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チュートリアル

日間VRゲームランキング22位を記録しました。


ありがとうございます。


それではどうぞ!!


2/11 ステータスと本文を修正しました

 「んんっ、ここがはじまりの町か」


 俺は周囲を見回した。

 レンガ作りの家、三階建てくらいありそうな大きい教会、そして盾を剣が貫いているシンボルが掲げてある大きな建物。

 おそらくあそこがギルドだろう。

 そして建物の真ん中には大きな広場があり、真ん中には大きな噴水がある。

 どうやら噴水広場がはじまりの町の転移ポイントらしい。さっきから光を発しては人が現れている。


 とりあえずギルドに行くか。


 ギルドに入ると人がごった返している。右側には依頼が貼ってあるであろう掲示板、左側側には食堂と二階に行くための階段があり、正面には受付がある。もちろん受付の人は美人のお姉さんたちだ。


 ・・・テンプレだな。

 そう思いつつ俺は、チュートリアルを受けるために受付に向かった。


 「チュートリアルを受けたいのだが」

 「チュートリアルですね。チュートリアルは銃、黒魔法、召喚魔法でよろしいですか?」

 「ああ、大丈夫だ」


 どうやら受付のお姉さんは相手のステータスが見えるらしい。

 ちなみに、プレイヤーは鑑定を使っても相手のステータスは見えないようになっている。


 「カウンターの右側に扉があるので、そこから演習場に行ってください」


 そう言われ俺はギルドの裏にある演習場に向かった。

 ギルドの裏の演習場は広く、そこにはNPCしかいなかった。

 

 どうやらチュートリアルはプレイヤー別に行われるらしい。


 頭の上に!マークがあるNPCに近づいた。

 白髪の60代くらいの男性だ。


 “チュートリアルを開始します”


 どうやら近づいたら、勝手にチュートリアルは開始されるようだ。

 

 「ではまず、銃から開始する。ストレージから拳銃を取り出して装備してくれ」


 そう言われ俺はストレージを開き、銃を左手の装備欄に装備した。


 拳銃

  射程距離50メートル

  STR:+30

  装填数:10 

  耐久値:無限

 腰に銃が装備された。


 「抜いてみろ。そして両手で構えて照準を合わせる。そうすると赤い点が出てくるが、必ずそこに命中するわけではない。まっすぐ撃てたらそこの飛ぶってことだ。銃によって違うが、その拳銃だと誤差は縦横1メートルくらいの誤差が出る。銃弾が当たった場所は赤い点で表示されるから、そこを目安に修正していけ」


 そう言われ俺は10メートル先の人型の的に向かって、銃を構えた。照準を合わせると赤い点が現れそれを的の頭に合わせ、引き金を引いた。

 

 バンッ


 大きな音とともに銃弾が的に向かって飛んでいき、狙った通り頭に当たった。

 案外あっさり当たるもんだな。器用値が高いせいと、屋内だからであろう。

 俺はそのまま残りの9発を頭に撃ち込んだ。


 「おお、やるじゃないか。そんだけ当たるなら銃のチュートリアルは終了だ。次は、黒魔法のチュートリアルを始める。魔法を使うにはその魔法のスキルと、魔力操作が必要になる。杖や魔導書などの補助用具もあるが、あくまでも補助用具なのでなしで使えたほうがいいだろう。呪文は口に出して唱えろ。熟練度が上がれば無詠唱で使えるが、それまでは我慢しろ。じゃあやってみろ」


 ・・・かなりアバウトな説明だったが、呪文というのは魔法名を言えということだろう。


 闇魔法

  ・ダークボール 消費MP最低3


 闇魔法の欄をタップするとダークボールと出てきたので、これを言えばいいのだろう。


 左手を前にかざして呪文を唱えた。


 「シャドウボール」


 呪文を唱えると紫色の30㎝ほどのボールが前に飛んでいき、的当たった。当たった部分は黒く染まっていて、だんだん広がっていき全体に回ると、的がチリになって砕け落ちた。


 「闇魔法は破壊や、死の呪文と呼ばれている。ダークボールは当たった部分から対象を徐々に侵食していき、最後にはチリにしてしまう魔法だ」


 ・・・・え、なにそれ怖い。てかチートじゃん。


 「まあ、光魔法や回復魔法で回復すれば治る魔法だ。では次の召喚魔法のチュートリアルを始めよう」


 このじいさん、毎回さらっと流すよな。歳だからだろうか・・・。


 「召喚魔法は特定のワードを紡ぎ、そのワードに関連するモンスターを呼び出し契約する魔法だ。ちなみに契約条件は様々だ。倒したことあるモンスターほど契約が容易で、倒したことないモンスターや、見たことあるだけのモンスターは難しい。まあやってみるのが一番だな。適当なワードを紡いで“我”から始めて、最後に“答えよ”で締めくくれ」


 やっぱテキトーだよこのじいさん。

 ・・・まあやってみよう。


 「我、魔を支配するものなり。森を駆け回り、駆逐するものよ。我の言葉に答えよ」


 そう俺が中二病のごとく言葉を紡いだ。


 演習場に直径3メートルほどの紫色の魔法陣が現れ、フラッシュしたあと体長二メートルほどの漆黒の狼が立っていた。


 「我を呼び出しし小さき生き物よ。我と戦い力を示してみよ」


 ・・・は?いきなり戦闘!?まあとりあえず“鑑定”。


 魔狼(まろう)フェンリル <ユニーク>

  鑑定不可能


 ・・・まじかー、これ俺死んだわ。鑑定不可能とかとりあえず自分より格上ってことか。

 しかもユニークモンスターかよ。


 ユニークモンスターとは召喚魔法で1体しか召喚できないモンスターである。

 つまり、1体しかいないモンスターだ。


 「お主やるな、魔狼か。一応、闇魔法を当てれば倒せるぞ」


 じいさん・・・そういうけど無理ゲーだろ。


 「かかって来いよ。“魔狼フェンリル”」


 俺は銃をフェンリルに向かって発砲した。

 フェンリスはそれを横に跳ぶことでよけた。

 

 まてまて、今見えなかったぞ!どんだけ敏捷値高いんだよ。

 俺は当たればもうけもんと思い、前方向に銃弾をばらまいた。

 まじか、全部よけるのかあれ。やっぱ黒魔法しかないってことか。

 目を少し離したすきに目の前のフェンリルが消えていた。周りを必死に探していると、強風とともに左腕に痛みがはしった。左腕が宙をまっていた。

 くっ、やるじゃねえか。左腕持ってたんだ、そのお返しにお前の命をもらってやるよ!

 俺は獰猛な笑みをうかべ、フェンリルに向き合った。


 「口ほどにもないな人間」

 「お前も左腕だけとはずいぶんと弱っちいな、犬っころ」


 お互いに挑発しあったあとフェンリルが目の前から消えた。

 早すぎだろ狼、気配察知でもとらえきれないぞ。きっとさっきの挑発で次の攻撃で殺しにくるだろう。チャンスがあるとすれば、相手が狙いをさだめて一直線に向かってくる一瞬だけ。そこにかけて魔法をぶつけるしかないだろう。

 集中だ俺。空気の移動を感じ取れ。相手に実体はある、ならば向きを変えた瞬間空気の流れが止まる。その一瞬を見極めろ。


 目を閉じて空気の移動を感じていると、一瞬空気の流れが変わった。


 「ここだ!ダークボール」


 俺はありったけのMPを注ぎ込みダークボールを唱えた。

 消費“最低”3ってことは、最大は決まってないってことだろ!?ここにかけるしかないんだよ。

 俺の残りのMP245を込めたダークボールは、直径3メートルほどの大きさになり、すすんでいく。

 低能の犬め、まるわかりなんだよ。その速度で突っ込んだら止まれないだろ!

 

 俺の予想とは反して、フェンリルはダークボールを避け後ろから首に爪をたててきた。


 「くっ、負けだ負け。速すぎるだろお前」

 「まあ、我はフェンリルだしな!だがお主はそれに反応し、反撃までしようとした。レベル1にしてはよくやったほうじゃ。その力を我は認め、我は汝と契約し、汝の眷属となろう」


 “魔狼フェンリルが眷属となりました”


 それにしても改めてみるとぶっ壊れてんな、こいつ。こんな奴と戦って勝つとか無理だろ。


 魔狼フェンリル <ユニーク>

  種族:魔狼

  Level:400

  HP:4500

  MP:3000

  スタミナ:5000

  STR:6400

  DEX:4800

  DEF:5000

  AGI:8000

  INT:1500

  MAD:2000

  LUK:50

  スキル:疾走10、暗視10、身体強化10、分身10、鑑定10、隠蔽10、透明化10

      一撃必殺10、影魔法8

  称号:魔界の門番、暗殺者、守護者、影に潜み者、血濡れた狼


 ・・・なんだこいつ、まじチートかよ。よくこいつのスピードに反応したな。

 まあ序盤から強い召喚獣を仲間にできたのはラッキーだな。称号の豪運は伊達ではないってことね。


 “召喚獣の名前を決めてください”


 んー名前か、守護者・・・ガーディアン・・・暗殺者・・・アサシン・・・よし、シャルでいいか。

 いやいや、どっからきたんだよ!ってなるがなんとなくだ。しいて言うなら影のシャドウのシャをとったくらいだ。

 シャルっと。


 “召喚獣は名前を思い浮かべるだけで召喚できます。それでは幸運を”


 よし、これで終わったな。目の前の魔法陣が消え、フェンリルも消えた。

 それよりさっきから頭の中でなっている通知がうるさいのだが・・・。一応ステータスを確認するか。


 名前:黒

  性別:男

  種類:悪魔(進化可能)

  Level:50

  MP:750

  HP:750

  スタミナ:570

  STR:620

  DEX:680

  DEF:680

  AGI:630

  INT:700

  MND:610

  LUK:80

  スキル:闇魔法3、召喚魔法2、飛行、銃2、鑑定3、魔力操作5、気配察知5、魔力察知、暗視

  称号:豪運、闇に染まり者、強者に認められし、魔狼の飼い主

  召喚獣:魔狼フェンリル(シャル)

  スキルポイント:68


  ・・・お、おう?ステータスが異常な上がり方してるし、どんだけ経験値高いねん。上がり方としては10×レベルかな。ちなみにスキルのカンストは10だ。

 これ後々身体能力確認しないとやらかすな。


 「お主のチュートリアルはここで終了だ。きっとお主はまだまだ成長するだろう。期待しているぞ」


 そういうとじいさんは消えていった。

 まあ今日はフェンリルとの戦いで疲れたし、人もいないからここで落ちるか。

 

 『ログアウト』


 俺はログアウトし現実にもどってきた。

 それにしてもこのチャラはチートだな。これから楽しくなりそうだ。




 「はは、やっぱ悪魔はシークレットだけあって怪物だね。それにしてもあの子のプレイヤースキルの高さには驚いたよ。これからも楽しませてね」

 

今回は少し戦闘シーンを入れてみました。


へたくそですいません!!


それにしてもチートですね!!


そして最後の人は・・・・・。


これからもよろしくお願いします!!!

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