表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恐怖耐性ゼロの転生葬送師は美形達に甘やかされる※接待です。  作者: はにか えむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/38

17.厨房にて

本日三回目の投稿ですので読み飛ばさないようにご注意下さい。

 強制葬送の翌日、今回は普通に起きることが出来た。しかしまだ力が戻りきっていないので、今日明日はお休みである。

 

 

 

 私は久しぶりにお菓子作りに没頭することにした。今日の護衛はリオくんとクレイグさんのはずなのだが、何故かあたり前のようにウォーレンもいる。今日は休暇なので大丈夫らしい。

 

 今日はラム酒に漬けておいたレーズンを使ったラムレーズンケーキだ。ついでにラムレーズンアイスも作ろう。

 リオくんは菓子に酒を使うのかと不思議そうにしている。そう言えばこの世界では、酒を使ったお菓子は見かけない。思えば、アイスクリームも見ないな。普通のバニラアイスも作ろうか。

 ケーキは差し入れも含め沢山焼こう。

 ちなみにこのレシピも前世の推しのものである。彼のレシピ本のお菓子は分量まで全て頭に入っている。ドルオタ舐めんなよ。

 

 雑談しながらケーキを作っていると、クレイグさんが明日の休暇に孤児院に顔を出すから一緒に来ないかと誘ってくれた。勿論OKだ。

 それならお土産にお菓子が必要だと、追加で簡単なボックスクッキーを量産する。いくらなんでも孤児院のお土産に酒入りはマズイ。

 どんどん出来てゆくボックスクッキーにみんな感心していた。色の組み合わせも可愛くしたので子供たちも喜ぶだろう。

 最終的にみんなボックスクッキー作りに参加しだした。ちょっと歪んでしまったりしたけど楽しそうだった。

 

 ケーキとクッキーが大量に完成したころ、魔法で氷を出して作っていたアイスクリームもいい感じになっていた。何度も混ぜながら凍らせていたアイスクリームは滑らかで美味しそうだ。氷魔法様様である。

「魔法をそんな使い方するのは初めて見たな」

 ウォーレンが笑ってアイスクリームを眺める。

 みんな興味津々でアイスクリームを眺めているので早速皿に盛り付ける。

 焼きたてのラムレーズンケーキにバニラとラムレーズンアイスクリーム乗せプレートの完成だ。我ながら美味しそうだ。


「これは美味しいですね」

 ケーキを食べたクレイグさんの目がキラキラしている。相当気に入ったようだ。

「すごい!冷たいけど美味しい」

 アイスクリームも好評のようで良かった。

 ウォーレンはバニラアイスをいたく気に入ったようで、小首を傾げてもっと欲しいとねだってくる。相変わらずの小悪魔っぷりだ。

 結局四人で結構な量を食べてしまった。差し入れのケーキはまだ沢山残っているから大丈夫だが、夕食を食べられるだろうか。お腹が重い。

 

「あー!いい匂いがすると思ったら!ずるい、僕も食べる!」

 護衛の交代でレズリーとライナスさんがやって来た。二人とも甘いものには目がないのだ。しょうがないのでプレートを作ってやる。

 二人とも嬉しそうに食べ始めた。ライナスさんなど結局ワンホール食べていた。大食漢だな。

「酒のケーキなんて最高だな。また作ってくれ」

 ライナスさんはお酒も好きらしい。今度はブランデーケーキでも作ってあげよう。

 みんなでわいわいやっていたら、今度はジャレット団長とヒューバート王子が顔を出した。全員集合してしまった。

 お菓子の説明をしたらジャレット団長が怒りだした。

「お前たち、護衛中に酒入りのケーキを食うんじゃない!」

 ごもっともである。


「ねえ、僕アーリンから差し入れなんて貰ったことないんだけど……一応君の担当なんだよ、僕。差し入れくらいくれてもいいと思わない?」

 王子が悲壮感を漂わせながら言った。今度からちゃんと差し上げますから許してください。普段から良いもの食べてる王子に差し入れする勇気がなかったのだ。別に仲間外れにしようとした訳では無い。

 

 結局二人ともケーキをしっかり平らげて帰って行った。用事は私の体調確認だったらしい。

 

 

 

 その後は焼きあがったボックスクッキーを箱詰めして、明日の準備をした。子供たちと会うのがとても楽しみだ。

 

ブックマークや評価をして下さると励みになります。

お気に召しましたらよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ