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超ボロアパートから結ばれた縁で  作者: 築50年もの大歓迎ボロアパ物件研究所
8/23

(08)初めての日なた歩き

2人がこのアパートで出会えてからしばらくしたある日。この日は2人お互いに仕事が休みの日だった。この日は白のTシャツ+赤と黒のブロックチェック柄のジャケットと色褪せたブルーのジーパンという装いをした五嶽は朝、起きたらまずは部屋のゴミを集めて1つの袋にまとめ、近くのゴミ集積場ステーションへ出しに行ったら朝食を食べるにはまだ早いかと思ったのかパソコンに向かいネットのお小遣いサイトを開きアンケートに答えて報酬ポイント稼ぎをそれなりの時間の間で行った。


五嶽が休みの日の朝食を食べる時に飲むコーヒーは特別こだわっているわけではないもののレギュラーコーヒーを淹れて飲んでいる。五嶽が休みの日にまとめて作り置きしているピザトーストは冷凍庫から出されたもので、まだ凍っているのでトースターで焼く時間が長くかかる。それでも五嶽はこのピザトーストの味を気に入っている。ピザソースにもこだわっているのだから。


朝食後、そろそろ洗濯すべき衣類が溜まってきたので五嶽の部屋を出た先にある洗濯機ランドリーマシンへ衣類を持っていこうとしたその時、五嶽の携帯に1通のメールが来た。川崎からだった。




五嶽「ハヅキちゃんからだね?ハヅキちゃんも今日はお休みなのかな?どれどれ?」




以下は川崎からのメールの文章である。




「おはよ~ゴタクちゃん、今日お仕事お休みでしょうか?私は今日お仕事がお休みで~す☆彡もし、ゴタクちゃんもお休みのようだったら今日、ゴタクちゃんと一緒に過ごしたいで~す^^)」




五嶽「今日はハヅキちゃんもお休みだったのですねwwすぐにメールの返信をしなくちゃww」




「こちらこそおはようございます。五嶽です。今日は私もお休みですよ^^)今、私はちょうど上手い具合に溜まりこんできた洋服を洗濯しようとしてたところですww今日はこれからハヅキちゃんと一緒にこの辺を散策してみようかな~って思いますが、いかがでしょうか?」




五嶽は川崎にメールの返信をしたらすぐに部屋を出てすぐのところにある洗濯機に向かった。運が良ければ洗濯機に衣類と洗剤を放り込んでいる時に川崎がやってくるかもしれなかったからである。その時の五嶽は幸運の持ち主で、洗濯機に衣類を放り込んでいるところにちょうど川崎が五嶽の部屋の2部屋先の部屋からやってきた。この日の川崎は白のTシャツの上に迷彩色の上着+緑系の縞模様のレギンス+デニムスカートという装いだった。




川崎「ゴタクちゃん。大好きになってくれたゴタクちゃん、今日はこれから私と一緒にお散歩に連れてってくれるのですね~ww」


五嶽「こちらこそ。ハヅキちゃん。今やりだした洗濯が終わったらハヅキちゃんと一緒にこの辺を歩きましょうか?洗濯が終わるまで3~40分くらいかかっちゃうかもしれないけどもこの3~40分間、私の部屋で一緒に過ごしましょうか?」


川崎「それいいね~ww朝ごはん食べてしばらくの間はやっぱり体を休めてあげないとねwwそれと、私、お洗濯が終わったらゴタクちゃんの洗濯物を干すの手伝ってあげますよww」


五嶽「そうですか~。それはどうもありがとうねwww」




五嶽の使っている洗濯機はいくら最新式と言えども残り時間の表示がない機種タイプなので洗濯機のスイッチをセットしてからすぐに五嶽は持っている携帯ガラケーに洗濯が終わる時間が来たらアラームが鳴るようにセットした。こうすれば2人でお話ししていることに夢中になりつい洗濯機のことを忘れてしまうことを防げる。




五嶽「洗濯が終わる時間になったら携帯が教えてくれるから、それまでハヅキちゃんと一緒にお話ししてましょうか?」


川崎「それいいですね~」




洗濯が終わる時間を五嶽の携帯がアラームで教えてくれるまで2人はいろいろとお話ししていた。そして携帯から洗濯が終わる時間を知らせるアラームが鳴った。




五嶽「あ、今携帯が洗濯が終わる時間になったことを教えてくれましたので、これから洗濯物を干しましょうか」


川崎「はい。そうですね」




2人は五嶽の部屋の出てすぐのところにある洗濯機から洗濯物を取り出して部屋の線路に面した窓沿いにある物干し竿に仲良く干していった。



川崎「ゴタクちゃん洋服にこんなこだわりがあるのですね~?」


五嶽「はい。ジーパンとかのズボンは洗濯する時、裏返しにしたので干す時にまた表に戻してから干しましょうねww」


川崎「濡れてるジーパンってまた表に戻すのがちょっと大変かな?ww」


五嶽「そうですね~ジーパンよりももっと生地が柔らかい迷彩柄のズボンのほうが表に返しやすいかと思いますよ?」


川崎「ゴタクちゃんって意外と赤が好きなのですね?赤のTシャツとか赤のチェック柄の上着とかありますのでねww」


五嶽「はい。私、赤とっても好きなのです。今着てるジャケットも赤と黒のブロックチェックの柄ですからね。私、この柄が一番気に入ってるのです」

「ハンガーに引っ掛けたTシャツとかは物干し竿に干す時、程よい間隔ピッチを開けてあげるといいかな~?」


川崎「間が空いてたほうが風通しいいし早く乾きますからね?ww」

「ゴタクちゃんもお仕事の日とかは帰ってきてからも疲れててなかなかお洗濯できないでいるから今日、こんなに洗うものが溜まっちゃってるのですよね?」


五嶽「そうですね~。確かに帰ってきてからも仕事で疲れてることはともかくとしてやるべきことはいっぱいだからね。洗濯は休みの日にまとめてやったほうが水も洗剤も節約できますからねwww」


川崎「お洗濯が干せたし、ゴタクちゃん、そろそろお散歩に出かけましょうか?」


五嶽「はい。そうですね~。今日は私の思いついたところへ行くのを兼ねて歩いてみましょうか」


川崎「どこへ連れてってくれるのでしょうか?ゴタクちゃん」




洗濯物を干し終えた2人はアパートを出てとりあえずアパートの前を通っている市道を大きい公園のほうに向かって歩き始めた。




川崎「私が初めてゴタクちゃんと出会えた直後にここを歩いた時は夜になった後でもう真っ暗だったから明るい昼間にゴタクちゃんと2人で歩くの初めてで『あの時』とはまた違った新鮮な雰囲気ですね?ww」


五嶽「確かにそうですね~?『あの時』はもう夜になってから晩ご飯食べに出かけにここを歩いてましたからww」

「あ、そうだ。せっかくハヅキちゃんと出会えて2人で仲良く歩いているのだからそこの公園のベンチで一休みしてきません?」


川崎「それとってもいいわ~。じゃあ行きましょうか?」




2人は大きい公園のベンチに座った。この公園のベンチ、五嶽にとってはもう一つの「あの時」を思い出してしまう場所であったが、今はもう川崎という彼女と出会えてから2人で仲良くベンチに座ると、五嶽が川崎とまさかの出会いを果たせる直前に遭遇したもう一つの「あの時」のことは忘れていることができた。今度は五嶽自身が「公園のベンチに仲良く座っているカップル」なのである。




川崎「今日はゴタクちゃんと出会えてから初めて2人揃って1日お仕事が休みになってくれて私とっても嬉しいわ~wwだってゴタクちゃんと出会えてからしばらくは私はお休みでもゴタクちゃんはお仕事だったり、逆にゴタクちゃんはお休みでも私がお仕事だったりと、昼間一緒に過ごせる機会チャンスがなかったから?」


五嶽「確かにそうですよね・・・思えば今日、初めて私とハヅキちゃんの休みが同じ日に揃いましたのでねwwでも、どっちかが仕事の日でも仕事から帰ってきてからの夜の時間は一緒に楽しく過ごせてますけどもね?」


川崎「私もそう思うわ。お仕事から帰ってきてすぐはちょっと疲れているけども、ゴタクちゃんと出会えてからはゴタクちゃんのお部屋にお邪魔して一緒にご飯食べたりしながら楽しく過ごしてるから。それに、私たちの住んでるアパートは気が付いたら周りの住人たちはアパートの建物のあまりの古さが一番の理由なのでしょうかどんどん出て行ってしまい、もう私とゴタクちゃんの2人しか住み残っていないから、ほかの住人のことにも気にしなくても済みますしwww」


五嶽「そうですよね~。確かに古すぎるアパートにはよっぽどな事情わけがない限りは住み続けたくはありませんから明らかに周りの住人たちはより新しい建物の住処を求めて出ていきたくなるのはわかりますよ」


川崎「でも新しい建物の物件だと新しい分家賃も高くなっちゃうから、ここは『家賃は高くなるけども新しい建物に住む』か『古い建物を我慢してその分家賃を安く上げる』というちょっとした選択になるところですね?私もゴタクちゃんも今の古いアパートに今、最後の住人として残り続けてるのもできるだけ家賃をかけたくないという点で共通してますね」


五嶽「確かにそうですよねww古いアパートも住めるうちはできるだけ住み続けて家賃を安くしたほうが将来的に安上がりになった分だけお金が浮き貯金に回せますから。だって私たちの住んでるアパートは建物がかなり古いのと、洗濯機が部屋の外にあること、窓のすぐそこを線路が通ってて電車の音でうるさいこと以外はエアコンだって付いてるし、もう今ではハヅキちゃん以外の住人はみんな私たちのアパートからは越していってしまいましたからほかの住人たちのことも気にする必要もなくそう不快なものでもないですよ。さらにいいことに、私たちの住んでるアパートの大家さんだって頑固親父っていうイメージとは全く別な温厚な、まだ私と同い年くらいの若い男性の方で、聞いたところではその優しくて若い男性の大家さんって数年前に男性の父親から大家さんを受け継いでいるのです」


川崎「私もゴタクちゃんも今のアパートに最後まで住み残っててゴタクちゃんの言う決して『不快ではない』ことからも正解だと思うわ?wwそういえば、私たちの住んでるアパートの大家さんって最近、優しくて若い男の方に代わってたの今ゴタクちゃんから聞いたわww」


五嶽「やっぱりアパートの管理人である大家さんが頑固な親父だと変なことをすれば怒られちゃいますからそこのところ気を使っちゃいますよね?」


川崎「wwww」


五嶽「どうしたのでしょうか?ハヅキちゃんそんなにおかしかったのかな?」


川崎「ww確かに大家さんが怖いオジさんだったらできるだけ大家さんを怒らせたりしないように気を使っちゃいますねwwでも、今のアパートの大家さん数年前までは確かに怖い頑固なと言うほどでもなかったけども確かにオジさんでしたからその頃は大家さんに対して気を使ってたかな?」


五嶽「やはりオジさんだとついついですね?ww気を使っちゃうところが見られますよね?ww」


川崎「ところで話変わるけども、今、ゴタクちゃんが着てる赤と黒のチェックの柄すっごくお似合いですよww私も赤と黒のチェックのデザインの上着持ってますよ。もし機会があったら2人お揃いで赤と黒のチェックを着たところも見てみたいですよね?」


五嶽「このデザインのジャケット私、とてもお気に入りなのですよ。ハヅキちゃんも同じデザインの上着持ってるのですか~?お揃いになっていいですね~?」


川崎「でも、今日も下に履いてるものはお揃いになるのでは?ww」


五嶽「確かにww」


川崎「私は今日、デニムのスカートをはいてるでしょ?ゴタクちゃんも色褪せた感じの色のジーパン履いてるからww」


五嶽「赤と黒のチェック柄+ジーパンの組み合わせもとってもいいと思いますよ?今日ハヅキちゃんが上に着てる迷彩柄の上着もとっても似合ってますよ」


川崎「ゴタクちゃんから迷彩柄が似合ってるって言ってもらって私とても嬉しいわ~。そういえば、迷彩柄のデザインというとゴタクちゃんもズボン持ってましたよね?私と初めて出会えた時、確かにゴタクちゃんは迷彩柄のズボンを履いてましたよww」


五嶽「私は迷彩柄のズボンも好きなのですが、今日はその迷彩柄を履こうかジーパンにしようかちょっとばかり迷ってましたwwでもまた、ハヅキちゃんと一緒に1日過ごせる時に迷彩柄履くかもしれませんから?ww」


川崎「ゴタクちゃんがまた迷彩柄のを履いてくれるの楽しみにしてるわww迷彩柄っていうと何だか自衛隊員のイメージがしてきて格好よく見えて私も迷彩柄は大好きだわ~」

「ゴタクちゃん、今日は天気がいいことだしここのベンチにずっと座ってお話してるのも何だか勿体ないからそろそろ公園からまた歩き始めませんか?」


五嶽「そうでしたね。こうやってベンチにずっと座ってるのもいいけども、やっぱり天気いいから歩かないとねwwそろそろまた歩き始めましょうか?ハヅキちゃん」


川崎「wですよね。じゃあ、行きましょうか?ゴタクちゃん」




2人は座っていたベンチを立ち上がり再び歩き始めた。公園を出て線路の反対側へ歩いてみることにしてみた。


五嶽「ハヅキちゃん、付いてきてください。ここを通って線路の向こうへ行きます」


川崎「ゴタクちゃんに案内されて歩いてる散歩道。これからどんな発見があるのかな?」




2人は線路の下をくぐる形で通っている歩行者、自転車チャリ専用のトンネルを抜けて線路の反対側へ出てきた。




川崎「線路をくぐるトンネルの中、ちょっとひんやりしてましたね?でも線路2本分だからすぐトンネルは終わっちゃいましたね。」


五嶽「夏場はここのトンネル涼しくていいかもしれませんがハヅキちゃんの言う通り線路2本分で短いからすぐまた暑い灼熱地獄に戻っちゃうのですね・・・夏はね・・・」


川崎「www確かに夏は暑くてもっとゆっくりトンネルを抜けたいものですよね?今はまだ春でようやく冬の寒さから暖かいところに来たばかりだからね?ww」




2人が線路をくぐるトンネルを抜けてしばらく歩いていると何やら普段の街中ではなかなかすることができないことができる場所スポットの看板が2人の目に入った。




川崎「ゴタクちゃん、この看板のお店ちょっと珍しくて面白そうだね?何々、魚が釣れる釣り堀があって屋根付きだから雨が降ってる日でも釣りが楽しめるって書いてあるわ?」


五嶽「あっホントだ!これはっ。釣り堀屋さんの看板ですね。屋根がある建物の中だから雨の日でも釣りが楽しめるってハヅキちゃん言ってたから今からその釣り堀屋さんへ行ってみませんでしょうか?」


川崎「そうですね~。行きましょうか?でも、その釣り堀屋さんの近くにコンビニとかないかな~お昼に食べるものを買わないと釣り堀で魚を釣っただけではお昼にならないからね?」


五嶽「じゃあ、釣り堀屋さんに入る前にコンビニでお昼買ってきましょうか?」


川崎「そうですね」






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