姉妹
彼女は思った以上に私に似てた
本来は弟だったけど、力にそった体になったみたいね、この子も
アウルから聞いたことがある
力にはそれに見合った体が必要
地球には力を持っても使う場所がほとんどない
地球の法則がそうさせるから
そのため若くして亡くなったり、赤ん坊のころに死んでしまったりと行ったことが多々ある
私達もそうだった
今私も妹もその力に見合った体になった
力は最大限に使えるようになっている
これは妹が習った力や魔法なんかじゃない
本来私と妹だけが持っている不思議な力
超能力も何もかもこの力には当てはまらない
だからこそアウルに見つけてもらえた
「さて、妹はどんな子なのかしら・・・。私のことを、姉として認めてくれるかしら? 緊張する」
そして私は彼女の前に降り立ち、捕まえて連れ去った
妹は混乱しながら私の手の中で眠りに落ちる
そっか、この子は私の妹
ただ唯一の家族
だからこそ、どんどん愛おしくなってくる
でもこれから向かうのはただ私達が消滅する未来
だからせめて・・・
「目、覚ましたのね」
妹が目を覚ました
その目はしっかりと私を見据えている
強い目
「だれ?」
その言葉に私はフードを取った
妹の目は見開かれ、そして私が誰なのかを理解してくれたみたい
ああやっぱり私達は、魂が繋がってる




