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悪の花1

 アハ、アハハハハハハ

 すごくいい気分

 私の求めてたものはこれだったんだ

 ああ、ありがとう姉さん

 私は本当の私になれた


 白い肌が黒く染まり、目は赤く光る

 リディエラは悪意に満ちた目でニタリと笑った

「行こう姉さん」

「ええ、アウルの元へ」

 

 リディエラは悪意に完全に染まった

 このままこの子をアウルの元へ連れて行かなくちゃ

 ごめんなさい・・・。でもこれから行われることは全ての世界を救うことに繋がる

 私達二人の力を合わせた大きな大きな力で、悪意に満ちた世界で戦う善なる者達の力を底上げする

 およそ五段階ほど上に無理やり引き上げる

 これにより悪意を持った者達は倒されるだろう

 そしてアウル自身が討たれるという筋書き

 世界中の悪意は消え去り、同時に強い正しき者が残る

 当然今現在いる悪意を持った者が消えても、ヒトである限り必ずその心に悪の芽が生まれる

 それでもこの戦いには大きな意味がある

 

「さ、手を出して」

「うん、姉さん」

 リディエラの手は先ほどと違って温かみがなくなっていた

 悪意に満ちた笑顔だけど私には分かる

 リディエラは、妹は泣いている

 とても、とても悲しい心の声が聞こえる

 姉さんやめてって叫んでる

 でももう止まれない

 止まっちゃいけない

 私自身も涙を流しながらリディエラの手を掴んだまま

 私達はアウルのいるウルの本拠地へと飛んだ


 暗い、怖い

 何が起こったんだろう?

 僕はどうなった?

 リディエラの意識は真っ暗な中へ閉じ込められていた

 しかし自分の体がどうなっているのかはうっすらと分かる

 悪意に満たされ、本来の意識は奥深くに閉じ込められている

 リディエラの中にも小さな小さな悪意はあった

 それを増幅させられ、リディエラの別側面が体の主導権を奪ってしまったのだ

 ああ、僕はどうなるんだろう?

 誰か、僕を、止めて

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