んだり一緒に昼寝したり、夜には寝る前に練習をして眠るという日々を繰り返した。
そのおかげか、三年過ぎた今ではすぐに使い切っていた魔力はかなり増えて使い切ろうとすれば結構な時間が掛かるようになった。またひどかった頭痛も今ではしなくなった。
そして魔力の操作自体は依然と比べてうまくなり、形もぐにゃぐにゃじゃなくてまっすぐ伸びて、太さも均一にできるようにまでなった。
この練習をしている間に一つ発見したことがある
それは体中に魔力を通すとなんだか力が入るようになるのだ。
魔力を通す前ではもてなかった少し大きめな木箱(約3kg)が魔力を通した後では楽に持ち上げることができたのだ。
これもティナさんに聞くと
「そ、それは『ブースト』と呼ばれる無属性魔法です。まさか独学で身に着けるとは・・・」
大変驚かれた
なんでも魔力を体中に伸ばし|筋肉«魔力»作り出し体を強化するという魔法らしい。
それの日からは魔力の操作の練習と共に≪ブースト≫の練習も始めた。
最近使い切れなくて余っていた魔力が練習を始めたら尽きるようになり、効率よく(?)練習できるようになった。
そして今、僕が妹のクリスと一緒に三歳になった。
お母さんやお父さん、ティナさんとほかの執事やメイドさんたちにお祝いされ小さなパーティが開かれれ、そのパーティの最中でも僕は何処か上の空で頭の中では別のことを考えていた。
(この後にやっと待ちに待った『ステータス』が見れるんだ!)
そう、三歳になったため僕とクリスはこのパーティの後に『ステータス』を授かることになってる
はやくはやくと気持ちだけを急がせながらパーティが終わるのを待つ。
お祝いのパーティが終わりメイドさんたちが片づけをしている中、僕とクリスはお母さんとお父さんに呼ばれ別の部屋に待機してた。
「さぁ!シャルにクリスよ、なんで呼ばれたのかわかるかな?」
「「『ステータス』を授かるためです!」」
「うむ、そうだ。緊張してるか?してるだろう、なんせお前たちの兄の長男レオや次男のライオル、長女のセレナも緊張してたからな!はっはっは!」
「もう、あなたうるさいわよ。静かになさい! さぁ私のかわいい子たちよ緊張しないで、ほらリラックスリラックス。 大丈夫だからね~」
お父さんに中止をしながらも僕たちの緊張を和らげてくれるお母さん、
そしてついにその時がやってきた
「何を言うかは前に教えたから覚えているな?よし!それじゃがんばれ!」
お父さんに言われ僕たちは口をそろえて言う
「「理を現し、我が内なるを解放せん! 『ステータス』」」
指摘などがありましたらお願いします!