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魔王

 吾輩は魔王である! 名前はキーラだ

 前魔王の娘にしてこの国で一番強い実力者でもあるのだ! エッヘン!

 今は亡き父上はとってもわがままで傲慢な奴だった

 吾輩は彼を反面教師として全ての種族と手を取り合って暮らせる平和な世界を目指すのだ

 そのためにはまずこの世界で一番多い人間族と友好関係を結ばなければな。そして人間たちに認められた暁にはエルフ、獣人、鬼人、すべての種族とも友好的に、仲良くなって友達をいっぱい作るのだ

 そしてそして、精霊たちとも仲良くなって・・・

「・・・様、キーラ様?」

 呼びかけられて気づいた。部下のリドリリが心配そうにこっちを見ておったわ

 彼女は吾輩の右腕にして秘書、そして良き友人である

「大丈夫ですかキーラ様、よだれが出ておりますよ?」

「ん、ジュルリ、すまんすまん、今後の予定について考えておった」

 涎をふき取ってリドリリの顔を見た

 相変わらずクールだな。表情が全く崩れんわ

 ん? 一瞬崩れた気がするが気のせいだな

「キーラ様、この報告書に目を通しておいてください。お父上の後始末と現在も世界を陥れようとしているお父上派の魔族たちのリストです」

「うむ、ご苦労だ」

 リドリリは本当によくできた部下だ

 どれどれ、ふむふむ、邪竜のガンドレは・・・。ほう、なんと、精霊たちの国にて仲良くやっておるとな

 これはすごいぞ、あやつは父上派のなかでも特に攻撃的だった男じゃないか

「何故ガンドレは精霊たちの国に?」

「はい、監視員たちからの報告によると、暴れまわっていたガンドレは精霊の王女とぶつかり撃退されて精霊の国へと連れていかれたようです。それも無理やりではなく自主的に」

「ほほぉ、精霊の王女とな。実に興味深い、是非とも仲良くなっておきたいものだな」

 この時うかつなことを言わなければよかったと後悔した

「キーラ様? また城を抜け出そうなどと考えておりませんよね?」

 ぐ、さすがリドリリ、吾輩と付き合いが一番長いだけのことはある。吾輩の行動は筒抜けというわけか・・・

「かかか考えてなぞおらん、ま、まぁ、いずれ会うのだからそれまでのお楽しみということでちゃんと待っておくのだ。ハハハハ・・・。本当だぞ?」

「ハイハイ、わかっております。ですが監視はつけさせていただきますね?」

 こ、こやつ、吾輩を信じておらん。しょぼーんだ


 ふてくされる魔王を睨みつける幾人かの影、魔王もリドリリもその視線に気づくことはなかった

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