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片想い

作者: Aoi

手を伸ばせば届く距離。声をかければ返事が返ってくる距離。

それなのに、遠い距離。触れられない、声もかけれない。

見えているのに、誰よりも私は遠い存在。

ただ、見ていることぐらいなら許される距離。

ささいな会話もたしなめることができない。

一番言いたいことがいえない。

だけど、それは私自身がいえないだけで。

たまに、こちらに気付いて世間話もしてもらえる距離。

それだけのことにでも一喜一憂する私。

名前を呼ばれることが嬉しくて、声を聴いているときが愛おしくて、私が特別じゃないことが空しくて、私以外の子の存在が悔しくて、毎日仕方がない。



ありがとうございました

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