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いつかあなたとあの海で心中したい  作者: 兎虎彩夜華
第1章 選択のその先
2/14

1星 入学式

・学準→学習準備ノートの略。次の日の時間割りや宿題、連絡事項、今日の感想を書き込む。連絡帳の代わり。2学期制で、1学期に1冊ずつ生徒全員に配られる。


<今日の学準>4/7

友達の優奈や同じ小学校の友達が同じクラスでよかったです。これからよろしくお願いします。図書委員会と生徒会委員がしたいです。


<返答>

1年間よろしく、わかったで

「どうも。はじめまして、1年E組の担任になりました。康本優連(やすもとゆうれん)です。よろしく」


桜が風に乗って散った後の入学式。

夏らしい青い山と高学部校舎にはさまれた中学部校舎。

新しい制服と靴、独特のワックスの匂いの中、淡々と入学式は行われ、校長の話で最後が締めくくられた。


眼鏡で見てもぼやけてよく見えないが、担任の顔をじっと眺めた。自分の目が悪いからそう見えるのかもしれないけど、ヤクザのような目つきと青いネクタイが先生らしさをかもし出している、そんな感じだった。


司会の学年主任の指示で、ぞろぞろと中学部生&保護者達は各教室方面を目指し始める。


「クラス一緒でよかったね」


ようやく会話できる雰囲気になり、後ろに座っていた大親友の坂田優奈の方に体をねじる。


「そーやな。一緒じゃなかったら、私ぼっちで多分友達もできんと思うし、ほんまよかったわ」


「そんなことないやろ」


優奈との会話の中、クラスメートの中学生29人は1年E組の扉をくぐる。


「この表に出席番号順に窓側から左は女子、右は男子で席を書いてあるので、各自自分の出席番号を確認して座ってください」


担任の声に、生徒たちは黒板前に集まり、自分の席に座っていった。

それから担任はデコレーションされた黒板の端に自分の名前を書き、自己紹介した。


「改めて、1年E組の担任になりました。康本優連です。よろしく」


教室内に拍手が響き、なり終わった頃に隣のクラスでも拍手が響いた。


「それでは、各教科の教科書と学習準備ノート通称、学準を配布します。今日は特に宿題などないので、学準の感想欄だけ書いてきてください。配布が終わり次第、解散です。質問などないですか」


何人かが質問し、その後大量の教科書が分けられ、その日は解散となった。

こんばんは。兎虎(うと) 彩夜華(さやか)です。

怖くなったことってありません?漠然と死を考えると死にたくなりません?

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