みんなの砂場、どうして使っちゃいけないの?
少し、皆さんにも考えて頂きたい問題です。
悪いのは、一体誰?
ねぇ、ママ。
みんなの砂場、どうして使っちゃいけないの?
砂場はみんなのものでした。
近所の子供達が集まって、めいめい好きなものを作るのです。
砂のお城。
怪獣。
トンネル。
迷路。
子供たちの楽しそうな声が聞こえます。
不格好でも、子供たちにとっては力作です。
友達と二人で砂を盛って。
んしょ。
んしょ。
大きなお山を作りました。
そうしたら両方の端っこから、砂をすくって。
ジャリ。
ジャリ。
冷たい感触が気持ちいいですね。
二人の手が、タッチ。
トンネルは見事に繋がりました。
砂場は子供たちの創造の場です。
でも今日はもう、使えないのです。
一人のおじさんがやってきて、砂をこねました。
きれいなお団子が完成しました。
これは、芸術だから。
おじさんはみんなが頑張って作ったものを全部、足で踏んで壊してしまいました。
これは、芸術じゃないから。
みんなは泣いて、お家に帰りました。
その日から、砂場はおじさんのものになりました。
丸や三角や四角、きれいなものが並んでいます。
おじさんは楽しそうに笑いながら砂をこねています。
子供たちは近づくとおじさんが砂をかけてくるので、こわくなって砂遊びをやめてしまいました。
ねぇ、ママ。
みんなの砂場、どうして使っちゃいけないの?
感想欄はフルオープンです。
是非是非、あなたの感じたことを僕にお教え下さい!