第3話 帰路
あいつらは強いよ?状況把握が馬鹿上手い子、それに合わせて動ける子、そして、あのカリスマ性で人を惹きつける奴、あの高校はいずれてっぺん取るよ!」
「僕は信じきれませんけど、リーダーがそう言うならそうなんでしょうね!一生お供します!」
竜駒はどこか寂しそうに霧ヶ峰を見届けながら言う
「よし、帰るぞ春后」
「そうだな」
「そうですね」
一方霧ヶ峰は....
「で、誰?僕はもう最強の矛を手に入れたんだけど」
フードを深く被った男が近づく
「お前は負ける、俺の手によってな...後悔したくないならこちらにつけ」
「ん〜やだ、君についたほうが負けそう」
フード男が不気味に笑う
「そうか、それは残念だ、ここでまた俺の記録が塗り替えられる!!!」
「なに言って....」
フード男は霧ヶ峰に向けて殴りかかる
「やっぱこうなるかぁ...」
「リーダー逃げてください!!!」
「ん?邪魔が入ったか、まぁいい2人共相手してやる」
「キモ、お前モテないでしょ?で、遠藤こいつ誰かわかる?」
「えぇ、もう5年前の話ですが覚えてますか?あの関東大事件」
「あぁ、約5千もの強大なチームを2人で残酷に破壊した話だろ?」
「えぇ、その伝説と呼ばれた相棒、名前は佐藤健」
「へぇ、なんでんなやつがここにいるんだか、ま、関係ないついてこれるな?」
「えぇ、どこまでも」
二人は同時に動き出す
「両者ともにスピードタイプか、あの時は居なかったな、斬新で楽しめそうだ!」
「馬鹿馬鹿しいなぁ、お前ガチでめんどいや、ここで負けとけ」
霧ヶ峰は素早く仕掛ける
「早いが、まだ見れる!」
「なっ!まだ本調子じゃないとはいえこれを止めるなんて、うぜぇ」
「そう言うな、この力ならまだ上を目指せる、ただクソ見てぇな場所に留まんなって言ってるんだ!」
「グッ!」
佐藤の重く激しい一撃がのしかかる
「霧ヶ峰さん!」
「大丈夫だ、作戦通りに行くぞ!」
「はい!」
「(ふむ、何を仕掛けてくるか楽しみだな!)さぁ、来い!」
「余裕こきやがって、霧ヶ峰さんいつでもどうぞ!!」
「サンキュー遠藤!」
「ふむ、良い連携だ、一人は相手を固定し、もう一人で攻撃する実におもしい!」
「なに余裕こいてんだ、このバカ間抜けが!」
霧ヶ峰は隙を逃さず連撃を繰り出す
「弱い!弱いぞ!霧ヶ峰と言ったか?お前はもっと強くなれる!やはりこちらに来い!後悔する前に!!」
「後悔?はは!馬鹿らし...後悔がなんだってんだ!その先の後悔を考える馬鹿がどこにいる!今は今しか歩まれねぇんだ!だったら後悔なんて言葉を気にしてる場合かよ!」
「そうか、それは残念だ、ここで死ね」
佐藤は遠藤の拘束を軽々と解く
「(まずい、もろ喰らう)ここまでか...」
「霧ヶ峰さん!」