サービス開始前日
誤字脱字とうございましたらご指摘よろしくお願いします。
勢いで書いてみたので微妙だとおもいます!
「なあなあ黒、やらないのか?明日プレイ開始のアナザーワールド」
朝学校へ登校し、授業の準備をしていると茶髪の男生徒がぐっと顔を寄せてきて、俺にむかって話しかけてきた。
「んー?やるよ?てか銀、近い」
気持ち悪い。朝から美少女の顔が近いならまだしも、暑苦しい男の顔が近くて誰が喜ぶだろうか。しかも、今にも唇と唇がくっつきそうだ。
「おっと、悪い。だよな!だよな!」
銀は近かった顔を遠ざけ、顔を輝かせながら言ってくる。
こいつは同級生の“九谷 銀”。高校から知り合った仲で、ゲームをきっかけに仲良くなった奴だ。
それにしてもアナザーワールドか。正式名称“Another World Online”略してAWO。フルダイブ型VR機の専用ゲームだ。
フルダイブ技術が開発され人気を博したフルダイブ型VRゲーム。今になっては日本国民の4割以上、世界人口の約三割がフルダイブ型VRゲームをプレイしている。
そして今回発売されるAWO。ファンタジーや近代武器、さらに未来の武器など多数の世界でプレイが可能であり、ダウンロード型世界同時発売とされており、世界中で販売前からこのゲームの話題で持ちきりだ。
「プレイ開始日が明後日だっけ?」
「そうそう。このゲームはダウンロードタイプだから、初日にサーバか心配だわ」
苦笑いし、銀がサーバの心配をしている。
まあ、わからんでもないけどな。大体ゲーム開始初日はサーバが落ちたり、通信障害が起きやすいからな。まあでも大丈夫だろう。それより、明後日に向けていろいろ準備をしないとな。
「黒はまだ準備終わってないだろ?」
「ああ、まだキャラも作ってないよ」
「さっさと終わらせろよ。明日ゲームプレイ開始だぞ?」
俺の考えを見透かしたように話しかけてきた。こいつβテストやったからって調子に乗りやがって・・・。
AWOのベータテストは三ヶ月間行われた。βテスターの人数は10ヶ国で一万人、日本では1000人という大変狭き門だった。それに当選し三ヶ月間プレイした銀βプレイヤーはキャラの引継ぎと、一定額のゲーム内通貨引継ぎの特典がある。なので銀は引継ぎがあるので準備は不要というわけだ。まあ、キャラを変えるなら別だが。
「今日中にキャラ作っておくよ。もう明日だしな」
「おうおう!それがいいよ」
「まあ作ってもキャラは秘密だけどな」
そう言っていたらチャイムがなったので、銀は自分の席へ戻っていく。
楽しみだなAWO。さて帰ってキャラ作るか。
そう思いつつ、俺は自宅へ帰る。
読んでくださってありがとうございます。
定期的に更新できればいいなと思っております。