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二度目こそは自由に生きたい!  作者: 十六夜神楽耶
3/5

第一話

頬から伝わる感覚で僕は目を覚ます。

目を開けてみると僕はどこかの部屋の中に寝かされていて目の前には僕の頬を撫でている一人の女性がいた。

髪、目と共に澄み渡るような青色をしている

街中を歩けば誰もが振り返るような美少女である


「あら、目を覚ましたのね。ふふふ、はじめましてあなたのお母さんよ~」


微笑みながら彼女、僕のお母さんは話しかけてくる

そこでようやく僕は神様と名乗る少女に転生させられたと気が付いた。

本当に転生できたんだなと頭の片隅で考えながらもお母さんに返事をしようと試みる


「ぁう~」


しかしできたのはうなるような声


「まぁ!もう言葉を理解してるのね!これは三歳の時に授かる『ステータス』が楽しみだわ~」


それでもお母さんは僕が反応したことに嬉しそうに笑う。

でもお母さんの言葉の中に気になることがあった

『ステータス』?そんなものがあるの?

しかも三歳の時にそれを授かるのか・・・・

ならやっぱりあの少女が行ったとおりに魔法などがあるのかな?


その疑問も次の瞬間には解けた


「光よ、かの者を祓いたまえ、クリーン」


そうお母さんはつぶやき指をこちらに向ける。指からは白いもやもやとした何かが僕のところに飛んできた。すると僕が今まで寝ていて蒸れてかいていた汗がきれいさっぱりに消えたのだ。しかもなんかいいにおいがする

おお!今のが魔法なのかすごいな~僕も早く使いんたいな~


「よし、これできれいになったね。それじゃシャルご飯よ~」


いうなりお母さんは上着に手をかけそのまま――――――

           

                                 -―――――――え"?









「それじゃシャル、お母さんはこれから仕事があるからまた後でね~」


授乳を終え、上着を着なおしたお母さんはそういいながら部屋の外に出ていく。

出ていく際に入れ違いで一人のメイドさんが入ってきた

灰色の髪で右目はオレンジ、左目は青のいわゆるオッドアイの綺麗な少女。

何よりも目を引くのが彼女の頭の上についてる三角の物体、時折ピコピコ動いている。

そう、ケモミミである。

ケモミミメイドさんは出ていくお母さんに一礼をすると僕がいる部屋の掃除に取り掛かった。

そんな掃除をするメイドさんを見ていたら眠くなってきたので僕はそのまま眠りについた




どのくらい時間がたったのだろうか

気が付くと部屋にはお母さんとその腕に抱えられた一人の赤ちゃん、そして一人の男性がいた。

その男性は金髪で目はお母さんと同じく青色

お母さんと何かを話していた


「あ!あなた、シャルが目を覚ましたみたいよ」


「おお!そうか!では・・・おっほん、やぁシャル、俺が君のお父さんさ!」


張り切り過ぎたのだろう、声が大きすぎて耳がキンキンする


「あなた!声が大きすぎるわ、ほらシャルが嫌そうにしてるじゃない」


「あ、ああ。すまないシャル・・・」


お母さんに言われて慌てて声の大きさを小さくするお父さん。でも僕が返事をするとすぐさま


「おぉぉおシャル!俺の言葉が分かるのか!」


もとの大きな声に戻った。

だから大きな声を出さないで、耳がキンキンするの!


「あなた!」


「す、すまない・・・・」


「まったくもう・・・それよりもシャル、ほらみてあなたの妹のクリスよ。」


お母さんは抱えていた赤ちゃんを僕の方に持ってきた。

クリスは水銀のような長い銀髪で目を閉じて幸せそうに寝ていた

これが僕の妹かぁ、かわいいな~


「うぁあ~」


「ふふふ、気に入ったようね。今日からシャルはクリスと一緒に寝るのよ~、二人とも仲良くね~」


僕の隣に寝ているクリスをそっとお母さんは置いた。

自然と僕の目線もクリスの方へと向く。

寝ているクリスを撫でようとしてまだ未発達な丸っこい手を伸ばす


「にゅ~」


撫でているとクリスに手をつかまれた。


「あら~仲良しね~」


「ハハハㇵ、ほんとにそうだな!」


お母さんとお父さんは微笑ましそうに手を握られている僕と握っているクリスを見る。

それにしてもクリスの手は柔らかいな、ぷにぷにだ。

ふぁぁぁ、またねむなってきたな。また寝るか・・・・

眠そうな僕を見てお母さんとお父さんはそっと部屋の明かりを消して足音を立てずに出ていく


異世界に転生して一日目、僕にかわいい妹ができました。



誤字脱字がありましたら指摘お願いします('◇')ゞ

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