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異放と世界の花1

 レノンナの世界の花が咲き乱れている

 彼女はもはやヒトの枠を外れて進化を始めていた

 人から仙人へ、仙人から真人であるハイヒューマンへ、そして神仙と双璧を成す神人へ、さらにまだ進化は止まらなかった

「なんだこれ、面白い、見たことない進化を遂げてるよ姉さん」

「ツキ、うるさいですよ。私達も彼女に力を」

「はいはい」

 リルカに促されるように、異放の力を持った全員がレノンナに力を送った

「普通なら耐えきれずに死ぬけど、今のこの子なら全く問題なさそうね」

 レノンナは恐ろしいほどの力をその身に宿した

 その姿はところどころに輝く花を咲かせた植物人のような姿だが、その花一つ一つにとんでもない力を感じる

「はん、中々に面白い進化をしたようだけど、僕の力の百分の一にも満たないじゃないか。ちょっと期待したけどがっかりだよ。もういい、全員消えろよ」

 ムはその名の通り何もかもを無に帰す力をレノンナに向けた

 だがレノンナは何も受けていないかのように悠々と立っている

「なん、だと」

 続けざまに複数の無の力がレノンナを襲うが、どれもこれも当たるだけでなんの影響もない

 ただ、花が少し黒ずんだようだ

「この、このこのこの! そんな馬鹿なことがあるか! この力は生命体である限り避けることも、受け切ることもできない! 立っているはずないんだ!」

 幾度も幾度もその力を受けているが、レノンナは反応すらしない

「レノンナ?」

 アモンが話しかけるがピクリとも動かなかった

「なんだ、力に溺れすぎて死んでるんだろうそれ、ハハハハ、死んでるから僕の攻撃が効かなかったみたいだブガァ!!」

 突然ムの顔左半分が吹き飛んび、食べられたドーナツのようになる

 その吹き飛んだ顔の部分には黒い花が咲いていた

 ムは訳が分からないまましばらく佇んでいたが、ハッと我に返ると怒りが込み上げてきた

 大したダメージではないと思っていたが、自分の顔が吹き飛んでいることが分かり、顔を再生させながら怒っている

「ああああ!! このクソザコが! 僕の、この僕に傷をつけたな!!」

 もはやなりふり構わずムは大量の無に攻撃をレノンナに撃ち込んだ

 全ての世界が数十回消滅するほどの攻撃をだ

 その全てがレノンナに命中した

 本来ならそれほどの攻撃なら余波でこの世界はなくなっているはずだが、レノンナに当たっただけで全ての攻撃は消え去った

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