第一話 ハーレム始動
「…んっ、ここは?」
「どうやら草原のようだな」
「…本当に異世界に来てしまったのね。」
「ああ、改めて実感が湧くな。」
さて、どのタイミングで話を切り出そうか。
この草原は人もいないし、俺のチートを見せるのにぴったりの場所なんだが……。
「ところで、さっき言ってた「後のお楽しみ」って何なの?」
ナイスタイミングだな。
「ああ。お前って鑑定持ってるか?」
「うん。ロークの読んでた本に鑑定とアイテムボックスがあればなんとかなるって書いてあったから。」
「それはちょっと極端過ぎる気がしないでもないが、俺を鑑定してみてくれ。」
「良いけど……。何にも無いけど?」
「…よしっ。じゃあ、もう一度見てみてくれ。」
「何度見てもそんなの変わらな…えっ?どういうこと?」
「お楽しみいただけたか?」
「えっ?何よこれ。ちょっと説明しなさい。」
「説明も何もないんだけどな?キャラクターメイキングの時の裏技?」
「……分かりやすく。」
「キャラクターメイキングの時って色んな仕掛けが施してあってな?それを活用したあとは神様ポイントの暴力。」
「神様ポイントってあの変神の言ってたやつのことよね。」
「言い得て妙だけど、そんなこと言っちゃ駄目だよ。最初のはポイントの画面で、ポイントの隣に括弧書きでプラスでポイントが書かれてなかった?」
「確か70ptだったかな?それが?」
「うん。俺の神様ポイントは300ptだった。」
「はぁ!?何それチートじゃん。」
「うん。それで、神様に気に入られて、お互いに名付けあった。」
「へっ?」
「だから、あの神様に「ローク」って言う名前を付けてもらって、あの神様には「リーベ」って名前を付けてあげた。」
「え?神様に名付けって、え?名前無かったの?」
「ちょっと落ち着いて。神様って信仰の上で呼ばれた幾つもの名前の中から自分で選んで、元からそうだったかのように名乗るんだって。それで、気に入った名前が無いから名付けてくれって。」
「あんた何してんのよ。」
「あとは常識とか教わった。例えば、奴隷って聞いてどう思う?」
「え?奴隷なんてあるの?」
「うん。でも、奴隷の最低限の衣食住は保障しなきゃいけないし、小汚い奴隷を連れてるとそれだけで主人が舐められるから、想像してるのとはだいぶ違うと思うよ。」
「……やっぱり日本とは違うのね。」
「あとは、もし自分の恋人が同時に他の人ともそういう関係になったらどう思う?」
「(もしロークと私が付き合って、ロークが浮気したら…)……どうすればいいんだろう。」
「そんな真剣に悩まないで。この世界だと、勿論嫉妬はするし、自分のことだって見ていて欲しいけど、自分の愛する人が他の人にも愛されているんだ。ってなるらしいよ。だから、ハーレムも重婚も可。勿論一対一を貫く人も、一生独り身の人もいるらしいけどね。」
「……。」
「ここまで来れば分かると思うけど、俺はハーレムを作ろうと思ってる。それでも付いて来る?」
「あんたの読んでた本も、チートとかハーレムばっかだったもんね…。」
「勿論、来なかったからどうこうなんて言うつもりもないし、付いてきてくれたら大事にするよ。」
「え?それは……。」
「うん。君のことが好きだから。」
「……そんなこと言われたら付いていくしかないじゃない。私もあなたのハーレムに入るわ。正妻ポジに付いてやるから覚悟しなさい。」
「あー、頑張れ?」
「何よ。」
「リーベもハーレム予約中だから。」
「は?あんた何してんのよ。相手神様でしょ。」
「しかも創造神。」
「ホント何がしたいのよ。」
「それで、そういう関係にはなるためには種族としての格を最低でも下級神レベルにはしなきゃいけないらしくて、目下の目標はそれ。ハーレムと同時進行で行きます。」
「もう意味が分からないわ。」
「あと2,3回くらい種族進化すればいけるかもって言われた。」
「……好きにしなさいよ。」
「正妻の余裕?」
「そんなんじゃないわよ。もう突っ込みたくないわ。……けど、正妻って良い響きね。」
チョロイン。




