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いつかあなたとあの海で心中したい  作者: 兎虎彩夜華
第1章 選択のその先
3/14

2星 スタートストップストーリー

<今日の学準>4/8

学級目標、「No.1」ってかっこいいですね。学年集会で言われたこと、みんなで確認するまで忘れてたので、気を付けたいです。


<返答>

だからみんなで確認する。

前、そして後ろの教室では、小学部離れしない同じクラスだった男子の笑い声が響き渡り、外では大雪の影響で折れた、少なくとも2年は頑張ったであろう巨大恐竜のオブジェの頭の付け替え作業による騒音が、道行く人の耳を塞がせる。

そんな中、1年E組だけは窓を締め切り、だれも喋らない無音の空間が広がっていた。

その理由は30分前、担任の一言によるものだった。


「学級長が決まらん限り、他の係は決めん」


最初は誰かがすぐに名乗り出そうな雰囲気だった。しかし、誰も手を挙げないのだ。それもそのはず。推薦なし、話し合いなし、立候補制と3拍子揃い、これに加えて、よほど自分が目立ちたがり屋か怖いもの知らずの挑戦者でない限り、響きも雰囲気もめんどくさそうな仕事だからだ。


そして時は今に戻る。依然、誰かが立候補しようとする気配すら感じられない。もうこれは自分しかいない。そう確信したとき、手を挙げた人物がいた。


「僕がやります」そう、声を上げて。


「お前、やるか」2人の会話が沈黙を破った。


「はい。やります」杉光本輝(すぎみつもとき)だ。確かに彼なら良心からやりかねない。


してやられた。覚悟の強さが一瞬負けた。立候補手順を考えようとした矢先、彼が現れたのである。


「じゃあ他にやりたい人ー」


そんな声も耳に届かず、一瞬で力が抜けた。

そして、他と同じく1Eにも音と笑顔が戻った。


「じゃあ学級長は本輝で決定な。時間ないし、他もささっと決めてくからな」


結局自分は第2希望の図書委員会になった。生徒会は2学期からとのことなので、気楽に行こうと思ったが、この考えに後悔するのはのちの話であった。

こんばんは。兎虎彩夜華です。

私の中学校時代は、例えば1年1組だと、11(じゅういち)って言ってました。その学校ごとで言い方がありますよね。

ちなみに、中学校が舞台なので1Aと1Eでかしこさとか関係ないです。

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