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世界改変 ~アップデート~  作者: 、、、、、
2 火国騒乱編
21/246

021_火国の女王1 解禁


 禁城に帰ってきた。

 時刻は真夜中になっていた。

 村を襲っていた狼たちとの戦闘は一瞬で終わったが、その後の会談に時間がかかったのだ。

 会談はとても有意義なものだった。

 様々なことを知ることができた。

 まだまだこの世界の全貌や、一般常識といった者は不明であるが、それでも大きな収穫だった。


「俺はそろそろいい頃だと思うのだが」

 禁城に着くなり、そう切り出した。


「不確定要素が多いことは看過できませんが、私もそう思います」


「僕も同じ意見です。そろそろ頃合いかと」

 ミイとショウも同意する。


「わ、妾もじゃ。全く同じ意見でビックリしたのう」

 クゥは慌てたように追随する。


 クゥめ。こいつ、何もわかっていないんじゃないか。

 クゥの顔を横目で見ると慌てていた。

 はい、確定。


 もうちょっとイジメよう。


「ではクゥ、準備を頼む」


「は、はい! 主様!!」

 元気よく返事をしたクゥはオロオロしているのみで、動こうとしない。


 可愛くちょこんと生えているキツネの耳だけがピクピク機敏に動いている。

 その様子はとても可愛いものだった。


 ミイは笑って見ている。

 ショウは気まずそうにしていた。


「ぬ、主様…」

 泣きそうになっているクゥを見て、少し可哀想になった。


「クゥ、そろそろ禁城のバリアを外してもいいと思うのだが、その準備をしてくれないか?」


「主様!! バリアを外すのですか!?」

 驚いたクゥは敬語になり、キャラが崩壊していた。


「うん、そろそろいいと思うんだ」

 俺はそう言ってクゥの頭を撫でた。

 クゥが気持ちよさそうに目を細める。


 ここ数日で禁城の住民全員が戦闘レベル100でカンストし、仙人種へと進化していた。

 俺たちも大仙人目前。仙人もこれだけ揃えばそろそろいいだろう。

 それに、この世界、少なくともこの付近でいえば、どうやら俺たちは強いようだ。

 レイリンは仙人種のみしか知らないようだったし。

 この世界では仙桃も満足に手に入らない。

 もしかしたら、仙人種のレベルをカンストすればそれで終わりなのかもしれない。

 でも元のゲームの世界ではそんなことはない。

 まだまだ強くなれるはずなのだ。

 強くなれる余地はあるのならば、その可能性を試さなければいけない。

 もっともっと強くならなければならない。

 更に上を目指すとなると、今のレベリングの方法では限界が来つつあった。


 そして他の拠点の存在がある。

 他に6つある拠点はどうなっているのか。

 この世界に一緒に来ているのか。

 それともこの禁城のみなのか。

 他のギルドメンバーである配下は?

 来ているのなら、無事なのか。

 それを早急に確認しなければならない。


 そして、安全保障上の問題。

 複数人が大仙人に進化したことで、改善。

 また、火国と仲良くなったことで改善。

 その制約が取り払われた今、取るべき行動は。


 もそろそろ時期ではないか。


 バリアを解除すれば、他の拠点が必ず見つけ出してくれるはずなのだから。


 現在、我々は他の拠点を見つけ出すことができない。

 拠点間には転移門があり、互いに連絡を取り合う設備もある。

 もちろん位置情報も共有している。

 それは平時であればの話。

 現在はそのどれもが機能していない。


 俺のアイテムボックスも禁城の収納庫からしか取り出すことができない。

 本来であれは、他の拠点と連結し、どこからでも取り出せるはずなのに。

 それは各拠点が緊急時の措置として、完全封鎖しているからだ。

 禁城が転移してきた当初から今までも軽微くしているように、お金を消費して最大限のバリアを張り続けているからである。

 こちらがバリアを外せば、こちらの位置情報が自動的に伝わるはずなので、他の拠点は必ず気付くはず。


 もしこれで気づかない場合、他の拠点がこの世界に来ていない可能性が高い。

 もしくは何らかの戦いや勢力争いに巻き込まれて消滅しているか。

 それは考えにくい。

 各拠点管理者と副官は極めて優秀だから、彼らを信じたい。

 元々とても強いというだけではなく、レベルが1になっていたとしても大丈夫だろうという自信があった。


 我々には災害時行動計画がある。

 万が一、システムバグ等によってレベルリセットされた時、その他理解不可能な非常事態が発生下時、ギルドマスターのいる拠点以外、一切動くべからず。

 バリアを解除するべからず。

 ギルマスがいる拠点が行動を起こすので、それを待つべし。

 そしてギルマスのいる拠点の情報を探知したら、拠点管理者は直ちに参集すること。となっている。


 というわけで、ショウに命じて解禁させる。

 俺たちは禁城前の広場にいる。

 ミイやクゥも俺の近くにいる。

 他の拠点のNPCがなんらかの原因で俺に敵対していたり、反旗を翻した時に護衛するためだった。

 


 そして。

 禁城のバリアを一瞬だけ外す。

 その後すぐに、仙人になった者数名でバリアを張り直す。

 これで信号は少し漏れたはずだ。

 この拠点の位置情報も他拠点によって感知されたはず。

 各拠点管理者がレベル1だったとしても、拠点に蓄えているお金を消費すれば、転移系の術や魔法が発動できる。



 待つこと数分後。

 


 もしかして誰も来ないのではないかという不安がよぎった。



 しかし、それはすぐに杞憂に終わった。




 転移術、いや、転移魔法が発動された。


 来た。


 敵か味方か分からない。

 ギルドメンバーだったら嬉しい。

 元気で無事だっただろうか。

 すごくドキドキする。

 

 光の粒子がゲートを形成し、その中に人影が現れる。

 輪郭が見えたのは、後ろに大きな白い羽を生やした女の子。

 高校生のような年頃だろう。

 肩よりも少し長い髪は薄いピンク色をしている。

 整った顔立ち。


 最も早く駆けつけてくれたのは、エアノワリスだった。

 彼女は天使族。

 天使族が着る純白の戦衣装を身にまとっていた。

 その後ろには聖騎士とプリーストを1名ずつ従えている。


「ラシル様ぁーーーーーー!!!!!」


 エアノワリスが突っ込んでくる。

 ミイとクゥが身構えた。

 元仲間であったとしても、敵か味方か分からないのだ。

 敵意はない様子。

 ミイとクゥがガードしている前まで来る。


「甘いっ!」

 エアノワリスは羽を広げて一瞬で跳躍。

 頭上を越えると俺の後ろに行く。


「甘いのは主のほうじゃ!」

 クゥが反応し、すかさず俺の後ろへと回り込む。

 こういった戦闘での嗅覚はクゥの右に出る者はいない。


「チッ!」

 エアノワリスは大きく舌打ちをする。


「いいよ、クゥ。通してあげて」

 俺がそう言うと、エアノワリスが天真爛漫に笑った。

 本物の天使みたいだ。

 いや、本物なのだが。


 エアノワリスは俺に近づくと跪いた。


「ただいま参上しました。ラシル様一番の配下、エアノワリスです」

 ミイの頬がピクリと動き、クゥの耳が2回ほど揺れた。


「うん、よくきてくれた。ありがとう」


「ラシル様ぁ~」

 エアノワリスは満面の笑みで俺に飛びついてきた。

 がしっと背中に手を回すと、頬ずりをしてきた。


 少しの間の後、ミイの大きな咳払いでエアノワリスが俺から離れた。

 辺りは騒がしくなっていた。

 それぞれの拠点からみんな集まってきたのだ。

 懐かしい顔ぶれだった。

 こうやって一堂に集まるのは何年ぶりだろう。

 みんな元気そうだ。


「皆、ラシル様の御前ですよ。ご挨拶を」

 ミイの言葉で皆俺の前に一列に並んで、跪いた。


 第一拠点管理者クゥ。

 ゲームの世界では仙人界の禁城を管理しているという設定だ。

 狐が進化した仙人であり、イベント『九尾の狐』で仲間になった可愛らしい女の子。


「クゥ・ククリュウ」

 俺は名前を呼んだ。


「はい。妾の主様は主様だけ。主様のために妾は戦うのじゃ」

 うん、戦いはあまりないほうがいいよね。


 第二拠点管理者。

 彼は悪魔である。

 その名はメルバコル。

 人間とほとんど変わらない。

 角などの生えていない。

 優男。穏やかな表情を浮かべ、気弱そうな印象を受ける。

 彼は最初の3人の内の1人で、付き合いが長い。

 魔界にある魔王城の管理を任せている。


「メルバコル」


「はっ。ラシル様。ようやくお会いすることができました。変わらぬ忠誠を捧げます」


「よく来てくれた」

 

 第三拠点管理者。

 天使、エアノワリス。

 一番最初に駆け付けてくれた女の子。

 将来の夢は俺のお嫁さんになると豪語している強者。

 俺の知っているエアノワリスは、女子高生のような性格をしている。

 明るくて、天真爛漫ではあるが、賢い。

 突っ込みも鋭く、好き嫌いが激しい。

 彼女も最初の3人の内の1人で、付き合いが長い。

 メルバコルとは犬猿の仲だ。

 彼女には天界にある教会城の管理を任せている。


「エアノワリス」


「はい。ラシル様に私の全てを捧げます」


「うん、全部じゃなくてもいいよ」


 第四拠点管理者。

 精霊嬢王ロメリア。

 戦闘レベル1なので現在光の玉になっている。

 進化した姿は温和な性格の包容力のある女の人。

 彼女には精霊の里を管理させている。

「ロメリア」

 俺が呼びかけると光の玉が輪を描く。

 レベルアップしたら喋れるようになるだろう。


 第五拠点管理者。

 龍王セシュレーヌ

 彼女も可愛いドラゴンの姿をしていた。

 彼女が管理しているのは竜王城。

「セシュレーヌ」

 俺が呼びかけると尻尾をフリフリしている。

 彼女もレベルアップしたら喋れるようになるだろう。


 第六拠点管理者。

 魔女。ウィッチのペッフィー。

 狐、悪魔、天使、精霊、龍と続き、ここで初めて人間が登場する。

 栗色の長い髪。いつも被っている三角帽を取り、頭を垂れて跪いている。

 年は大学生くらいの女の子。

 整った顔立ちで、眼鏡をかけている。

 頭のいい、きわめて優秀な研究者。

 理系の女子大生といった感じだ。


「ペッフィー」


 俺が呼びかけると、ウルウルさせた目を見せた。


「はい。この時を長く待っておりました」


「これからもよろしくな」


 第七拠点管理者

 ミイ。ミーナ・ドリエステン。


「ミイ」


「ラシル様、前の世界でもこの世界でも、私はラシル様とともに」

 ミイはそう言ってうっとりと笑った。



「諸君、無事でなにより」

 俺はみんなを労い、会議をするために場所を移した。




 禁城内の会議室。

 悪魔、天使、精霊女王、龍王、ウィッチ、そしてミイとクゥ。

 拠点管理者が円卓を囲んでいる。

 ドキドキしているような、興奮している者が半分、緊張している者が半分。


 これから全てが始まるのだ。


 会議が始まった。


 現状確認の前に、一人ずつの思想信条を確認。

 俺としては、この世界に来たことを期に独立したいとか、ギルドから抜けたいとかそういった意見も甘んじて受け入れるつもりだ。

 これが現実世界であるならば、ゲームの時と違って心境に変化があってもおかしくない。

 もし俺から離れたいという意見があればそれでもいいと考えていた。

 ただしその場合、敵対したくはないという条件を付けて、交渉したい。

 この前提を皆に話しつつ、意見を聞いたところ、俺の配下としてギルドに所属しているという意識があるようだ。

 離反や反逆など考えられないと逆に怒られた。

 バラバラにならなくて、反逆がなくてよかった。

 俺は一先ず胸を撫で下ろした。


 それぞれの状況報告に移った。

 それぞれの拠点は、概ね同じ状況だった。

 各拠点が禁城を把握し、禁城を通して相互に接続されたことで位置情報が反映された。

 テーブルの中央にその画像を出す。

 ワールドマップのようなものだ。


 大半の9割以上が真っ黒。

 禁城を中心した周囲が少しだけ明るい。

 これはギルメンが行ったことのある場所が明るくなるというもので、マッピング機能を備えている。

 ただし、現在進行形の情報は分からないし、人も反映されない。

 あくまでも建物や風景といった情報のみがわかる。

 それでも非常に便利なものだった。


 禁城から一番近い城は2つ。ほぼ同じ距離にある。

 セシュレーヌが管理する龍王城とロメリアが管理する精霊の里だ。

 ドラゴンベビーとなっていて言葉を発することができないセシュレーヌの通訳は、同じ動物系統のクゥが行う。

 また、生まれたての精霊になっているロメリアの代役は、エルフである副官のナスカが会議で発言する。


 龍王城は禁城の南南東にある。

 セシュレーヌによると、龍王城は山脈に囲まれた盆地になっている場所にあるという。

 山には木が一本も生えていない。

 その盆地も植物が生息しておらす、広大で、レベリングや戦闘には最適なのだそうだ。


 一方で精霊の里は森の中にあるという。

 禁城のほぼ真西の位置にある。


 その次に近いのはミイの拠点。

 ミイの拠点からはミイの副官である執事が来ていた。

 初老の彼はイモータル。不死者である。

 ミイの拠点は禁城の北北西にあり、雪と氷に覆われた極寒の地にあるのだそうだ。

 生物の姿は見えないらしい。


 次に近いのはペッフィーの拠点、魔女の館。

 禁城のほぼ真南にあるが、距離はかなり離れている。

 禁城から龍王城までの距離の3倍以上ある。

 魔女の館の周りは沼地になっているそうだ。

 いかにも、魔女の館らしい。

 まだ知的生命体の出現は確認できていないそうだ。


 ペッフィーの拠点から西に行った所にメルバコルが管理する拠点、魔王城がある。

 魔王城の周りは荒野が広がっていて、下位のモンスターがたまに徘徊しているという。


 ペッフィーの拠点から東に行った所にエアノワリスの拠点がある。

 彼女の拠点は他と違い、海の上にあるのだそうだ。

 一つの島のようになっていて、その上に教会城が建っている。

 海は静かだという。

 西側にうっすらと陸地のようなものが見えるらしい。

 さぞ心細かったことだろう。


「いえ、ラシル様とお会いできた今が幸せなのでいいのです」とエアノワリスは嬉しそうに言った。


 皆お金を消費したバリアを張ったままで拠点から一歩も外へと出ていない。

 他の勢力やこの世界の知的生命体には察知されていない様子。

 まだバリアはあと3か月ほど持つ。


 バリアはそのままにするように通達。

 レベルアップした神仙を派遣するまでの辛抱だ。

 種族レベルをカンストすれば、バリアも防御機能も間違いないものになるだろう。


 また、少数精鋭で慎重にレベリングをしている拠点が1つだけあった。

 ペッフィーだった。

 魔女の館にはモンスターの召喚アイテムがある。

 魔族レベルが一定以上になると、召喚魔法でモンスターを召喚できる。

 その魔力を宿したアイテムがあり、そのアイテムを使用するとモンスターを召喚できるのだ。

 ペッフィーは研究者でもあり、アイテムや様々な道具を作成する技術者でもある。

 また、召喚モンスターは迎撃にも使用できる。

 そのため、大量に備蓄があったのだ。


 そうか、その手があったかと思った。

 使用したアイテムは再度召喚魔法を注入することで利用できる。

 また、魔族種レベル50になるとモンスター召喚が解禁され、下位モンスターの召喚が可能となる。

 回復薬はあるものの、慎重にレベリングをしていたため、ペッフィーは戦闘レベル50になっていた。

 

 ペッフィーは勝手に俺のアイテムを使ったことを謝罪した。


「いいよいいよ。ペッフィー、よくやった」


「はい。ありがとうございます」

 ペッフィーは恥ずかしそうに俯いた。


 状況を把握できたところで、議題は1つ。


 この世界でどう振る舞うか。

 つまり、目的を何にするか。

 どういう風に生きていくか。


 この世界には、恐らくだが暴力があり、戦争がある。

 火国民が言っていたように、国という集団があり、勢力争いがある。

 同じ仙人同士でもそうなのだから、もっと価値観の大きく異なる、魔族、天使族、龍族、精霊族といった者たちが仲良く平和に暮らしていると想像するのは無理がある。

 意見の違いは争いを生みやすい。

 それは意見を表明するから争いが生まれるのではなく、異なる意見を持っている時点で争いは生まれやすい。

 意見が違うというのは価値観が違うのだから。

 互いの価値観に理解を示しつつ、協調し合えればいいのだが、そんなに上手くはいかないのだ。


 何かしらの衝突、勢力争いが、大小を問わずに勃発していると考えるのが自然だろう。

 つまり、力がものをいう。

 ではここで、我々の価値観をどこに置くか。

 

 俺の考えを話した。

 このギルドの子供たちであるみんなを失いたくはない。

 一緒に冒険したし、俺が育てたようなものなのだから。

 それが、最低限の絶対条件だ。

 生き残り続けていく。

 何者にも害されたくない。

 それには強さがなくてはならない。


 一先ず以前までの力を取り戻す。

 レベリングだ。

 禁城の住人をレベルマックスまで持っていく。

 彼らを各拠点の防衛に一時的に配置する。

 同時に他の拠点の住人のレベリングの開始。

 他種族への進化も可能な限りしてもらう。


 情報共有と伝達が終わり、拠点管理者には一度帰還してもらうことにした。

 位置情報を把握し、拠点同士の連携も済んだので、これで見失うことはない。

 転移にはこっちの仙術の力を使えばお金も減らない。

 各拠点に帰還後、配下に命令を通達し、また拠点の三分の一程度の人数で帰ってきてもらう。

 ペッフィーにはレアなものをの除いて、在庫がある全ての召喚アイテムを持ってきてもらう。


 

 これで本格的に動き出した。

 第一にレベリング。

 その後に世界情勢の把握。

 やることは沢山ある。


 会議の後、風呂に入り、今日割り当てられた自分の部屋へと戻った。

 ベッドに寝転がり、考える。

 どうなることかと思ったが、なんとかなりそうだ。

 ゲームではない本当の異世界に来た。

 楽しんではいたが、不安が無かったわけではない。

 帰れないというのも別に全く問題ないと思っていたが、少しは元の世界が名残惜しいと感じていた。

 それでも。

 今日、集まってくれた仲間たちを見て、すごく嬉しかった。

 みんなそれぞれ何かを思い、考え、それでも一緒に付いてきてくれるという。

 ゲームの世界での10年は無駄ではなかった。

 みんなのために頑張らないと。


 そんなことを思い、幸せな気持ちで目を閉じた。




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